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2005年11月02日

東京story:「ダブル」秘話〜兄妹〜



娘も自宅出産。
彼女は我が家のバスタブの中で、
「ブクブク…」と泡をたてながら生まれてきた。

少しだけ、背を丸めるような姿勢で浮いてきた彼女は、
すーっと妻の腕の中に収まった。
助産師さんがその背中を軽くたたく。
と、一呼吸あって、
「プクン!」
口からごく少量の羊水を吐き出しながら、
娘は、“小さな”産声を上げた。

妻が、ふーっと息をはく。
そんな母親の安堵を感じたのかどうか、
娘、
今度は、意を決したように大きな声で泣き出した。
と、みるみる全身がピンク色に輝きだした。



宝物を抱く3



息子は、
そんな母子の姿を、固唾をのんで見守っていた。
つい今しがたまで、
そわそわと動き回っていた彼だったのだが、
途端、言葉を失ったようだった。
けれども、そんな息子の表情が、
妻のそれと同じように柔らかだったので安心した。

兄と妹、うまくやっていくだろう。
そんな確信と「希望」が沸いた瞬間だった。

(飯村和彦)





newyork01double at 13:16│Comments(5) 家族/ 子育て | ダブル

この記事へのコメント

1. Posted by 前向きな心と人のぬくもり   2005年11月02日 17:21
飯村和彦さん
 コメント有難うございます。
おおきな靴下、沢山のプレゼントが入っているといいですね。
(^○^)
 いい経験をお兄ちゃんはされましたね。兄妹仲良くされることと思います。
 またお立ち寄りください。

>前向きな心と人のぬくもり様
 是非。
2. Posted by fumi   2005年11月02日 21:04
娘さんの誕生秘話を書いてくださり、ありがとうございます。
私も、三つ上に兄がいます。
上手くやっていますよ。
過ぎた話しですが、兄が思春期(=中学生)の頃、私自身心地よい生活はできていませんでした。
それは、兄自身に問題が、とか両親に問題が、とかではなく通過しなくてはならない時期に辿り着いてしまったから、心地よくは生活できなかったんだと、今思います。

3. Posted by fumi   2005年11月02日 21:05
次いで書かせていただきます。

*************************
しかし、彼は現在高校二年生。様々な人と出会ううちに、自分の本当の姿が見えてきたのでしょう、今は私を懲らしめることもなければ、殴ることなど一切ありません。

しかし、その時期とゆうものは、意識的に避けようとしても無理な話しです。
その時期を上手に娘さんにも通り抜けて欲しいと思います。
今後の兄弟生活において平坦な道もありますが、その反対もあるわけです。
私は、経験した身の上で言わせてもらいました。

御兄弟お二人ともご健康を第一に。
教育生活、頑張ってください!

>fumiさま
 参考になりました。
 息子や娘の近い将来のことですからね。ありがとうございます。
4. Posted by カンガルー   2005年11月04日 23:07
はじめまして。
素敵な日記ですね。プロの方に文章がうまいというのは失礼かもしれませんが、物語を読んでいるようです。
娘さんを自宅出産なさったんですね。私は産院で誰の立ち会いもなく娘を産みましたが、その時のことを思い出しました。私も2子目はお姉ちゃん立ち会いのもと産もうかと思いました。

>カンガルー
 お姉ちゃん、感動すると思います。
5. Posted by 空、ええやん。   2005年11月05日 00:01
はじめまして。
今日はコメントありがとうございました。
「ザ・スクープ」は好きでよく見ていた番組なので、プロフィールを拝見しびっくりました。日曜の昼間に単発で放送されるようになってからは、見逃してしまいがちですけど^^;

子供さんはお二人とも生まれた瞬間からお父さんに見守られていて、幸せですね。
わたしも立会い出産を望んでいたのですが、分けあって叶いませんでした。

また覗かせていただきます。

>空、ええやん。様
 宜しくお願いします。

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