東京story:未来の大物!NY’90:地下鉄に乗って(1)「朝焼けの海」

2005年10月16日

NY’90:絵葉書ツアー御一行



No.4
Cool
イケてる。 しゃれてる。 格好いい。 
ヒューッヒューッ。


例) That’s so cool.

身の振る舞いや服装がいかしていて、格好良くきまっている。まれに「ヒューッ!」と思わず声にだしてしまうほど決まっているヤツの様子。性格とか人格にも当てはまる。

New York絵葉書ツアー御一行
3月に入ったある日、ロケを終えて昼過ぎの5番街にでた。
ふと目を上げた瞬間、信号が青から赤に変わった。
と…、
「あれ、人が多いな」
ダウンタウンに向かって、
なだらかな坂になっているため、
車道といわず、交差点といわず、
五番街を渡る人たちの姿が遠くまで見渡せた。
寒い寒いと思って背を丸めていた時期が長かったのか、
改めて通りなど眺めていなかったような気がした。

確かに3月ともなると、
アメリカ国内の各地からニューヨークにやってくる「おのぼりさん」もぐ〜んと増える。おのぼりさんは東京もニューヨークも一緒のようで、
見てすぐ分かるのが楽しい。



そ



例の「カメラ」。
よく日本人はどこへ行っても一眼レフのいいカメラを首からぶら下げていると言われるけれど、
どうして、アメリカの方々もみんな、首からぶら下げている。
ただ、全体的に体が大きい分、カメラが目立たないというか、
一応、シルエットに上手く収まっているだけなのだ。

とはいえ、当然といっていいだろう、100%日本製のカメラ。
それもみんな真新しいものがほとんどだ。
どういう訳か、42nd付近を中心にカメラは安く買える。
日本国内で買うより安く手に入るのはなぜなのか、とは思うものの、
特に調べていない(怠慢だ!)。
買い手にとっては「安い」という単純な現実がすべてで、
細かな理由や背景などは問題ではない。
特にアメリカの方々はその意識が強いのではなかろうか。

さて、そうはいっても「おのぼりさん」はおのぼりさん。
誰が見てもすぐにそうと分かるようなおのぼりさん、
つまり、「ダサい連中は入れない」というディスコの話。

52nd St.の9th Ave.と10th Ave.の間に、
「Zed Zone」なるディスコがあった。
このディスコでは、月に数回(主に木曜日とか金曜日)、酒が無料の時間帯をつくっている。
客足の鈍い午後10時〜11時の1時間だけなのだが、
「ただ」は「ただ」。
1時間だけ飲むだけ飲んで、
とっとと出て行くニューヨーカーも多い。

しっかりしている奴はどこにもいるものだが、このディスコ、
店側がいうところの「cool(いけてる)」な奴しか入れない。
入り口で服装チェックをしていて、
coolな奴はすんなり入れるが、ダサい奴は後回し。
見るからに「絵葉書ツアー」な奴は速攻アウト。
日本でも同じようなことをしているディスコはあったが、似たようなものだ。
ただ、今時あまり流行らない。

ダウンタウンの方のディスコでは、
ボロボロのデニムに革ジャンでも雰囲気がcoolならOK。
逆にピシッとのりの効いたパンツなんかだと「ダッセーッ」ということになる。

「帽子をかぶっている奴で、
つばをピョコンと上にはね上げている奴はcoolで、
つばの両端を内側に丸めるようにしている(巨人の桑田のかぶり方)奴は、
ダサい」

というのはアシスタントディレクターのJinくん。
これ、妙な説得力がある。
本当のように聞こえるから不思議だ。

(飯村和彦)



店じまいポスター



newyork01double at 23:44│Comments(0) ニューヨーク | カッコイイ英語

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