NY story:未来への荷物週末だから!:機内「通販カタログ」(1)

2005年12月07日

NY story:舞台「くるみ割り人形」




くるみ割りパンフ



この時期、
舞台といえばやはり「くるみ割り人形」である。
特に、ニューヨークシティ・バレイ団の舞台は、
歴史と伝統、
さらには、比類なき「壮麗で大掛かりな」舞台装置で、
他の追随を許さない。

はっきり言おう。
控えめに表現しても、
東京で公演されている「くるみ割り人形」の100倍(以上!)、
優れている。
芸術的に、物理的に…、違い過ぎる



リンカーンセンター



さて、
妻(…一応、ニューヨーカー)は、
子どもの頃、両親と共に毎年、その舞台を観ていたらしい。
で、今は妻と妻の母親が、
毎年、子どもたちをリンカーンセンターへ連れて行く。

面白いのは、
舞台から子どもたちが受ける印象が、
年毎に違ってくることだ。
基準(=毎年同じ完成度の舞台)が一定なだけに、
彼らの受ける印象の差異は、
そのまま子どもたち自身の「成長」を意味する。



くるみ割り舞台



例えば、
前の年には、
巨大で煌びやかなツリーのセットに魅せられていた彼らが、
翌年になると、華麗なダンスに目を見張るようになる。

妻の母親が、毎年毎年、
子どもたちを「くるみ割り人形」に連れて行く理由は、
きっと、そんなところにあるのだろう。
もちろん、
なんど観ても、そのたびに新しい発見がある、
舞台そのものの「奥深さ」があってこそ…、ではあるのだが。

(飯村和彦)







newyork01double at 14:27│Comments(25) ニューヨーク | ダブル秘話

この記事へのコメント

1. Posted by カメ   2005年12月08日 05:11
素敵ですね!
毎年クリスマスシーズンに観る「くるみ割り人形」の舞台。
お子さんたちにとって(そして親にとっても)何とよい思い出、
宝物になることでしょう。
子どもの頃の、この季節にはこんなことをした、という
家族の年中行事的なイベントというのは、一生の財産ですよね。
アーカンソーの山ごもりも素敵。
ああ、お子さんたち、本当に豊かな経験をなさっていますね。
うらやましい・・・なんて言っていないで、我が家も身近な所でよいから、子どもたちに、いろんな豊かな経験をさせてあげるべく、もっと動きたいと思います。
2. Posted by カメ    2005年12月08日 05:15
この記事に関係ないのですけど、前に「風が止んだ日」の感想、まともに書けなかったので、ちょっとだけ付け足しさせてください。

事実である内容の重さと、文章・構成の巧みさの間で、言葉を失ってしまったものですから・・・本当に、何度も一編の小説を読んでいるような錯覚に襲われました。でも、「ガクさん」の命の重みが、ズシッと心に残り、「ガクさん」を思うまわりの人々の思いが(もちろん飯村さん自身の思いも含めて)痛いほど伝わってきました。飯村さんの表現力に、改めて感服いたします。
胸の奥の大事なお話を、こうして書いてくださって、本当にありがとうございました。(すみません。結局たいした感想はかけませんでした・・)
3. Posted by 飯村和彦   2005年12月08日 06:33
>カメさん
こちらこそ、「風が止んだ日」の行間に込めた思いまで、丁寧に読み取っていだたき、感謝の言葉もありません。事件の内容が内容であったため、そのことをどこまでどのような形で言葉にするか、またすべきではないのか、私なりに思案しました。けれども、書き出さない限り、これまで同様、時間が止まったままになってしまうような気がしたので、「ともかく」、形にする作業を試みました。それがどの程度まで達成できたのか自分では不明です。
もっともっと書き込まなければならない事実や思いはあるのですが、そのすべてを「言葉」に置き換えると、長大な記述になる可能性が高かったので、心象風景を淡々と綴るという方法を選択しました。
いつでもかまいません。今後も、なにか思いついたら「風が止んだ日」に関して、お考えをお寄せください。宜しくお願いします。
4. Posted by poporobot   2005年12月08日 09:22
ご無沙汰しておりました。
「くるみ割り人形」はずーと観たいと思っていた作品。素晴らしいのであれば、是非、今年は、リンカーンセンターに出掛けてみようと思います。

「風が止んだ日」も、コメントは残しておりませんが、”もちろん”読ませていただきました。小さい頃から、動物や人の死に対して極端に感情移入してしまう、もしくは、完全にその事実から心を閉ざしてしまう傾向にある私は、正直、死を語る文章を読むのがとても苦手です。何とも言えない感情が心の奥底から押し上げてくるのです。そして、虐待にあった子供がするように、頭の中で感情を殺そうとします。そして、感情を殺した自分に対して自己嫌悪に陥ります。でも、飯村さんの文章を読みながら、「こうやって死を文章にすることで逆に感情をコントロールすることもできるかも」と思いました。自分事で申し訳ございませんが、素直な感想です。
5. Posted by chiemi   2005年12月08日 09:45
私のブログでも、少し前に、くるみ割り人形をアップしました。
この時期になると、やはり、これだな〜と思います。
最初に自分で買ったのが、この「くるみ割り人形」の曲。当時バレエをしていた私は、花のワルツや金平糖の踊りが大好きでした。
母に、「舞台は一流のを見なさい」と言われ、国立劇場はじめ、由緒ある劇場の舞台を、小さい頃から見に連れて行ってもらいました。(田舎からわざわざ・・・出かけて・・・)田園調布から嫁いだ母の息抜きと思っていましたが、今は何となく理由が分かります。
6. Posted by 美花   2005年12月08日 12:46
この時期になると日本でも各地で「くるみ割り人形の公演が行われますね。
私は幼い頃からバレエを習っていました。卒業年の発表会でクララを演じたことを思い出します。そして娘も同じバレエ団でこの役を演じました。
もちろん町の小さなバレエ団です(^^)
バレエから離れ、大人になり日常に追われる日々ですが、「くるみ割り人形」の夢の世界を忘れずにいたいものです。
7. Posted by まさるママ   2005年12月08日 15:18
「くるみ割り人形」クリスマスになると公演され、冬の風物詩ともなっていますね
わたしも、大好きです
はあぁ、1度でいいから、何もかも忘れて子どもの頃の昔の自分に戻って、おとぎの世界に行ってみたいです
夢だけど・・・・。
8. Posted by 飯村和彦   2005年12月08日 15:21
>poporobotさま
「感情を押し殺した自分に対して自己嫌悪に陥る」という気持ち、分かるような気がします。もしかすると人間は、そうして自分で自己に対して律しているのかもしれませんね。
本来、感情は開放してあげるべきものなのでしょうから。
9. Posted by 飯村和彦   2005年12月08日 15:26
>chiemiさま
多分、お母様にはお母様なりのポリシーがあったのでしょうね。想像ですが、凛とした物事をはっきりいうタイプの女性像が浮かびます(…勝手に想像して申し訳ありませんが)。
「くるみ割り人形」の夢の舞台、いつまでも子どもたちの心の中に残って欲しいと、私も思っています。
10. Posted by 飯村和彦   2005年12月08日 15:30
>まさるママさま
一度といわず、何度でも夢の世界に戻ってください。自分の好きな心象風景の中に、自分をポンと置いてみると、気持ちだけかもしれませんが「架空」の世界に入れます。
私は疲れたとき、電車の中などでも試みています。
とはいっても、まさるママさんがおっしゃっている「昔の世界に戻って…」というのは、多分もっともっと根源的な想いなのでしょうけれど。
11. Posted by やっとこ   2005年12月08日 16:38

すごいですね!
「くるみ割り人形」迫力があって
奥深い舞台なんでしょうね^^
12. Posted by 飯村和彦   2005年12月08日 18:23
>やっとこさま
そうですね。子供だけではなく、大人でも充分堪能できます。
日本の「くるみ割り人形」の舞台が、NYと比較して一番劣っているのは、なんといっても舞台装置です。日本の舞台は一様に高さが低いので、いくら精緻なものを作ってもやはり、醍醐味に欠けます。
しかし、そうはいってもダンスや音楽では優れたものもありますので、充分楽しめます。この10年ほど、日本で公演されている「くるみ割り人形」の舞台も色々観ましたが、ちゃんとオーケストラを入れて公演しているところは、良い出来になっています。
13. Posted by hana♪   2005年12月08日 20:09
はじめまして。
むーみん@ママさんの所からやってまいりました。
「くるみ割り人形」の音楽はとても大好きで
小学生の時に初めて聞いた時の感動は忘れられません。。
飯村さんの記事を読んでいて、もの凄く舞台が見たくなりました^^
それに、毎年お子さん達に舞台を観せて成長を感じるなんて素敵ですね。また遊びにこさせていただきます。
14. Posted by fumi   2005年12月08日 20:42
子どもは影響されやすいとゆうか、感受性が純なため色々な事を受けることがしやすいんでしょうね。
お子さんがバレエを見て、バレエをやりたいと言いそれが一生モノになるかもしれません。
変な言い方、三つ子の魂百までと言いますでしょうか・……
性格の面ではなく、幼い時に体に染み付いたものは、大人になってもその名残はあるものです。
私自身、小学校3年間クラリネットを吹いていたので、音符は読めるしクラリネットの指使いも覚えています。
こうゆうふうに、幼い時に影響されればされるほど、感受性豊かな大人になるであろうし、子供ながら感動の涙を流したり?!
この道理からすると、飯村さんの奥さんのその行動は素晴らしいものを思います。
ましてや、あんな大舞台の「くるみ割り人形」って!!
素晴らしい奥様だと思います。
15. Posted by かえで   2005年12月08日 20:42
毎年同じくるみ割り人形をみても
見る年齢や心のあり場で
見え方や 感じ方が変わりますね。
それを体験することはとても貴重なことだと思います。
今こう感じても今度見たときに変わって見える。
人間の成長によって感じ方が変わることを学ぶのは
大切な教訓になるように思います。
16. Posted by 十一月うさぎ   2005年12月08日 22:13
はじめまして、十一月うさぎと申します。
chiemiさんの所から、飛んでまいりました。
以前から、貴ブログ拝読しておりました。
最近、chiemiさんのブログへの書き込みがありませんでしたので、来訪は久しぶりになってしまいました。

「風が止んだ日」一度に全部拝読いたしました。
セピア色のニューヨークの風景が想像できる感じですね。
飯村さまの文章表現力に脱帽です。

ニューヨークは、1*年前に一度、訪問したことがあります。
当時は学生でしたし、USAに渡るには、ビザがまだ必要な時代でした。
その後、カリフォルニアやハワイやグアムなど旅行に行く事がありましたけど、その時は、ビザが必要でなくなりましたね。
17. Posted by 十一月うさぎ   2005年12月08日 22:15
すみません、限度文字数が超過しましたので、上の続きです。
十一月うさぎです。

くるみ割り人形の舞台、観た経験がありません。
残念に思います。
でも、本当に良い物を毎年見続けるって、色々な発見が出来て良いのかもしれませんね。

クラシックコンサートに行きますけど、指揮者や演奏する楽団によって、同じ曲でも印象がかなり違いますものね。
(ちょっと、例えが変かも…)

また、訪問いたします。
それでは、失礼しますね。
18. Posted by 『ゆる育ブログ』小柳   2005年12月08日 22:38
僕はくるみ割り人形を見たことが無いのですけど、
見るたびに新しい発見がある、どんな年齢層にも楽しめる
っていうのは凄いですね。

子供の頃から定期的に見続けられたら、
そこに自分自身の成長を発見出来たりするんだろうなぁ。
いいですねえ、そういうのって。

実にいいと思います。
19. Posted by 飯村和彦   2005年12月09日 03:10
>hanaさま
ようこそ我がブログへ。
あの舞台の音楽、確かにいいですね。うちの家族もCDでよく聴いてます。それと、話のストーリー(語り)の入っているCDもありますね。子供が小さいときは、それで「予習」してから舞台を観にいったりもしました。
また、寄って下さい。
20. Posted by 飯村和彦   2005年12月09日 03:19
>fumiさま
子供たちが「楽しんでいる」間は、色々試みてみたいなあ…というところですね。例えば、「もう、くるみ割りはいいよ」となったら、そのときはそれで「卒業」ですね。
次は、彼らが自身が「そういえば、観にいきたいなあ」と思う日が、いつかくるのでしょうから。
21. Posted by 飯村和彦   2005年12月09日 03:23
>かえでさま
同感です。物事を感じるというのは、相手や対象の違いで変わると思いがちですが、そのときどきの自分自身の状態の変化もとっても大きなファクターだということを、ついつい忘れがちですから。
22. Posted by 飯村和彦   2005年12月09日 03:36
>十一月うさぎさま
ネット環境が悪いところにいましたので、みなさんのところに行ける機会がありませんでした。申し訳ありません。
ところで、
「風が止んだ日」を一気に読んでいただけたのこと、ありがとうございます。自分自身に対してもそうなのですが、「ガク」の周りにいた人たちの「心の在りよう」も、私にとっては非常に大きな印象を残しましたので、稚拙な言葉になってもなんとか表現しておきたかった、という気持ちもありました。生きているものの責務(…ちょっと大袈裟かな)とでもいうのでしょうか。
また、お立ち寄りください。
23. Posted by 飯村和彦   2005年12月09日 03:39
>「ゆる育ブログ」小柳さま
もしかすると、子供の成長だけではなく、そんな子供を通して親である私たち自身も、栄養をもらっているのかも知れません。「芸術」が「芸術」たる証なのでしょうか。
24. Posted by りきたんママ   2005年12月10日 00:55
舞台っていいですよね。
私も大好きです。生で見る演技や音楽や踊りは
体中で感動が味わえる。

そんな素敵な体験を小さなころから
習慣的に出来るのは幸せなことですね♪

私も息子にも是非色々な舞台を見せてあげたいし、
みて欲しいと思っています。
25. Posted by 飯村和彦   2005年12月10日 03:02
>きりたんママさま
やっぱり大きな「生」の舞台は、血沸き肉踊る(…ここで使う表現かな?)醍醐味がありますよね。舞台上の演者の息づかいをも感じられますから。それにきちんと訓練を積んだ人たちのパフォーマンスは、切れがあって観ていて小気味良いです。

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