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2006年02月23日

カリブの海…セント・トーマス[世界風景]




石垣島に続き、
南の島の風景を…。
雨に祟られ、石垣島では美しい海を見せられなかったので、
その罪滅ぼし。



セント空撮


ところは、
数年前に訪れたカリブ海に浮かぶ島、セント・トーマス。

この島、やたらとデコボコしている。
坂道ばかりで、とても、ふぅらふぅら歩けない。
おまけに道が細いときている。



セント水中



ひと泳ぎした後、
ビーチに寝転がっていると、蟹(カニ)が歩いてきた。
薄い緑色で、甲羅が握り拳2つ分ぐらいの大きな蟹。
ヤシ蟹かなぁ…と思い、
近くにいた地元の黒人のお兄さんに名前を聞いてみた。
すると、
「カニだ」、という。

僕でもそれが、エビやタニシでないことぐらいは分かっていた。
蟹でもどんな蟹なのかを知りたいのだ。
「そう? これメスガニさ。
ほら、ここにタマゴが見えるだろ? 食うとうまいゾ」

…違う、どうも噛み合わない。
しつこくもう一度、なんて名前の蟹だと聞くと、
やっぱり、
「カニ」だという。

一事が万事こんな島だ。
よりて、南の島は南の島。
全てが、極めて簡単に判断されていく。



セントバー



頭がポカ──ンとする陽気、かっかする太陽とカラカラの空気、
…にあってはそれが正常な意識を保っていく良策なのだろう。
南の島で、
イライラしていたら気が狂う。



セントロング



波打ち際には、青いセイルを畳んだ白いヨットが泊まっていた。
マストのてっぺんにはペリカンが一匹、
長い嘴を潮風にあて、のんきな顔でのんきな海を眺めていた。
長いこと、同じ場所で羽を休めているペリカン。

いつもの所、とか、いつもの場所で、とか、
いつもの通り、とか、いつもながら、とか、

人間にはとても耐えられないけど、
ペリカンたちにはその「いつも」がとっても都合がいいらしい。
人間よりペリカンたちの方が、
生きていくことに関して、一枚上手なのかもしれない。



セント水鳥



少なくとも、
「時間の流れ」に怯えているようには見えなかった。


rankingひと押し、ご協力を!

(飯村和彦)


newyork01double at 11:48│Comments(10) 世界の風景 

この記事へのコメント

1. Posted by りんりん   2006年02月23日 14:29
昨夜、今年の夏旅行をどこにするかをプチ家族会議。
私は、南の島!
だれが何と言っても、南の島!
南の島って特有だから。
時間の流れ方が違うから。
で、どの南の島にするのか思案中です。
・・・行けたらいいな。
2. Posted by 小鳥ちゃん   2006年02月23日 17:00
20代の思いつきで結婚し、
テレビで見た思いつきでセントトーマスへ新婚旅行で行って
もんのすごいインフルエンザにかかって
1週間ずっと熱にうなされて過ごしました。
もちろん初日はERまで行って点滴したし・・・
という苦い経験しかない南の島ですが
そろそろまたカリブへ行ってみてもいいかな、
と思ってるところです。
3. Posted by リョウ母   2006年02月23日 18:12
羽を広げている鳥は ペリカンですか?
こんなに大きな鳥 本当にペリカンかな〜
と思いました。
この海もきれいだけど 沖縄の海のほうが
きれいですよ。
4. Posted by パパZ   2006年02月23日 21:29
スローな時間が流れているカリブの海の写真に癒やされました(*^_^*)
時間にとらわれずスローライフに浸ってみたいと思う
今日この頃です(^_^;)
さすがにカリブとまではいかないので・・・
今夏は沖縄で少しでもスローな時間の中に身を沈めてきたいと
思っています(^_^)/~
5. Posted by 飯村和彦   2006年02月23日 22:24
>りんりんさま
「南の島」は、まったくもって時間の流れ方が違いますね。
もっとも先日の石垣島は仕事だったので当てはまりませんが、休暇であれば…です。
ゆっくりと思い切り無駄に時間を過ごせる、多分、至福の時間ですね。
6. Posted by 飯村和彦   2006年02月23日 22:28
>小鳥ちゃんさま
なんとも、グレーな思い出の地だったのですね、セントトーマスは…。ニューヨークからだと遠くないし、そろそろ南の島、いいのでは? ジャマイカもお勧めです。あの島では取材で知り合った知人(ジャマイカ人)が、なんと日本の錦鯉を養殖(勿論カリブ初!)しています。まあ、バカンスとは関係ありませんが…。
7. Posted by 飯村和彦   2006年02月23日 22:30
>リョウ母さま
そうなんです、ペリカンです。大きいです。
おまけに人間を恐れていないので、すぐ傍にやってきます。
それで、よくよく眺めると結構興味深い顔立ちなのですね。ちょっと驚きます。
8. Posted by 飯村和彦   2006年02月23日 22:35
>パパzさま
リョウ母さんもおっしゃっていた通り、沖縄の海も、もの凄き美しいです。夏、ご家族で、素晴らしい時間を送れることと思います。
魚も旨いし、泡盛もいけるし…。
9. Posted by カメ    2006年02月24日 06:02
美しい写真をありがとうございます。
飯村さんは、世界中、いろんなところに行ってらっしゃるんですね。
だけど、時間とか、細かいセコセコした日常から開放されたければ、
やっぱり南の島に限りますよね。
だから、新婚旅行は、やっぱり名所巡りのヨーロッパとかじゃなく、
南の島がうってつけだと思います。
(うちはお金なくって、フィリピンまでしか行けませんでしたが・・)
10. Posted by 飯村和彦   2006年02月24日 11:50
>カメさま
自分自身をどんな形で開放させるのか。
ひと口に「休暇」といっても、その意味は、大変深いもののように思います。休んでいるのにあれこれ気を揉んでいては話にならないし、「楽しもう!」と思っても疲れてしまっては体に悪い。「ボーッ」とできる空間と時間を確保するのは想像以上に難しいですからね。

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