NY’90:Motherという名の男東京story:猫の話「日常1」

2005年11月12日

東京story:チワワ誘拐!




チワワ誘拐記事



本日、11月12日付けの朝日新聞だ。
つい先日、“虐待・猫”と題し、
ある荒んだ時期のニューヨークで、
ペット泥棒が横行し、
それがペットショップや研究機関に転売されていたという話をした。

そこに、今日の朝日の記事。
「空き巣のついで?」
「転売目的?」
「高いから?」
「可愛いから?」
「連続犯?」
「関連なし?」

記事は、「?」に終始しているが、
チワワが「誘拐」された事実だけは動かない。

さらに、
「血統書付きの子犬なら数十万円で取引されるが、
成犬だと買い手はまずない」
という、ペットショップ関係者のコメントを載せている。
実はこのコメントが問題だ。
現実に起きていることを、曖昧にしかねない。

盗んだ人間が、「ついで」にチワワも持ち去ったのであれば、
なにも、「数十万円」もの金額を欲していないということ。
裏返せば、
たとえ「数十万円」にならずとも、
誰かが「それなり」の値段で買ってくれさえすれば、
盗んだ人間は、満足する。

ましてや、成犬のチワワを安く仕入れ、
そのチワワを「格安」で販売するような仕組みを、
何者か(又は組織)が作っているとすれば、
盗んだチワワは、いとも簡単に換金されていく。

表面化している事象の背後に何があるのか。
その可能性の一つを、コメントひとつで消してしまうと、
問題解決から遠のいてしまう。

そこまで考えてやらないと、
「家族の一員」を失った家族が浮かばれない。
そう思いませんか?


(飯村和彦)


newyork01double at 11:56│Comments(2) 東京story | 家族/ 子育て

この記事へのコメント

1. Posted by やっとこ   2005年11月14日 20:03

マスコミの持っている問題の本質を
鋭く指摘された記事ですね!

私も同感です。

一つの事実、一つの事件から、その背後に
何があるのか、その可能性を洞察するような
コメントであれば、値打ちもあるのですが、
それを打ち消すようなコメントというのは
いただけませんね。

マスコミを見ていると、衆愚ならぬ、
マスコミ愚コメントと言いたくなるような
コメントや見解があって、残念に思うことが
ありますね^^

2. Posted by 飯村和彦   2005年11月17日 16:40
耳が痛いです。
私自身、無責任な取材やコメント、原稿を書かないように努めてはいるものの、時に自分でやっていて忸怩たる思いに苛まれることもありますから。一生、「学習」です。

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