カリブの海…セント・トーマス[世界風景]ミルキーの仕業だ!

2006年02月24日

祝!金メダル クールビューティ




クールビューティ、良くやった!
今朝のトリノオリンピック、
女子フィギュアスケートで、優勝した荒川さんは見事だった。
大舞台で、
自分の力を「120%」発揮できる選手はそうはいない。
「日の丸」だとか、「日本代表」だとか、
そんなことではなく、
彼女自身のための滑り切ったことが意義深い。

久しぶりの我が休日。
天気は思わしくないが、上々の滑り出し。

ところで、
話はガラリと変わって、
映画「ミュンヘン」


ミュンヘン


長編でヘビーな作品だが、
この映画が描いている「事実」は、ことのほか重い。
このブログでもかつて、
テロと「憎しみの連鎖」について言及した。

この悲しくて辛い連鎖を、
誰かが、いづれかの時点で断ち切らなければ、
テロはなくならないだろうし、
いわれのない戦争を止めることもできない。

けれども、
理不尽に家族や仲間を殺された人間の心にあっては、
憎しみは「尊び」であり、「正義」にもなる。
さらにそこへ、深い宗教心が重なると、
テロ行為さえも正当化されてしまう。

制御不全に陥った感情。
祖国に身を捧げることの意味。

戦争反対! テロ撲滅!
と政治的に叫ぶことは簡単だが、
これに人間独特の「感情」が絡まると、
現実は理想通りには進行してくれない。

これが人間の人間たる所以なのだろうが、
人間の[弱点」でもあるような気がする。


rankingひと押し、ご協力を!

(飯村和彦)


newyork01double at 11:29│Comments(17) 気になる映画 

この記事へのコメント

1. Posted by まる   2006年02月24日 12:46
はじめまして。
刺激を受けました。
刺激を受けた自分が、刺激を受ける感覚を失っていなかったことに喜んでいます。
時々お邪魔します。

私も「ミュンヘン」、のめり込んで2回観ました。色々な解説が色々なところで為されていますが、非常にメッセージ性の強い内容だと感じました。最後のほうのシーンで、遠景にテルアビブのワールドトレードセンターが見えますが、この建物のモデルは9・11に喪われたNYのそれであったそうです。
この映画の内容や表現方法に関して激しい論争が起こっている地域も有ると聞きました。暴力シーンは、かなり高出力ですが、安全や平和を考えるなら、見ておくべき映画だと、思いました。

2. Posted by 飯村和彦   2006年02月24日 13:07
>まるさま
はじめまして。
おっしゃる通り、この「ミュンヘン」は、見ておくべき映画の一つなのかもしてませんね。
上映中ずっと胸の辺りが重く、息苦しささえ覚えました。
体の方も正直に、映画内容に反応していたのでしょう。
また、お立ち寄りください!
3. Posted by chiemi   2006年02月24日 14:55
荒川選手に感激して、朝から目が「うるうる」しました。良かったですね。荒川選手のお母様の「私は真っ赤になるまで手を叩く事しか出来ない。でも、それしかしてあげられることがないから、痛くなるまで叩きます・・・」といったコメントが、胸を打ちました。
4. Posted by hono   2006年02月24日 19:27
「ミュンヘン」見逃してしまったんですよ・・・コマーシャルを観ただけでも、重い言葉にドキっとしました。DVDになったら絶対に観ようと思っています。
「ホテルルワンダ」も、映画に感動とは違う、”覚えておかなくてはいけない感情”を感じて、DVD買いました。
アメリカでは民族・宗教・国家が絡むと感情的になることも容認されてしまっているような気がします。それを感じたとき、悲しくなります。

荒川さんのスケート、すばらしかったですね。美しかったです。アメリカのTVで、解説の人がイナヴァアーを、「ゴージャス!」と、ほめちぎってました。

5. Posted by 飯村和彦   2006年02月24日 21:23
>chiemiさま
偉大な母にして、頑張り屋の娘あり…なのですね。
いいなあ…。
6. Posted by 飯村和彦   2006年02月24日 21:26
>honoさま
「ミュンヘン」は、色褪せるタイプの映画ではないので、後でゆっくり観ればようのでは…と思います。
で、荒川さん。
「イナヴァアー」は、間違いなくゴージャス!でした。
7. Posted by アキラ   2006年02月25日 01:14
スピルバーグが偉いな、と思うのはこういう映画が作れることだと思ったりします。
どんな映画でもちゃんとテーマに向かって追い込んでいこうという姿勢があるところでしょうか。
テロ行為はクールでもなくビューティーでもなく…。
荒川さんの計算のない一生懸命さみたいなことに、心打たれました。
8. Posted by hammer   2006年02月25日 01:17
まだ見ていないので記事はとばし読みです・・・

巷でも言われている事なのですがスピルバーグが何故この映画をこの時期に撮ったのかについてとても興味があります。
「ジャーヘッド」共々近く鑑賞する予定ですのでまたその後にここをしっかりと読ませて頂きます。(皆さんのコメントも含んで)
9. Posted by 飯村和彦   2006年02月25日 15:58
>アキラさま
荒川さんの精神力には恐れ入りました。
それも全て、日頃の努力の積み重ねなのでしょうね。
凄い女性です。
10. Posted by 飯村和彦   2006年02月25日 16:01
>hammerさま
鑑賞後の感想を楽しみにしています。
トリノ・オリンピックという4年に一度のイベントというタイミングもあるのでしょうが、スピルバーグさんにしてみれば、「いつでも!」タイミングなのかもしれません。
それほど、国際政治は問題を抱え続けていますから。
11. Posted by 子連れ狼   2006年02月28日 11:51
「ミュンヘン」まだ見てはいませんが、スピルバーグのチャレンジ精神には驚かされます。ユダヤ系なのに、ある意味イスラエル批判を込めた作品を作ったわけですよね。
ただのヒットメーカーではないな、と心から思いました。

子供が小さいのでなかなか映画館には行けませんが、何らかの形では見てみたい映画です。

12. Posted by 飯村和彦   2006年02月28日 15:54
>まるさま
コメントが遅れてしまいました。スミマセン!
まるさんの言うとおり、「ミュンヘン」は、その暴力的なシーンの表現については議論があるのでしょうが、史実にある意味忠実に製作されているので、それはそれで仕方ないことだと思います。
それを、つまりその「事実」を私たちがどう捉えるかがポイントなのでしょうね。
13. Posted by 飯村和彦   2006年02月28日 16:11
>子連れ狼さま
スピルバーグ監督の作品には、いつも感心させられます。
製作者として、一本「芯」が通っているその姿勢は、見習うところが多いです。
14. Posted by hammer   2006年03月09日 00:09
『ミュンヘン』観て来ました。

表面だけ見れば反米反イスラエル映画と受け取られるかもしれませんし
この映画を観て「イスラエルけしからん!」「テロは恐い!」で終わってしまう人も多いかもしれません。

しかし、きっとこの映画の主張はそこにはありません。
飯村さんの言葉を借りるとすれば前述の2作品とは明らかに違う制御の効いた「芯」は感じます。
また今回は「暴力否定の為の暴力描写」もしっかりとその「芯」から離れる事無く機能していたと思います。


自分的に映画としての純粋な評価は実はそれ程高くは無いのですが「素晴しい作品」である事には間違いありません。
この作品は観て感じて考える事が大切なのだと感じました。
15. Posted by 飯村和彦   2006年03月09日 10:29
>hammerさま
「暴力否定のための暴力描写」…が、きっちり描かれていると思ったのは私も同じです。
うまい言葉が見つかりませんが、よくある娯楽系映画の暴力描写が外へ向かう放射的なものだとすれば、「ミュンヘン」のそれは、内へ内へと収斂されていくようなものだったように思えます。見ている側が、「暴力の理由」を考えざるを得ない構造というのか…。
16. Posted by hammer   2006年03月09日 11:49
追記です。
書き込みながら文章を削ったので一部足りなかった部分を補足します。

前回コメントの「前述の2作品」とは『シンドラーのリスト』と『プライベートライアン』の事です。
今回の作品はこの2作の要素が見事に昇華されていると思います。
そして『プライベートライアン』の残酷描写が少なからず「映像的挑戦」の意味合いが強かったのに比べて、今回はきっちりと「暴力否定の為の暴力描写」として機能していると感じました。

17. Posted by 飯村和彦   2006年03月10日 12:31
>hammerさま
丁寧な追記、ありがとうございます。
私も「暴力」の描き方については同様の感想を持ちました。
彼の次回作を期待して待ちましょう。

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