米原万里さんの凄さミルキー、行くぞ!

2006年07月28日

筑波山と神社とガンと…



妙なタイトルになってしまった…。
つまり、
筑波山の中腹にある墓地へ行き、
墓参りをした後、
神社へ赴き、
「ガンが憎い。なんとかしてくれ!」
と、祈願したということ。


筑波山(筑波山)


アメリカに行ってしまうため、
今年は、盆に墓参りができない。
よりて、
幾分早めに、ご先祖様と祖父母と母と対話し、
昨年、ガンで亡くなった兄に、
「どうよ?」
と声をかけてきた。

月日の流れは、…早い。


筑波山神社(筑波山神社)


しかし、
ガンという病気、なんとかならないものか。
これだけ医療が進んだのに、
未だに、ガンは厳しい。

母にしても兄にしても、
40代でこの世を去った。
いくらなんでも、早過ぎる。

さらに、
身の回りにも、ガンと闘っている人が少なくない。
ある人は、
早期に発見し、“万全の”処置をしたにも係わらず、
僅か8ヶ月で再発した。
術後も、抗がん剤治療をしていたのだが、
転移したらしい。

その方は、
もう抗がん剤を服用するのを止め、
生薬治療に集中するという。
薬よりも、
己の生命力を信じるということ…。

さて、
自分はガンから逃げ切れるのか。
ふと、そんなことを考える。
しかし、
ガン細胞は、外からではなく、
己の中から発生してくる。

つまり、
逃げる逃げないの話でもない。
では、どうするか…。
ガン家系の自分の場合は、
…まあ、
その時を「待つ」しかないのだろう。
いつまで待てるか。
根比べのようなものだ。


(飯村和彦)


newyork01double at 19:26│Comments(20) 東京story 

この記事へのコメント

1. Posted by ryuji_s1   2006年07月28日 20:19
飯村和彦さん
ラタトゥイユとは野菜を炒め、白ワインなどで煮たモノを言います。
ズッキーニは必ず入っていますね

とてもさっぱりしてさめても美味しいです。
冷蔵庫に入れておいて次の日でも尾行く頂けます。
2. Posted by ryuji_s1   2006年07月28日 20:21
飯村和彦さん
ご両親・お兄さん
ともにはやくに無くされていたのですね
癌に対する憎しみがよく分かります。
どうぞ頑張ってください。

3. Posted by パパZ   2006年07月28日 20:30
仏教で言うところの「四苦八苦」の「四苦」は・・・
たしか「生、老、病、死」でしたよね。
人間の歩むべき、そして逃げることの出来ない苦しみです。
病とも向き合っていかねばならないのですね。
4. Posted by hana♪   2006年07月28日 21:13
飯村さんのお母さんとお兄さんは癌で亡くならたんですか・・
辛いですね・・・

私も前は「癌家系」と言うものがあると思っていましたが
少し前、なにかのテレビで
発症の確率は誰にでもあって、家系は関係無いと言っていたような気がします。
誰でもいつなるか分からない病気だと思います。
パパZさん同様、病にかかった時、向かい合っていかなければならないと言う事なんですね・・

5. Posted by ひめっち   2006年07月28日 21:43
ずいぶん早くに天に召されたのですね、さぞ肩を落とされたことでしょう。母君、お兄様のお悔やみ申し上げます。
患者様、ご家族様の悔しさお察しいたします。
定期的に健診を!

明後日、渡米ですかぁ、気をつけていってらっしゃいませ。m(__)m
6. Posted by さんぱつや   2006年07月28日 21:43
遺伝子はね、存在の根本ですからね。
そういう家系に生まれ、もしそうなるとしたら・・・
ねぇ。
だけど、苦しまなければならない病は、癌のみではありません。
脳卒中でも、筋ジスでも、SLEでも、脊髄脳変性症でも・・・
病気はみんな好きでなるわけではありませんから、そのことを考えれば、病気と闘うことのできる社会をつくる方が重要かもしれませんよね。
僕も、二人の身近な肉親が癌という病気になりました。
僕にもそれが起こることは十分あり得る状態です。
だけど、それは、僕だけに特殊なことではないですよね。
この国が、病気と闘える勇気と知識を私たちに分け与えてくれることこそが重要だと「認識」してくれることを祈るばかりです。
7. Posted by 子連れ狼   2006年07月28日 22:55
飯村さんは茨城ご出身だったんですね。私も実家が茨城なので、小さい頃、筑波山にはよく行きました。

筑波山て、実はとても神聖な感じのする山だと思います。そこに皆さん眠られていて、飯村さんのことを見守っているんですね。

8. Posted by 飯村和彦   2006年07月28日 23:02
>ryuji_s1さま
「病」というもの、
こればかりは、どうにもならないときがあります。
闘えるかどうかは、
そのときにならないと分かりませんよね。
9. Posted by 飯村和彦   2006年07月28日 23:04
>パパZさま
おっしゃる通り、
きちんと向き合うこと。
それだけですね。
そして、そのことは、間違いなく、
「病」だけではなく、
どんなことにも当てはまるのでしょうね。
10. Posted by 飯村和彦   2006年07月28日 23:05
>hana♪ さま
向かい合う、
「勇気」と「気力」ですね。
11. Posted by なるほど♪ママ   2006年07月29日 00:02
こんばんは。そうなんですが…。
ご先祖様やお母さま、お兄様のご冥福をお祈り申し上げます。
>向かい合う、「勇気」と「気力」ですね。
本当に、その通りですね…。
そして、だからこそ、一日、一日を大切に、生きて行かなければ…と思います。
すみません。生意気な事を書いてしまいました…。

貞子像の事や、被爆のマリアの本、祈りの曲、そして、米原真理さんの本…。
参考になる事が沢山あります。
ありがとうございます。
やはり、夏には、戦争、平和について、改めて考える機会を子供達と毎年持ちたいと思っています。

アメリカですね。
ご家族は、きっと、飯村パパのいらっしゃるのを、待ちかねていらっしゃる事でしょう…。どうぞ、お気を付けて。
12. Posted by 飯村和彦   2006年07月29日 00:12
>さんぱつやさま
さすが、真剣に日々、医療に携わっていらっしゃる方だなと、感心いたしました。
私などは、家族や親友が難しい病気になったりすると、ひどく動揺してしまい、“病は誰にでも…”という冷静さを失いがちです。だから、痛みで悶絶している様などを見ると、特殊な状況に見えてしまうのですね。

話は変わりますが、[続く]

13. Posted by 飯村和彦   2006年07月29日 00:16
[続きです]

1999年から2000年にかけて、日米の「肺がんの遺伝子治療」(P53遺伝子を使った臨床試験ですね)の現場を数ヶ月取材したことがありました。
何人かの末期がん患者に会い、一定期間フォローしたのですが、一番印象に残ったのは彼らの「信念」でした。
既に、一般の医療機関からは見放された人達でしたが、その人達は、“彼らなりの望み”を遺伝子治療にかけていたのです。特に日本の場合は、臨床試験の第一段階でしたから、「治すこと」が目的ではない、その事を承知の上で…です。
ある男性は、「望みは捨てないが、もしダメだったら遺体を献体する」とも話していて、事実そうなされました。
患者が「信念」をもって病と対峙できる環境、とっても重要ですね。患者が、強い信念を持てないようだと医療も発展しないでしょうから。
しかし、
いざという時に、自分自身がそんな「信念」を持てるかといえば、はなはだ疑問ではあるのですが…。
14. Posted by 飯村和彦   2006年07月29日 00:19
>子連れ狼さま
そうなのです。
筑波(…今は“つくば市”です)。
筑波山は、我がホームグラウンドです。
887メートルとさほど高くありませんが、
関東平野のど真ん中、
素晴らしい山ですよね。

15. Posted by 飯村和彦   2006年07月29日 00:28
>なるほど♪ママ さま
確かにこの所、
戦争であったり、
原爆であったり、
ガンであったり、
…と、若干重いものが多くなっていますね。

おっしゃる通り、
毎年、この時期になると、
この手の事象を取材することが多いので、
自然にそうなってしまうのでしょう。

まあ、“せめてこの時期だけでも…”と考えれば良いのかもしれませんね。というのは、「8月は毎年、必ずやってくる」のですから、この時期だけであっても毎年考えていれば、それは途轍もない「継続」になる訳ですから。
16. Posted by 飯村和彦   2006年07月29日 01:14
>ひめっちさま
ひめっちさんは、
間違いなく、
私などより、
遥かに強い信念をお持ちと思います。
数日前、
ブログで、闘病記を拝見しました。
定期健診…ですね、了解しました。
17. Posted by ダーバン   2006年07月29日 06:59
私の父もがんで亡くなりました。会社の人もがんでなくなった方が多くいます。まわり中、そんな感じです。
私の人生の目標は、「家族として幸せになる」ことです。
そのためには、家族全員が健康で暮らすことが一番大事です。ですので、病気にならないためにはどうしたらよいのか、がんにならないためにはどうしたらよいのかをたまに考えます。
がんになったら、本人も不幸ですが、家族ももっと不幸になってしまうと思います。ですから、絶対ならないように対策をとる・・・絶対ってないのかもしれませんが、私は家族からがんを出したくありません。そのために勉強しなくてはと思っています。
食事、酒、生活習慣、運動、ストレス・・・実際はまだまだできていませんが・・・
18. Posted by 愛犬家   2006年07月29日 08:34
古里があり、幼い頃から見上げてきた筑波山・・・
大切な人を亡くした悲しみも、自分の中に潜んでいる不安も全て包み込んでくれる・・・
古里には、そんな大きな優しさがありますね。
毎日を明るく、楽しく・・・笑って過ごす事が、
一番のがん予防だと私は思っています。
19. Posted by 飯村和彦   2006年07月29日 09:27
>ダーバンさま
病気にならないための努力。
その通りですね。
「健康で当たり前」
…という訳ではないのですから。
20. Posted by 飯村和彦   2006年07月29日 09:31
>愛犬家さま
「明るく、楽しく、元気良く」
私のモットーもこれです。
スタッフとも、機会あるごとにそんな話をしています。
眉間に皺を寄せて仕事してもつまらないし、
生産的じゃないでしょうから。
このブログのタイトルも、
「…笑ってる」ですし…(笑)。

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