いづれ死んでいく父からの伝言(1)ひょうきんな顔をした鳥

2006年02月01日

猫、手術が成功して退院!




猫のミルキー。
思っていたより、ダメージは少ないようだ。
1月30 日(月)の不妊手術。
取材のため、同行できなかった私の代わりに、
妻が、その様子を撮影してきた。



手術台である

手術直前


全身麻酔。
手足は柔らかい布(紐)で手術台に固定されている。
呼吸が出来ないため、酸素は、
チューブで口から肺へ直接注入。
この光景、
想像はしていたが、なんとも…。



卵巣を…

卵巣


赤く見えるのが、卵巣と卵管。
卵巣の両側(卵管部分)を糸で硬く結び、
その内側を切断して、卵巣を摘出する。

猫の卵巣は2つ。
同じ処置を丁寧に…。
ちなみに、
ミルキーの場合、摘出したのは卵巣のみ。
子宮は残された。



縫う

縫合


縫合である。
筋肉、腹膜、表皮の順番。
筋肉と腹膜の縫合には、
そのまま吸収される糸が使用される。

写真では、その手際の良さを見せられないが、
同時に撮影されたビデオを見ると、
この獣医師、
数種類の三日月上に曲がった針を巧みに使い分け、
いとも簡単に縫合処置を終わらせた。

年間、約250回、同様の手術をおこなっているという。
さて、この件数をどう評価したらよいのか…。



ここなのか!

お腹の糸


全部で7針。
やはり、ちょっと痛々しい。
抜糸は、2月9日。
問題がなければ、私と妻とで抜糸をする予定。
獣医師も了解したという。



やっと、お気に入りの場所に…

梯子に登れた


一泊入院後、帰宅。
きのう一日、ゆっくり「静養」していた彼女だったが、
今朝、
意を決したのか、やおら梯子に駆け登った。
お気に入りの場所である。

しかし、
当然ながら、お腹が気になるらしい。
頻繁に、ペロペロと舐めている。
だが、
糸を引っ張ったりしなければ問題ないのだという。

「エリザベス・カラー」の装着を覚悟していたので、
その点は助かった。
あんなものを首に付けていたのでは、
ストレスが溜まるだろうから。

さて、子供たちの反応はというと、
息子も娘も実に献身的である。
いつもなら、すぐに抱き上げたがる娘も、
そろりと近づいて、
優しく頭を撫でている。
息子はといえば、案の定、写真を撮りまくっているが、
これまた、無理はしない。

自制して、ゆっくり、大切に…。
そんな子供たちの態度を見ると、
「成長したなあ」
と感心させられる。悪くない。

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(飯村和彦)


newyork01double at 11:16│Comments(22) 猫の話 | 家族/ 子育て

この記事へのコメント

1. Posted by hana♪   2006年02月01日 14:08
ミルキーちゃんの手術に立ち会われたんですね。
最初の写真を見てちょっとドキドキしてしまいましたが
卵巣・卵管を掴んでいる写真は
なんと言ったらうらよいか・・・綺麗ですね。
先生の手の写りといい
まわりの影といい。凄くいい感じがします。
ド素人表現ですみませんm(_ _)m
子供の成長をちょっとした事で見られると
嬉しいですよね^^

2. Posted by 愛犬家   2006年02月01日 15:52
気になっていたミルキーちゃん、元気そうでほっとしました。
子供達が動物と一緒に成長してゆく姿は、本当にいいものです。
この日、ミルキーちゃんに向けて芽生えた優しさは、一生のものだと思います。

動物の自然治癒力って凄いんですよ!
あっという間に傷口が消えて・・・
お大事に!!!
3. Posted by リョウ母   2006年02月01日 17:09
ちゃんと 写真をとるなんて すごいですね。
私は ダメです。気絶しそうです。
避妊手術は 必要ですね。
生まれたら 捨てるわけにいかないし
何匹も 飼うのも 大変だし。
もう今日あたりは 元気に走りまわっているでしょうか。
4. Posted by やっとこ   2006年02月01日 18:49

手術、無事成功して
良かったですね。

うまいものですね(^^)

5. Posted by りん   2006年02月01日 22:27
避妊手術されたのですね。
最後の写真を見ていると元気そうで何よりです^^
でも傷跡は痛々しいものですね。。。
6. Posted by sine_wave   2006年02月01日 22:34
 ミルキーちゃん、よく頑張りました。

 とにかく、こんな写真はめったに見られないでしょう。感激です!
7. Posted by 三つ子姫のママ   2006年02月01日 23:32
無事に手術が成功してよかったです☆
手術の写真、滅多に見れるものではないので
ビックリしながら拝見しました!

自分の帝王切開の跡を見てるよう…O(_ _O;)

早く傷口がきれいになるといいですね☆
8. Posted by カメ    2006年02月02日 05:09
ミルキーちゃん、お疲れ様!頑張ったね!
写真は痛々しいけれど、貴重なものですね。
それだけの手術件数、でも、ちゃんと飼い猫のことを
考えてきちんと対応している飼い主が多いということでも
ありますよね。人間の都合かもしれないけど、
将来を考えたら、現状ではそういう選択より仕方ないわけで、
悲しいけど、ほったらかしの飼い主よりも、思いやりと責任がある人が
多いということではないでしょうか・・・
ミルキーちゃんの傷、早く治るといいですね。
お子さんたちも、今回のことを通して、また一つ何かを学び、
大人になったんでしょうね。生き物を飼うって、こういうつらいことも
含めて、肌で命の大切さを学んでいく、大きな子育てのカギにもなりうるのですね。なかなか自分で飼う自信はないのですが・・・
9. Posted by kazuirn   2006年02月02日 09:56
手術成功おめでとうございます。
大の字に手足を縛られてこんな風に手術するのか??と感心しました。
単なる“処置”でなく、責任と愛情のカタチとしての決断だったと思います。
早く元気になるといいですね。お大事に・・・。
10. Posted by 飯村和彦   2006年02月02日 10:02
> hana♪ さま
手術中の「卵巣」、
確かに鮮やかなピンク色で、美しい。
生き物のピュアな色彩なのでしょうね。
11. Posted by 飯村和彦   2006年02月02日 10:05
>愛犬家さま
そのようですね。
動物の回復力は、想像以上に早いから…と、
妻も獣医師に言われたそうです。
その証拠に、彼女、今朝はソファーの背もたれ部分に、飛び乗って遊べるまでに回復しています。
12. Posted by 飯村和彦   2006年02月02日 10:08
>リョウ母さま
この手の写真、実は私自身も得意ではありません。
今回は、記事にも書いたように妻が撮影しました。
妻は、出産教育に携わっているので、たまに帝王切開の手術などに立会います。だから、「全然平気だった」ようです。
13. Posted by 飯村和彦   2006年02月02日 10:10
>やっとこさま
手術の様子を撮影したビデオ(…これも妻が撮影)を見て、
獣医師の手際の良さには正直、舌を巻きました。
小さな組織を特別の形状をした針で縫っていく様子などは、まさに職人技です。
14. Posted by 飯村和彦   2006年02月02日 10:13
>りんさま
「傷跡」
ちょっと痛々しいですが、彼女(猫)自身は、あまり痛そうにしていないので、まずは一安心といったところです。
まあ、気になるようではありますが、それは仕方ないこと。
15. Posted by 飯村和彦   2006年02月02日 10:16
>sine_waveさま
「感激」して頂け、ありがたいです。
これも生き物の姿であり、飼い主の責任すから、ちゃんと見ておきたかったという気持ちもあります。
撮影してくれた妻に感謝です。
16. Posted by 飯村和彦   2006年02月02日 10:18
>三つ子娘のママさま
あと一週間ほどで「抜糸」できるといいますから、
その意味では安心です。まあ、手が生えそろうまでには少し時間がかかりそうですが…。
17. Posted by 飯村和彦   2006年02月02日 10:21
>カメさま
子供たちにとっても「初めて目にする光景」であり、
「はじめての“体験”」ですから。
言葉にならない部分でも、しっかりとした大切な記憶が彼らの中に刻まれたことだと思います。
18. Posted by 飯村和彦   2006年02月02日 10:24
>kazuirn さま
確かに手術台上の格好は、凄いですよね。手足をすべて固定して、まさに「万全の体制」を確保してから手術にあたるという感じ。これも処置時間を早くするための方法なのでしょうね。ちなみに、メスには「電気メス」が使われていました。
19. Posted by hono   2006年02月02日 12:56
手術、写真撮ってもいいんですね。
私なら立ち会うことすら出来ないが・・・
ミルキーお疲れサマです。
ミルキーを気遣う、お子さんがいいですね。
ペットを飼うことで、生き物、自分より弱いものを労わる気持ちが育ってるんでしょうね。
そういえば私の甥2人も、普段は怪獣のようにうるさいのに、従姉妹が赤ちゃんを連れて遊びに来たときは、静かにして、手を握ったりしてました。
子供でもちゃんとわかるんですね、大切にしなくちゃいけないものって。
20. Posted by apricot   2006年02月03日 10:45
ミルキーちゃん、無事避妊手術が終わって良かったですね。
我家にも猫1匹と犬が3匹いますが、避妊手術をしているのは犬だけです。
前いた猫(ミルキー)は、避妊手術をして外も駆け回っていましたが、今いるのはチンチラで家の中・・・
避妊手術しても、外で遊べるほうがいいですね^^
21. Posted by 飯村和彦   2006年02月03日 11:21
>honoさま
この動物病院では、手術の様子を、
待合室のモニターで見ることもできます。
だからでしょう、写真もビデオも許可してくれました。
子供たちもビデオでその様子を見て、
彼らなりに驚嘆していました。
22. Posted by 飯村和彦   2006年02月03日 11:25
>apricot さま
猫一匹と犬3頭というのは、羨ましいですね。
うちでは、娘の方が犬を飼いたいといっているのですが、
なにせ、マンションなので難しい。
外を走り回らせるような環境が整えば、そのときは犬(…大型犬)を、と思ってはいるのですが、まだ先ですね。

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