2005年12月

2005年12月31日

ダブルたち:「息子と娘」




大切な何か…
タカラモノ。



わが子!



未来。
自分の命と引き換えにできるもの。
戻らない時間。


走りたいと思える気力。
朝のサッカー。
逡巡する心。
弱さ。


…子ども


来年も、ヨロシクお願いします!
良い年をお迎えください。
…その人なりに。

(飯村和彦)

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newyork01double at 00:06|PermalinkComments(33) 家族/ 子育て | ダブル

2005年12月30日

ガラスの猫!




ガラス猫



撮影したのは、娘の方…。
年の瀬だから、
この猫も綺麗に磨いてやろう!


(飯村和彦)

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newyork01double at 14:05|PermalinkComments(7) 家族/ 子育て | 猫の話

2005年12月29日

季節の「歓喜」:第九




季節もの…
ということで、
ベートーベン「第九」を聴きにいった。


第九


東京ニューシティ管弦楽団。
より、
創作当時に近い「音」を…
というのが、テーマだったらしい。

具体的には、
ベートーベンが200年近く前に書いた譜面に、
より忠実に。
さらには、演奏様式も「古典奏法」を用いて、
当時の演奏様式に近づける「努力」をしたという。

しかし、
そう言われても、
何が「古典奏法」なのか分かりにくい。

例えば、第三楽章。
多く場合、
「ヴィブラート」をめいっぱいかけて、
叙情たっぷりに演奏されるのを、
ここでは、
「弓」独特のニュアンスだけで表現したそうだ。


ベートーベン
           ↑
   「ブライトコップ社の新版(楽譜)を使用した
   現時点では唯一の録音らしい…」


いってみれば、それぞれが、
「これがいい!」
と思う方法で、ベートーベンに向き合っているということだ。
原点に回帰すべく演奏技術を高めるのも、
新たな創造性を付加して演奏の新境地を探すもの、
共に、「芸術」なのだろう。

とは言っても、
クラシック音楽にまったく通じていない私などは、
演奏の途中で「半分眠る」ことを、
実は、「歓び」としている。
言っておくが、あくまでも「半分」!
これが、とっても心地いい。

で、ある時、
やおや覚醒して、壇上の演奏家たちをつぶさに観察する。

今回は、
出番の少ない、
「トライアングル」と「トロンボーン」が、
気になって仕方なかったけれど、
さすがプロ…、
やるときは、やった。

子供たちはといえば、
ソプラノの女性の艶やかな衣装、
バリトンの男性の「無表情」な顔つきが、気になったようだ。

(飯村和彦)

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newyork01double at 21:35|PermalinkComments(12) 東京story 

2005年12月28日

心底やりたいこと、ある?



埼玉県警が、詐欺で60歳の男性を逮捕した。
きょうの新聞だ。
で、何をした?

「無銭ボーリング」

午前11時40分から、午後10時50分まで11時間、
投げて、投げて、投げまくったようだ。
都合48ゲーム、凄いじゃないか!
アベレージ、133点。
最高得点は、「187点」だったと記事にある。

当然だが、「無銭」はダメだ。
けれども、
ちょっと羨ましい。
彼は、ともかく、
「心底!」
ボーリングがしたかったのだ。


ピン


さて、自分はどうだ?
そこまでやりたいことが、今、あるか?

確かに、何本かの「小説」を完成させたい。
しかし、それとて空いた時間の中でのことだ。
もくもくと雪山を登っていきたい。
それも、出来そうでやれていない。

子供たちの肖像画を描いてあげたい。
これも「約束」はしたが、実行に移せていない。
嫌になるほど、「くずきり」を食いたい。
これまた実行していない。

こう考えると、
「ない!ない!」、ばかりで腹が立つ。

子供のころ、「自家製プリン」を、
腹いっぱい食べたいと思ったことがあった。
これは、実行した。
確か、小学5年生のときだった。

全部、自分で作ったのだ!
何個あったか?
記憶では、少なくとも10個以上。
出来上がった自家製プリンにカラメルソースをかけて、
食べて、食べて、食べた。

そして学んだ。
「また、食べたいなあ」
と思えることが、いかに大切であるかを…。

ところが、人間、そんなことはすぐに忘れる。

息子が1歳のとき、
急に思い立って宮古島にいった。
…といっても、この文脈で「息子」は関係ない。
ともかく、そこで久しぶりに「豆腐よう」を食べた。
これが旨かった。

あまりに旨かったので、
店の主人からその「豆腐よう」の仕入先を聞き出し、
あとで、
大量に購入した。

だが…。
この先は、書かずとも皆さんの推察通り。
結果、幼いころの「教訓」を思い出した。

話が相当、横道にそれた。
で、なぜ「無銭ボールリング」の詐欺事件が、
きょうの新聞各紙に掲載されたか…である。

自分が新聞の編集デスクでも、
間違いなく、この「事件」を載せたはず。
どうして?
これも、多分、皆さんの想像通りだ。

自分には、この男性のように、
心底やりたいことを、
後先を考えずに、
やおら実行に移す「幼さ」が無くなっているからだ。
犯罪は犯罪。
でも、やっぱり彼が羨ましい。

(飯村和彦)

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newyork01double at 20:57|PermalinkComments(22) 東京story 

2005年12月27日

猫、彼女は不安か?



なんだ?

なんだ?



生後6ヶ月。
ミルキーにも、
彼女なりに、
気になることが増えたらしい。



舐める!

手を舐める



綺麗好きは、どの猫も一緒なのだろう。
ともかく、
暇さえあれば、舐める、舐める。



それも、舐めるか?

結露を舐める



結露だ。
これも、また舐める。
舐めて、舐めて、…飲む。



大丈夫か?

どうした?



まあ、水だから…。



不安が、ない訳じゃない…

心配事か?



不安というのは、
他でもない、彼女の不妊手術についてだ。
ミルキーには、
是非、子供を産んで欲しいと考えていた。
公園に捨てられていた彼女。
せめて、ちゃんとした「家庭」を、
ミルキーには作って欲しかった。

しかし、
現在のマンション暮らしでは、
現実的ではない…
という結論に達したのだ。

とっても無念、残念至極!

で、問題は娘。
娘は、
ミルキーの子供を心底、育てたかったらしい。

「どうして、子供産んじゃダメなの?」

ダメじゃない。
全然、まったく、ダメじゃない。
けれども…

「ミルキーとミルキーの子供たちみんなを、
このマンションの中だけで育てていくのは、かわいそうだから」

まったく、理由になっていない。
だが、
渋々、娘は諦めた。
本当に…渋々だった。

納得できない理屈を、
無理やり、納得しようというのだから、
当然だ。
これで一つ、
娘に頭の上がらないことができた。
(飯村和彦)

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newyork01double at 20:57|PermalinkComments(12) 猫の話 | 家族/ 子育て

2005年12月26日

ツインタワーをつまめた時代…



写真を整理していたら、
なんとも…、こんな写真がでてきた。




ツインタワーをつまんだ日




10数年も前なので、
私自身が、若く、
「痩身」
なのは、まあ、そんなもの。

それより、
ツインタワーを被写体にして、
こんな戯けたことができていたことが、
…懐かしい。

と同時に、

まだ、
世界が荒み切っていない時代だったのだなあ…
と思う。


「テロ、テロ、テロ、テロ…」


一体、どうなっちゃったんだ?!
憎しみ、報復…、そしてその「連鎖」。

例えば、こう考えよう。
テロへの報復という大義だろうが、なんだろうが、
一人の人間が殺された。
当然、その人には「家族」がいて、
「親友」も沢山いる。

家族や親友を殺されて、
「まあ、仕方ない」
…なんて、平然としていられる人間は絶対に!…いない。

憎しみが増幅され、
それが「報復」に姿を変えていくのは「自然」なことだ。

だから、
「強い立場にいる人間」
「力のあるもの」
「政治」
「ブッシュ」
「コイズミ」
「 … 」
などなどは、率先して、
「報復の連鎖」を断ち切らないといけない。

なぜなら、
目の前で家族や親友を失った人、
…ほとんどの場合が弱い立場にいる人…の多くは、
その憎しみや憤怒を堪えて、
なんとか、
明日に向かって歩みだそうとしているのだから。

それは、例えば…、
イラクの人だけじゃない。
国の決定で出兵させられ、
戦地で命を落とした人の家族も一緒だ。

そんなときに、
どうして、

「大量破壊兵器はなかった」
「約3万人のイラク人が死んだ」

けれども、

「イラクへの先制攻撃(=イラク戦争)は正しかった」

などと言えるのだろう?

そして、

「アメリカの先制攻撃を支持したのは、
正しい判断だった」

などと、スラリと言ってのけられるのだろうか?
信じられない。
信じられる?

でも、本当にそう言っている。
「報復の連鎖」
断ち切れる訳がない。


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(飯村和彦)


newyork01double at 13:02|PermalinkComments(21) ニューヨーク 

2005年12月25日

聖夜の灯り




ツリーとろうそくの灯





   ……Happy Christmas night!



(飯村和彦)

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newyork01double at 23:17|PermalinkComments(10) ダブル | 家族/ 子育て

2005年12月24日

死と闘う子供たち:世界風景…[ルーマニア]




虚空を見つめて…

虚空を見る





ルーマニアの子供たち。
彼らは、エイズと闘っている。
過去15年以上、
そんな子供たちの「生死」を、
数年毎に、見つめてきた。

冷戦下、
チャウチェスク独裁政権の政策…

「産めよ、増やせよ、それが国力だ!」

しかし、結果は
…貧困。
劣悪な生活環境。

栄養失調の子供には、「売血」が輸血された。
けれども、使われた注射針。
消毒なんてされていなかった。
そして、
幼い子供たちは、
エイズに感染していったのだ。

その数は3000人を超えた。






最期の闘い

最期の闘い





少女だ…
命の炎を最後まで…。
けれども。






永遠の眠り

永遠の眠り






丘の上には墓がある。
ここで、
幼い子供たちが、
静かに眠っている。






笑顔!

笑顔だ!






15年ほど前、
一人の日本人医師が、
エイズウィルスに感染、「完全発症」した子供たちを、
「生薬」で治療し始めた。

誰もが、
疑心暗鬼…。
けれども、
信じられないことが起こり始めた。

死んでいく子供たちが、
劇的に、減ったのだ。






元気に…

元気に!

(写真は全て、一緒に現地に赴いた、近藤篤氏によるものです)
「ザ・スクープ」 1996年11月30日 / 1999年9月11日放送 
番組バックナンバーを参考にして下さい






エイズウィルスに感染・発症していても、
「元気に!」
日々を送っている子供たち。

「メリークリスマス!」
…みんな、今、何をしていますか?

(飯村和彦)








newyork01double at 14:03|PermalinkComments(22) 世界の風景 | 放送番組

2005年12月23日

血が足りない! クリスマス風景



街は完全に「クリスマス」モード。
「青色」「赤色」…イルミネーションが木々を飾り、
道行く人の表情も、
どこか楽しげだ。



真っ赤なツリー



悪くない…、
賑やかで、華やかだ。

となると、
こちらの気分もそれにつられるように、高揚する。
普段は、嫌で嫌でたまらない「人混み」でさえ、
…ちょいとゴメンよ!
と軽くいなせるのだから不思議なもの。



渋谷クリスマス







メリークリスマス飾り



そして、ショッピングだ。
これまた軽快!
あれこれ思案することさえ、難儀じゃない。

ところが…である。

「娘への“サンタクロースから”のプレゼントは?」
「息子の方は、サッカー関連ならともかくセーフだな…」

…などと、
浮ついた気分で渋谷の街を闊歩しているときだった。
一枚の「表示」が、やおや眼前に現れた。



血液不足中



これほどまでにダイレクトで、
かつ、目的だけを単刀直入に、
たったひとつの形容詞も用いずに「表示」したものを、
かつて見たことがなかった。

ここで「表示」としたのは、
見ての通り、ポスターとも言い難いし、
看板でもない。
ましてや、「お願い」でもないのだ。

はっきりいって、
かなり動揺さえした。
白地に黒の文字でめいっぱい!
凄い!

担当者の熱意というか、
焦燥というか、怒りというか…、
その全てが、
パーフェクトに表現されている。

ここまで「メッセージ」を送られたら、
みんな、どうする?
少々寒くても、
夕食前で幾分足がふらついていても、
「献血」、
しない訳にはいかないじゃない?

で、「献血」をした。
先々週だったか、
献血直後に失神して、
そのまま亡くなられた方の記事を読んだが、
仕方ない。

あの「表示」に動揺してしまったのだから、
それこそ、決死の思いで真っ赤な血を抜いてもらった。

書類にあれこれ記載し、
問診室(椅子一つ置ける広さで、医師と向き合う)で、
血圧を測り、
採血前に血液型と血液濃度のチェック。
…で、献血となる。


献血


自分の「血」が、
どこの誰のところにいくのかは、まったく分からない。
だが、それがいい。
「メリー・クリスマス!」
見知らぬ人へのクリスマス・プレゼント…である。



花や



…悪くない。いいじゃない?
全てはあの「血液不足中」の「表示」のおかげだ。
担当者の方、ありがとう!

(飯村和彦)







newyork01double at 11:36|PermalinkComments(23) 東京story 

2005年12月22日

NY’90:韓国財閥、御曹司の苦悩



No.26
Hang loose.(=Take it easy.)
楽にしろよ。
気楽にな!


主に男性が使う表現。
例えば、自宅に知人や友人を招いたとしよう。
初めて招かれた方にしてみれば、
やはり、気を使うというもの。
どど〜ん!とソファーなどが置いてあったりすると、
さて、どこに座ったらいいのやら…と落ち着かない。
そんなときに、
「Hang loose.(気楽にな…)」



メト・ライフ



韓国財閥、御曹司の苦悩

ある年の夏のこと。
ニューヨーク大学(NYU)にいっていた知人とふたり、
韓国人の友人、Dong Ming(ドン・ミン)君の家を訪ねた。
彼は、
14代続く韓国財閥の御曹司で19歳。
フィラデルフィアにある大学へ留学するための準備として、
NYUで語学を学んでいた。

正確には、「彼の家」というよりも、
「彼が住んでいた家」とした方がいい。
韓国で貿易商を営む彼の父親が、
ドン・ミン君を、
ニューヨークに住むアメリカ人の知人の家に預けていたのだ。

その家がもの凄かった。
まさに「豪邸」で、
広さ、たたずまい、周囲の環境…、
その全ては、
一見、パーフェクトだった。

場所は、マンハッタン34丁目にあるPenn Stationから、
電車で約40分。
高級住宅が立ち並ぶ、
Great Neckの「Kings Point」なるところ。



メトロ電車



あたりには緑が多く、
舗装されていない土の私道を流れる空気は、
日本でいう奥軽井沢の、
静かでしっとりとしたあの空気に似ていた。

きちんと刈り込まれた豪邸の芝生の庭には、
「8コース、25メートル」のプールがあり、
行儀良く植え込まれた季節の花が、
そのプールの水の青によく映えていた。

茶色で統一された家の中には、
羊皮でできた、ゆったりとしたソファーが並べられ、
50インチほどのテレビが置かれた書斎は、
そのテレビの大きさがまったく感じられない広さ。

ありとあらゆるものが、
家人の希望通りに全て整っているという感じで、
3階のプレールームには、
正規の大きさのビリヤード台、ピンポン、
おまけに、ゲームセンターなどでよく見かける、
「ホッケーゲーム」まで並んでいた。

こんな素晴らしい家で勉学にいそしんでいる、
韓国からの御曹司、ドン・ミン君。
さぞや心地よい日々を送っているのだろうと思いきや、
いささか様子が変…。

あれほど、「遊びに来て下さいよ!」と、
我々を誘っていたにも係わらず、
家の主が帰宅するや否や、
途端にそわそわし始めた。

我々を紹介する言葉にも窮するほどで、
見ていて、こちらが心配するほどだった。

「なんでも好きに使って、気楽にやってよ」

と、その御主人様に言われた我々も、
まったく気楽になれない。
別に、その人が悪いという訳ではないのだが、
どこか、品定めをされているようで、
居心地が悪いのだ。

「夕食をしていってネ」

という奥様の誘いもこの上なく重く苦しく感じられ、
そそくさと退散したい気分に駆られたほど。

しかし、それではあまりにも失礼。
ということで、
1時間ほど「外」で時間を潰し、
改めて、“お誘い”を受けた夕食のテーブルについた。

ところが、この夕食に驚かされた。
重厚なダイニングテーブルの上に載っていたのは、
「出前ピザ」と、粉ミルクならぬ「粉紅茶」
おまけにその「出前ピザ」は、
トッピングなしのプレーンピザときた。
大抵の場合、ご愛嬌でも、
サラミのひとつぐらいはのっているものじゃないか?

これが、「夕食をしてらっしゃい」と誘った大富豪が、
人に差し出す食事なのか…
と思いつつも、
そこは慎み深い日本人、
ドン・ミン君の立場を考えて“おいしそう”に食べては見せた。

さらにこのご夫婦、
自分たちは、「外で夕食をとるから」との言葉を残して、
さっさと外出していった。

預かっている猫とその猫の友達に「エサ」を与える…

人を悪く表現するのは好きではないが、
そんな気分になったのは間違いない。
ドン・ミン君もとんだ家に預けられたものだ。

「Hung loose.(気楽にな!)」

といわれても、
気楽な気分になれるとは限らない。
豪邸がなんだ?
ビリヤード台がなんだ?
プールの青い水がどうした?

(飯村和彦)






newyork01double at 11:52|PermalinkComments(14) ニューヨーク | カッコイイ英語

2005年12月20日

「神」の椅子?:東京story



たわいもないことだが、
なんとなく気になったので、
それこそ徒然なるままに…。

で、「椅子」の話だ。

椅子というものは、
人が座って初めて「椅子」になるのであって、
誰も座らないのなら、
それは、
みんなが椅子と呼ぶものに“似ている”
「あるもの」でしかない。

それじゃ、
あまりにも不憫なので、
前を通るたび、
「積極的に」
座ってやっている「椅子」がある。

それが、これだ。



神の椅子



六本木ヒルズ、“けやき坂”にある「椅子」
クリスタル製(…多分)。

「雨に消える椅子」(chair disappears in rain)
…吉岡徳仁(Tokujin Yoshioka)

とあるので、間違いなくアートだ。
でも、「椅子」である。
どう見ても、そうじゃないか?

ところが、人が座っているところを、
ほとんど、見ない。
とすると、椅子のように見えるアートでしかなくなる。

そこで、ある日のこと、
解決法を見つけた。

「ともかく、座っちまえば椅子だ!」

以来、頻繁に、
座っている。
だが、この時期はひんやりと冷たい。

「寒くない服」
ではなく、
「暖かい服」
を好んで着るようになった昨今。

その椅子の冷たさは結構腰にくる。
…「神」の椅子。
勝手に、そんな名前をつけた。
理由は…、ない。
ただ、ある日そう思っただけだ。
それで、いいじゃない?

「ああ、それでいいゾ!」
…と、これは神の声だ!(笑)

(飯村和彦)






newyork01double at 11:59|PermalinkComments(22) 東京story 

2005年12月18日

「トラと抱擁」:happy?写真集



きのうに引き続き、
「週末だから!」の写真集。
さて、みんなは、
どの写真が気になるのか?!
で、
どんな想像を巡らせる?



他人事じゃないなあ…!

他人事じゃない、ケーキ



悪くない。
まったく、…いい。
こんなウェディング・ケーキが、
実際にあったら(…あったのか?)どうだろう。

もしかすると、
新郎、気が楽になるかも…。
「夫婦の力関係」をはっきり「表明」することで、
気張る必要がなくなるだろうから。
どう?



窮屈だよ、これじゃ!

窮屈だよ、猫



これはマズいだろう。
窮屈だ。
見ていて、こっちの体がムズムズしてくる。
「囚われの身」にはなりたくない!

しかし、ここに至った経緯が気になる。
やっぱり、
自然に考えれば、
飼い主がハンガーに入れたとうことになるが、
もしかすると、
「猫が自分で…」とい線も、
可能性は低いが捨てきれない。

というのは、
もし、飼い主がこうしたのなら、
「なに? 猫がかわいそうじゃない!」
との反発をかうのは必死だ。
よって、
そうじゃないからこそ、
写真に撮って見せたくなった…と考えたいところだ。

まあ、どうでもいいかそんなこと。
この猫、
とっても、気持ち良さそうだから…。



やってみたいゾ、こんな抱擁なら!

トラとの抱擁



写真の男性、
どんな気持ちなのだろう?
想像するだけで、
わくわく、どきどき…じゃない?

いいなあ。
まったく、羨ましい。
人間とトラが、
それも互いにきちんと向き合って、
こんな関係になれるって…。

でも、このトラ、
「とろん…」とした目なんかしてないよなあ。

中国だと、
「薬」でおとなしくさせた「子供パンダ」を抱っこして、
記念写真が撮れたりするから。

(飯村和彦)






newyork01double at 12:57|PermalinkComments(16) 週末だから! 

2005年12月17日

「猫の王道」happy写真集:週末だから!



久しぶりに、
妻の知人からの写真メールから…。
ちょっと「キモイ」のもあるが、
まあ、楽しもう!



王道だ!

猫、王道をいく



…怖くても、
「王道」をいく勇気が必要なときがある。
これって、人間にも言えることだ。
猫の尻尾、
ピン!
と立っているところがいい。
颯爽としてるよね。



苦労が多いんだろうなあ…

カリフォルニア州知事



現カリフォルニア州知事さまだ。
なんとも切ないなあ…。
やっぱり、
人にはそのひとなりの、
「居場所」っていうのがあるのだろう。
向き不向き、能力云々より、
その方が大きいような気がする。



オッパイ、あった!

おっぱいが好き



この写真、個人的には相当気に入ってる。
赤ちゃんの気持ち、分かるよね。
目の前に「突然」、オッパイが現れたんだろうなあ。
そして、
本能的に「パック!」
いいなあ、これ。

でも、口に含んだのはいいけど、
硬くて、
冷たくて、
おまけに、なんにも出てこないんだから、
ちょっと、悲しいか…。

(飯村和彦)






newyork01double at 11:59|PermalinkComments(22) 週末だから! 

2005年12月15日

「狂気」から子供を守るには…



ともかく、隙を見せないこと。
非常に難しいことだが、
せめて、
親も子もそれを実践する「努力」が必要な時なのだろう。

このところ、
あちこちのブログで「子供の安全」が語られている。
とってもいいことだと思う。
まともな私たちが、
狂気に立ち向かうには、
「まともな意識」を総動員するしかないのだから。

それぐらい、「狂気」は手ごわい。



逆行、花



ある方(むーみん@ママさん)のブログにも書かせていただいたが、
私自身が実践している「狂気」対策は、
以下の2つ。

1)日中(特に子供たちの帰宅時間である14時から15時頃)、
  もし自宅にいれば、必ず散歩にでかける。
2)子供たちと一緒に歩くときは、「他人の視線」を意識する。

私自身、特に2)が、重要だと考えている。
まわりに注意を払うのに一生懸命になっていると、
知らず、
他人の視線(=不審者の視線)に対して鈍感になるもの。
本当の不審者(=犯罪者)は、
私たちの視界(もしくは「意識」)に入らないところから、
こちらを観察しているのが常だ。



横断歩道



また、想像するに、
この手の犯罪に走る連中は、
学校や地域コミュニティなど、
「組織」による系統だった活動を見ても、
まったく精神的負担を覚えず、
平気で犯行に及ぶような人間だと思う。

つまり犯人は、
学校の目、地域コミュニティの目が届かないところ、
いわば組織の「網の目の部分」をあざとく見つけては、
なんのためらいもなく、
子供に対して、牙をむく。

そして、その犯行は、
犯人に思慮が欠けている分、
多くの場合「逡巡」がないように見える。

空を見つめた狂気…。

さらにいえば、
このような相手に対して、
組織は機能しにくい面がある。
なぜなら、
組織は、
常に「道理・理屈」の上になりたっているものだから。

だからこそ、一人ひとり、
「個」の力がどうしても必要になってくる。
狂気を払いのけるには、
組織の網の「目の部分」を埋め尽くし、
限りなく「面」に近い状況をつくりだす必要があるからだ。

「個」として出来ることはなんでもしよう!



紙うさぎ



子供たちのために、
私たち大人が、
狂気に尻込みする訳にはいかない。
なぜかといえば、

私たちの「未来」は、子供にしかなのだから。

(飯村和彦)





newyork01double at 00:05|PermalinkComments(21) 東京story | 家族/ 子育て

2005年12月14日

世界風景:パリに、なぜか息子が…[フランス]




パリ1









パリ5








パリ3








パリ2








パリ4





取材でルーマニアへ行った帰り、
カメラクルーの会社があったパリに寄った。
確か、
息子が生まれてから、1年が過ぎたころ。

当然、取材先に息子の写真を持参した。
そして、これもまた当然…、
息子も、パリの街中に「存在」させた。

パリで撮影した5枚の写真。
さて、
彼が、どこにどんな形で「存在」しているのか、
分かるかなあ…、 簡単過ぎるなあ…。

でも、
なかなかいいアイディアだったと、
自分では納得しているのだ。

(飯村和彦)









newyork01double at 16:57|PermalinkComments(15) 世界の風景 | 家族/ 子育て

2005年12月13日

猫として、父として…「ダブル」秘話



猫のミルキーにとって、
果たしてそれは、歓迎すべき事態なのか?



ミルキーアップ



今夜、
子供たちがアメリカから戻る。
ミルキーにしてみれば、
およそ4週間ぶりの「再会」だ。

ところで、この4週間という長さは、
彼女にとってどれほどの時間感覚なのだろう?

きのうのことだ。
9匹もの猫と生活を共にしている同僚がいった。
「飼い主の顔、だいたい3日で忘れるでしょ」
本当かなあ…。
もしそうだとすると4週間、つまり28日ともなるいと、
絶望的じゃないか!



ミルキー、袋の中



では、私と2週間ぶりに対面したときの彼女はどうだった?
14日間、それでも私の顔を忘れるには充分な長さだ。

あのときミルキーは、
私が部屋へ足を踏み入れるなり、1メートル近くジャンプして、
飛びついてきた。
私としては、久しぶりの「再会」に、
彼女が歓喜しているように見えたのだが、違うのか?



ミルキーダンス



私たち家族全員が留守にしている間、
毎日我が家を訪れ、
彼女の面倒を見てくれた「娘の友達のお母さん」はこう言っていた。
「…ミルキー、寂しそうでしたよ」
そりゃそうだろう…と、私はすぐさま合点したものだ。

けれども、
猫は人ではなく「家」につく(…だったかなあ)、
とも聞くし、
その「娘の友達のお母さん」によれば、
その日最初のミルキーの反応は、日々おおむね一緒で、
私が部屋に足を踏み入れたときと、さほど変わらない。

つまり、
1メートルもジャンプして飛びついてきたからといって、
ミルキーが私の顔を覚えていたとは、到底いえないのだ。

寂しかったのは確かだろう。
彼女一人(一匹)で過ごす時間が長いのだから。
しかし、だからといって彼女が、
私たち家族のことを「記憶」していて、
その「不在」を淋しがっていたことにはならないのだ。

かまってくれる相手が欲しかっただけなんじゃないのか?



ランドセルの中



ここまで考えてみると、
どうしても「ミルキーの記憶」がどれほどのものなのか、
確認したくなるというものだ。

そこで一つ、思いついた。
娘だ。
ミルキーを、ことのほか愛するあまり、
ついつい度が過ぎ、
ときにミルキーから敬遠されることが少なくなかった娘に対して、
ミルキーは、どんな反応を示すのか?

これだ!
これしかない…。
ミルキーは娘を歓迎し、果たしてその「再開」に歓喜するのか?

(飯村和彦)





newyork01double at 10:08|PermalinkComments(21) ダブル | 猫の話

2005年12月12日

NY’90:マリファナ(葉っぱ)の一般性



No.24
Let’s party. (≒Live it up)
パッとやろうぜ!
もりあがろうよ。
(葉っぱやろうゼ。)


ちょっとした“掛け声”のようなもの。
例えば、友人のクリスマス・パーティに招待されたとする。
行ってみると既に、みんなワイングラス片手にガンガン踊っていた。
となると、“Let’s party”と一声。自分も勇んでダンスに参加だ。
また、ワルの間では、「葉っぱ(マリファナ)やろうゼ」
という意味でも使われる。
いづれにしても、
ちょっとワイルドになってパーッと楽しいもう!
というニュアンスの表現。



舗道にペイント



マリファナ(葉っぱ)の一般性

ワシントン・スクエア・パーク。
ニューヨーク大学のそば、ビレッジの中心にあるこの公園は、
Stand-up comedyの連中、バンド系の方々、
夢見る詩人、むやみに走り回るジョガー、ホームレス…などなど、
雑多な人たちが好き勝手に時間を使っている、
ニューヨークらしい公園の一つ。

ところが、この公園、
1600年代後半から1700年代初頭までは無縁墓地だったという。
当時、コレラや黄熱病で亡くなった人、約2万人が埋葬された。

さらに、1800年から1929年までの間は、
死刑囚の首吊り場だったのだ。
今でも北西の角に、首吊り用に使われていた木が一本、
不気味に(?)残っている。

さて、そんな歴史のあるワシントン・スクエア・パークだが、
歩いていると必ず!といえるぐらい、
ドラッグの「売人」が“声をかけて行く”。
この“声をかけて行く”というのが重要で、
彼らは、日本人らしき人物を見かけると、
すれ違いざまに「葉っぱ、葉っぱ」と、
日本語を発しては、そのまま通り過ぎていくのだ。

決して、
立ち止まって「葉っぱあるけど、どう?」なんてことはしない。
“一応”警官の目が光っているから…。
売人たちが、「葉っぱ、葉っぱ」と、
日本語を口にしているのも凄い。
日本人が、彼らのいいお客さんになっているという証でもある。



騎馬警察



ある日のこと。
アパートの一階ロビーで、闖入者を発見したことがあった。
黒のショルダーバックをぶら下げた30歳前後の男。
聞けばフランス人とのことで、
驚くことに、彼は“葉っぱの宅配サービス”をしていた。

顧客から電話が入ると、ショルダーバッグを肩に、
各々の家にマリファナを届ける。
なんでも宅配する街だとは理解していたが、
葉っぱの宅配サービスまであるのか…、と若干驚いた。
マリファナも一般的な商品に過ぎないということなのだろう。

ちなみにそのフランス人の顧客の中心は、
金融街で働く連中だといい、
曰く、ハイソ(high society)の方々だという。
麻薬やっていて、ハイソもなにもないだろうが、
まあ、公園の“声かけ葉っぱ”じゃ、
彼らのプライドが許さないのだろう。

アメリカ政府の「麻薬撲滅!」の掛け声は、
街の連中には“Let’s party!”と聞こえているのかも知れない。

(飯村和彦)





newyork01double at 09:37|PermalinkComments(18) ニューヨーク | カッコイイ英語

2005年12月11日

週末だから!:「通販カタログ」(2)



さて、きのうに引き続き、
「機内の友」=通販カタログから。
なんじゃこれ! 
というものばかりではノースウェスト航空に失礼にあたるので、
ちょっといいかも…、
というアイテムも一個、入れた。



庭先にお相撲さん…だ!

力士



なんというか、
この「力士」を庭先に置くかね。
…ライジング・サンの国の伝統。芭蕉の趣…
「重量級チャンピオン(…横綱の意味か?)は、
お宅の庭にぴったりよ!」
ときた。

常々不思議に思うのは、
多くの(…決して全てではない)アメリカ人の日本観。
一言で、どことはいえないが、やっぱり少し歪んでいる。

前評判の高い映画「SAYURI」にしても、
どうして設定が日本人同士の会話が「英語」なんだ?
いくらハリウッド映画だからとはいえ、
もう少し、デリカシーというか、
「尊敬の念」というか…、他国の文化に敬意を払ってもいいだろう。

…話が横道にそれた。
ところで力士の置物は、なんと$98.95だ!



リモコン・ネズミ…だ!

猫用ねずみ?



さて、これは見ての通り猫のオモチャ。
リモコンで走り回るネズミだ。
いつでも目が「赤く」光っているのだそうで、
転んでも、尻尾を「トリッキー」に使ってすぐに立ち上がるらしい。

「疲れた(…この表現だけは上手い!)」ら、
簡単に「チーズをイメージした」コントローラーで、
ネズミに直接、充電できるのが売りだ。

とはいっても、猫が、
このオモチャを「ネズミ」だと認識するとは思えないので、
やっぱり、猫のオモチャというよりは、
猫を飼っている「人間のオモチャ」なんだろうなあ。
値段は……、残念!破ってしまって不明。
いづれにせよ、値が張るものではない。



ちっちゃな「耳あて」だ!

耳あて



この耳あては、まんざら悪くない。
何より、ちっちゃいところがいい。
デザインもあれこれあるようだし。
冬、チビッコが外で遊ぶときに…、いいなあ。
いくらだ? 一組、$7.99だ。



まっかな舌だ!

犬の舌



やるなあ…の一言。
毒性のない自然のゴムを原料に作ってあるらしい。
舌の根元に「ボール」がついているのは、
ポーン!と投げて、
犬が拾ってくるときに威力を発揮するそうだ。

しかし、だ。
骨を噛むように、舌のところをくわえるってことはないのか?
「色を赤くしてあるから大丈夫?」
そうかなあ。几帳面な犬なら分からないでもないが…。
これ、$9.00だ。


最後はオマケ。
下の新聞記事写真は、通販カタログとはまったく関係ない。
13年ほど前、
私が面白がって集めていたタブロイド紙。



相撲、タブロイド



こんな新聞(…と読んで良いのかどうか)が、
毎日、スーパーマーケットに並ぶのだ。
「なんだかなあ…」以外の言葉ないよなあ。
信じられないけれど、
この新聞(?)、
いたって真面目(…ゴメン、この言葉も違うかも)に、
真っ直ぐな筆致で、記事を書いている。

つまり、「真面目に“馬鹿やってる”」ってこと。
正直いうと、私自身、毎日かなり楽しんでいた。
よって、他にも数点、新聞の一面を写真に撮って残してある。

となると私自身も、
「なんだかなあ…」ということになってしまうのか?

(飯村和彦)





newyork01double at 09:57|PermalinkComments(18) 週末だから! | ニューヨーク

2005年12月10日

週末だから!:機内「通販カタログ」(1)



時間潰し(kill time.…覚えてますか?)にはもってこいだ!
と、あれこれ眺めた。
頭がボーッとして、ややこしいことが出来ない機内にあっては、
このカタログの存在は貴重だ。
「欲しいなあ…」と3秒ぐらい、思うものもないではないが、
大抵は、「よくもまあ…」
ということで、ひとりニヤニヤ笑っている。

カタログは、「消費大国、アメリカの象徴」なのだ!
そんな中から…



ブッシュ・フィギュアだ!

ブッシュ



これ、ブッシュ大統領のフィギュア。
アメリカでは、これにお金をだす人がいるんだなあ。
おまけにこれらの人形、
プチッ!とボタンを押すと、本人の声で喋るらしい。
「…サダム・フセインは悪魔だ! 
俺は神だ! だからイラク戦争は正当だったのだ!…」
と、喋るわけではないのだろうが、
参るよねえ…。$29.95だ。



でかい盗聴器だ!

盗聴か?

100ヤード(…というと約92メートル)
離れたところの会話が聞けるのだという。
いったい何に使うんだ?
盗聴器にしちゃ、でっかすぎるだろうに…。
あっ、バードウォッチングのときにはいいかなあ。
いくらだ? $59.95だそうな…。



犬嫌い?…だ!

犬嫌い



この機械をスイッチON!にしておくと、
50フィート(…つまり約150メートル)先の犬が、
「戦意喪失」するらしい。
簡単にいえば、吠えたり、飛びかかってこないのだ。
そこで疑問。
ならば、どうして写真の犬は、
あんな形相で牙をむいているんだ?
$49.95だ! 



テーブル金魚鉢だ!

水槽テーブル



アクア・テーブルときた。
実はこれが、「3秒間…」欲しいなあ…と思ったアイテム。
熱帯魚を飼っている人間は、まあだいたいそんなもの。
しかし、
掃除やら、水かえやら、
テーブルの角の鋭角さ(…子供がガツンと頭をぶつけると死ぬゾ!)
などなど、ネガティブな面も多い気がする。
おまけに$529.95ときた。

ともかく一回戦、ここでブログにアップしよう。

(飯村和彦)





newyork01double at 09:50|PermalinkComments(6) 週末だから! | ニューヨーク

2005年12月07日

NY story:舞台「くるみ割り人形」




くるみ割りパンフ



この時期、
舞台といえばやはり「くるみ割り人形」である。
特に、ニューヨークシティ・バレイ団の舞台は、
歴史と伝統、
さらには、比類なき「壮麗で大掛かりな」舞台装置で、
他の追随を許さない。

はっきり言おう。
控えめに表現しても、
東京で公演されている「くるみ割り人形」の100倍(以上!)、
優れている。
芸術的に、物理的に…、違い過ぎる



リンカーンセンター



さて、
妻(…一応、ニューヨーカー)は、
子どもの頃、両親と共に毎年、その舞台を観ていたらしい。
で、今は妻と妻の母親が、
毎年、子どもたちをリンカーンセンターへ連れて行く。

面白いのは、
舞台から子どもたちが受ける印象が、
年毎に違ってくることだ。
基準(=毎年同じ完成度の舞台)が一定なだけに、
彼らの受ける印象の差異は、
そのまま子どもたち自身の「成長」を意味する。



くるみ割り舞台



例えば、
前の年には、
巨大で煌びやかなツリーのセットに魅せられていた彼らが、
翌年になると、華麗なダンスに目を見張るようになる。

妻の母親が、毎年毎年、
子どもたちを「くるみ割り人形」に連れて行く理由は、
きっと、そんなところにあるのだろう。
もちろん、
なんど観ても、そのたびに新しい発見がある、
舞台そのものの「奥深さ」があってこそ…、ではあるのだが。

(飯村和彦)







newyork01double at 14:27|PermalinkComments(25) ニューヨーク | ダブル

2005年12月06日

NY story:未来への荷物




地下1



信じられない光景だった。
放って置いた自分がいけないのは確かだが、
放って置かれた荷物も、
その存在価値をアピールできなかった意味では、
同罪だ。

…などと戯れている暇はなかった。

地下室にあった荷物は、
ダンボール箱だけで約60個。
それをいちいち(当然なのだが…)開封して、
内容物の未来を決めていく。



地下2



つまり、ちょっと大袈裟な言い方をすれば、
それらのものたちが、
「自分の未来」に必要かどうか…、
という判断を下す訳である。

よりて、それなりに気合も入る。
15年前に書いた膨大な量のテレビ「構成原稿」に未来はあるのか?
メキシコの砂漠で拾われた「牛の頭蓋骨」に未来はあるのか?
革命期のハイチで買った動物画はどうか?
サラトガ競馬場(NY州北部にある)で買った1991年版ポスターが、
果たして、自分の未来に必要なのか?

自分の持ち物を整理するという行為は、
自分自身を削る行為に他ならない。
やっぱり、大変なのだ。



倉庫前



子犬



結局、
3日かけて、荷物を約5分の1の量にした。
生き残った荷物、
つまり、「自分の未来にまだ必要だ」と判断したものは、
近くの貸し倉庫へ移した。



倉庫のロビー



ロッカー並び



4階建てのビル。
24時間セキュリティの近代的な倉庫である。
果たして、
砂漠で拾った牛の頭蓋骨に、
「24時間監視」する価値があるかどうかは不明だが、
まあ、いいだろう。
人それぞれ、価値観は違う。



青年たち



運送業者の青年ふたりが、
全ての荷物を倉庫に運び入れ終えたのは、
作業開始から約5時間後。
一応ではあるが…、
未来を保障された「自分自身」が、うずたかく積まれた。
再評価されるまで、あと何年ここで眠ることになるのやら…。

(飯村和彦)






newyork01double at 23:59|PermalinkComments(4) ニューヨーク 

NY story:雪と乗馬




森の中ブルースター



やっぱり、この時期のニューヨークは、それなりに寒い。
マンハッタンから北へ車で約1時間半、ブルースターという街にいった。
特になにかで有名…という街ではない。
ただ、親戚の家の一つがあり、私たちの「荷物の山」があり、
そして、雪景色があるだけである。

まあ、付近には小さな牧場が多く、
そこでは、馬主から預かった馬の世話や、
近所に住む子どもたちを対象にした乗馬スクールなどが行なわれている。



馬と姪



ということで、乗馬訓練をしている姪(9歳)の様子を覗きにいった。
馬の名前は「ドラゴン」、なぜだは知らぬ。
まだポニーだったが、
それでも、どんな人間が鞍上にいるのかは分かるらしい。

小さな姪の指示に唯々諾々と従う様子など…ない。
ドラゴンは、
自分の方が上の立場にいると確信しているのだ。



 馬上の姪



馬の場合、「ビシッ!」と指示・命令を与え、
主従関係を明確にするのが何よりも肝要である。
もっとも、
それがすんなり出来れば乗馬スクールなどいらない。

馬と人間の駆け引き、
歴史は古く、かつ「深い」のだ。
9歳の姪がその深遠に気づくまで、
ドラゴンは、
決まって、パドック周回途中に道草を食うだろう。
前途多難だ!

(飯村和彦)




newyork01double at 23:40|PermalinkComments(4) ニューヨーク | 家族/ 子育て

2005年12月04日

NYからアーカンサー州「山篭り」



メンフィスから車でアーカンサー州へ。
ミシシッピー川を渡って約3時間。
目的地は、メルバーンという人口1200人ほどの小さな街。



ミシシッピ川



山小屋(風…住宅)
ここが創作活動の場所であり、
家族が「ワイルド」になれる(=慣れる)場所。



山小屋



マシュマロを焼いて…。
最近、東京でもこの光景は見る。



マシュマロ



一日中、焚き火の火は絶やさない。
これは、息子が決めたこと。
朝一番、墨をチェックするのも彼の仕事だ。



焚き火



山小屋の前を流れる(…筈)のクリーク。
だが、水枯れの時期。
よりて、娘は「バランス」の練習。



ブリッジ



知人宅の窓辺。
青のボトルが美しい。



青のグラス



12月6日には、帰郷。
みなさんへのコメントバック、この日から再開できると思います。
申し訳ありません。

(飯村和彦)





newyork01double at 09:28|PermalinkComments(6) ニューヨーク | ダブル

2005年12月02日

ご無沙汰です。NYからです!




マンハッタン空撮



ネット環境が、
はなはだしく悪いところにいます。
よりて、
みなさんからのコメントに、
まったく、お答えできない状況が続いています。
申し訳ありません!

「風が止んだ日」の方も、
残すところ、あと2回。
これまでに、
頂いている数々のコメントにも、
きちんとお答えしていきます。



51丁目



このところ、
ニューヨークは、とっても暖かく、
ジャンバーが不要な日々もありました。

街は、すでにクリマスモード。
「いい感じ」になってます。
大切な人にも会いました。(笑)。



冷蔵庫



また、可能な限り状況をアップします。
私は、ミューヨークからアーカンサー州へと向かっていきます。
ほんの数日、山篭り…です。

(飯村和彦)



ツリー





newyork01double at 01:49|PermalinkComments(4) ニューヨーク