2007年09月
2007年09月29日
今日まで、そして明日から
このブログを始めて、もうすぐ2年。
時が経つのは、
やはり、…早い。
数年前に廃刊となった著書、
「ニューヨークが笑ってる」の、
復刻版的な意味合いで開始したこのブログ。
けれども、その内容は、
当然、それだけにとどまらず、
“日常とその周辺領域”にまで発展しました。
そして、この間に、
多くの方々と有意義なやり取りもできました。
感謝の気持ちで一杯です!
さて、今後ですが、
これまで通りで…、
といいたいところでなのですが、
時間的余裕のあるなしの関係で、
多分、そうはならず、
更新頻度が、相当落ちることが予想されます。
どうか、
その点、ご容赦のほどを…。
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(飯村和彦)
2007年09月25日
頭のうちどころが悪かった熊の話
説明や解説を、
あれこれ加える必要のない本。
登場する熊も、
トラもダチョウも、
キツネもカラスも、
ヘビもカエルも毛虫もハエも…、
みんないい。
例えば、
幾ら頑張っても、
“無意味に生きることが出来ない”牡鹿の失望感…。
深遠だ。
是非、ご一読を!
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(飯村和彦)
2007年09月19日
ネイティブ・アメリカンからの贈り物
地球に生きるものたちから、
力をもらう。
詳細は、後日…。
【追記】
整理整頓は生活の基本。
大袈裟にいえば、人生の基本。
ということで、
やっと、このブログもスッキリした。
これまでに書いた約600の記事を、
400ほどに整理した。
本当は、もっとスリムにしたいのだが、
まずは、よし。
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(飯村和彦)
2007年09月13日
「○○」の耳は“ラマ”の耳…?
閑話休題…でもないか。
ともかく、
疲れたら、
暢気なラマの顔でも眺めてリラックス。
責任を放り出して、
“入院”なんて出来ないから。
【追記】
このところ、コメント欄のレスが滞っています。
申し訳ありません。
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(飯村和彦)
2007年09月11日
グラウンド・ゼロに舞い降りる鶴
9.11米国同時多発テロから6年。
アメリカの国家安全保障担当のタウンゼント大統領補佐官は、
テロの黒幕ウサマ・ビンラディンについて、
「ビデオでメッセージを出す意外に能力がない、
事実上無能な逃亡者」
と述べた。
ならば、そんな無能な人物に、
6年間も逃亡を許している現実はどうなるのか。
9月11日のきょう、
ニューヨークの「グラウンド・ゼロ」では、
テロの犠牲になった人たちを悼む式典が催される。
その会場に今年は、
佐々木雅弘さんが出席。
雅弘さんは、広島の平和記念公園にある、
“原爆の子の像”のモデル、
佐々木禎子ちゃんの実兄である。
広島で被爆し、白血病と闘いながら、
死の間際まで折鶴を折り続けた「禎子ちゃんの物語」 は、
このブログでも何度か紹介したのでここでは省略する。
禎子ちゃんの兄、佐々木雅弘さんは、
平和への願いを込めて、
禎子ちゃんが折った折鶴から、
手元にある5羽のうちの一羽を、
テロで犠牲になった人たちを悼んで寄贈するのだという。
直径1センチにも満たない折鶴。
以前、禎子ちゃんの話を伺ったとき、
「どうか、手のひらに載せてやってください」
との佐々木さんの言葉で、
そのうちの一羽を手にしたことがある。
針を使って、
気力だけで折られたという折鶴は、
ほとんど質量を感じない、
驚くほど小さなものだったが、
見つめていると吸い込まれるような、
不思議な力に満ちていた。
儚そうでありながら、、
断固とした存在感…があった。
12歳の少女が、
“生きたい”という願いを込めて折った鶴。
その一羽が、
時空を超えて、
ニューヨークの「グラウンド・ゼロ」に舞い降りる。
(参考)「ザ・スクープ~予見されていた911テロ~」編集後記
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(飯村和彦)
2007年09月10日
原爆開発物語・「神の火を制御せよ」
史実をベースに、
マンハッタン計画を「物語」に仕上げた、
ノーベル賞作家、パール・バックの作品。
1959年に書かれたものなのに、
何故か、
これまで日本語訳は出版されていなかったという。
苦悶しながらも、
原爆開発に邁進せざるを得なかった科学者たち。
激しい自己矛盾。
けれども、戦時下の狂気には抗えなかった。
タイトル(邦題)には、
「神の火を制御せよ」とある。
しかし、残念ながら、
現実の世界は、
最悪の道筋を辿ってしまった。
この作品は、フィクションである。
だから、
実際のマンハッタン計画には存在しない科学者を主人公に、
物語が進行する。
その意味では、この作品を読んだ後、
原爆開発の詳細を忠実に記した本に目を通す必要があるだろう。
その上で、
パール・バックが、
架空の登場人物たちを通して訴えたたかったことを、
じっくり考えてみる。
すると、
人間が神の火を制御することなど、
到底不可能であるという現実を再認識させられる。
かつて、
テキサス州にある核兵器処理施設を取材した。
そこでは、ボーリングの玉ほどの大きさでしかない、
ミサイル核弾頭の処理が行われていた。
注意深くミサイルから取り外された核弾頭は、
処理後、特性の容器に収められ、
地中深くに埋められる。
そう、
それは“地中に埋められるだけ”でしかない。
また、数年前には、
全米に点在する核施設を回った。
例えばワシントン州ハンフォード。
長崎原爆に使用されたプルトニウムが製造されたプラントは、
赤土の荒野に現存していおり、
付近一帯(…といっても広大)は、
今でも、放射性物質で汚染されたままである。
戦時下の狂気が生み出した“神の火”は、
今尚、人類を脅かせ続ける。
核兵器を持つ国がある。
その保有を公には隠している国もある。
さらには、これから核兵器を持とうしている国もある。
“愚か”としか言いようがない。
パール・バックの作品を読むと、
改めて、その愚かさに激怒するに違いない。
(飯村和彦)