村上春樹さんの本「sydney!」「コンビニでタバコ一箱を奪う」という事件記事

2009年09月05日

16年前と同じ轍は踏むな!


小沢氏


16年前は、失敗に終わった。

1993年。
自民党を飛び出した小沢氏は、
細川氏を首相に担いで非自民連立政権を樹立。
自民党を野党に追い落とした。
しかし、そんな非自民政権は約10ヶ月で崩壊した。

1993年といえば、
アメリカでは、
「政権の最優先課題は米国経済の国際競争力の強化」
を訴えたクリントンが大統領に就任した年。

クリントンは、政権発足早々、
軍事的安全保障と並んで、
“経済安全保障”という考え方を打ち出し、
金融・経済政策の最高意志決定機関として、
「国家経済会議(NEC)」を創設。

その後アメリカは、
経済の主戦場を政府間交渉(貿易交渉)から
国際金融市場に軸足を移していった。

「面白いことに、第一次クリントン政権では、
それまで常に重要視されてきた、
国家安全保障会議がそれほど重要とはされず、
新設された金融・経済分野を統括する
“国家経済会議”(NEC)が重視されていました」

第一次クリントン政権で国防次官補を務めた
ジョセフ・ナイ氏は、
私たちのインタビューにそう語っていた。

クリントンが冷戦後の国益をかけて、
新たなる経済戦略の体制を整えている頃、
日本の永田町は激震。 
この年の国会は、
「政治改革を最優先課題にする」という
宮沢首相の施政方針演説で(1993年1月)始まったが、
3月には金丸前副総裁による巨額脱税事件が発覚、
国民の政治不信は一気に高まった。

「変革と実行」
を政治スローガンに掲げていた宮沢首相だったが、
選挙制度改革に失敗。
小沢氏ら、党内改革推進派の反逆によって
内閣不信任案が可決(6/18)された。

自民党の分裂。
この瞬間38年間続いた自民党による一党支配、
世にいう 55年体制は崩壊。
そして93年の8月9日。
「責任ある変革」を旗印に、
非自民による細川連立内閣が成立した。

時は、バブル崩壊から2年。
シャンパンで乾杯をする平均年齢59.4歳の細川内閣。
プロンプターを使った記者会見。
ピンクのポロシャツでテニスに汗を流し、
国際会議ではブランドもののマフラーを粋に巻いて見せた。
そんな細川首相の姿は、
なとなくだが新鮮に見えたものだった。

日本の政治も新しい時代に入ったのか…。

このとき国民の多くは、
「新しい可能性」に期待を膨らませ、
日本の若きリーダーの手腕に少なからず賭けた。

事実、
細川とクリントンによる初の日米首脳会談では、
当時、包括経済協議のポイントとしてアメリカが強く求めていた、
(自動車部品等の)輸入量の目標を示す「数値目標」をめぐり決裂。
細川は一連の貿易交渉で、
アメリカに「NO!」を突きつけた、初の首相となった。

「1993年に自民党の一党独裁が終わると、
一瞬でしたが、“もしかしたら日本に、
本当の主権を持つ独立国として、
独自の政治の枠組みが生まれるかも知れない”
という光が見えました」
こう私たちに語ったのは、通産省の研究で知られた、
UCLAのチャーマンズ・ションソン教授だった。

ところが、
新鮮に見えた細川連立政権も、すぐにその脆弱さを露呈。

「腰だめの数字だが…」として、
1994年2月2日深夜の会見で
“国民福祉税7%”という政策を打ち出したが、
猛反発にあって翌日には撤回。
1994年4月、辞任に追い込まれた。

結局、
「改革」を旗印にした細川政権は8ヶ月で崩壊。
細川の後を受けた羽田内閣もわずか2ヶ月で瓦解した。

その後、
自民党主導で社会党の村山氏を首相にした
「自社さ」連立内閣(1994年6月)が発足。
以降、今日まで、
自民党は政権与党の座にしがみついてきた。

この16年間で、
日本の政治は事実上停滞、もしくは悪化した。
そう考える人も少なくないだろう。

「政治改革」に始まって、
「行政改革」
「構造改革」

この間、自民党は、
好んで「改革」という言葉を使用してきた。
しかし、麻生氏が率いた自民党では、
その「改革」の文字さえ、
党のキャッチコピーから消え去った。
つまり、
これらの「改革」が、
「絵に描いた餅」に過ぎなかったことの証左だ。

そして「政権選択」選挙が終わり、
今、民主党が新たな政治を推し進めようとしている。
自分たちにとって、
自分の子供たちの未来にとって、
どんな政治がbetterなのか。
耳に優しい政治家の言葉に惑わされることなく、
本質を見抜く努力を続けよう。


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(飯村和彦)

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