ニューヨーク

2009年11月12日

「自由の女神」が見つめる自由とは?




青女神



息子の撮影した写真をアート風に…。
基本的な色合いは決めるが、
出来あがりを明確に予想することはできない。
例えば、
焼き物を創るとき、
上薬を塗って釜に入れ、
その完成を待つのに少しだけ似ている。

写真の色合いを見たり、掠れ具合を調節したり…
そんなところにも、
自分の力ではどうにもならない、
ある種の現象がある。
当たり前といえばそれまでなのだが、
その現実が妙に楽しい。


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(飯村和彦)

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2009年11月09日

マンハッタン街角、伝統的なユダヤ人とエンパイア




エンパイア



本日は、気分転換にニューヨークの風景。
ユダヤ人の方々は商売上手。
金融や貴金属だけではなく、
様々な分野で活躍している。
弁護士やジャーナリスト、医師も多い。
もう10年以上になるか、
格安カメラ店も好調だなあ…。


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(飯村和彦)

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2007年09月29日

今日まで、そして明日から



このブログを始めて、もうすぐ2年。
時が経つのは、
やはり、…早い。


42


数年前に廃刊となった著書、
「ニューヨークが笑ってる」の、
復刻版的な意味合いで開始したこのブログ。
けれども、その内容は、
当然、それだけにとどまらず、
“日常とその周辺領域”にまで発展しました。

そして、この間に、
多くの方々と有意義なやり取りもできました。
感謝の気持ちで一杯です!


42nd.


さて、今後ですが、
これまで通りで…、
といいたいところでなのですが、
時間的余裕のあるなしの関係で、
多分、そうはならず、
更新頻度が、相当落ちることが予想されます。

どうか、
その点、ご容赦のほどを…。


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(飯村和彦)


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2007年08月09日

夏の女神(NY)



自由は、
未来の礎。


女神と…


彼は、「未来」そのもの。
そのまま、
そのまま。

何が邪魔する?
妥協?


Twinカッコイイ・NEWYORK 【Tシャツ】!



(飯村和彦)


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2007年08月05日

娘・夏の日の午後



ニューヨーク。
幼い娘、
なにを想う?


夏の日2000


2000年のことだ。
そう、
マンハッタンには、
まだ、
WTCが聳えていた。



(飯村和彦)


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2007年08月04日

NY・ヤンキースタジアム



松井選手が、
7月の“月間MVP”に輝いた。
彼にしてみれば、
「もう終わったこと」
なのだろうが、見事だ。


ヤンキースタジアム
(Photo:Kazuhiko Iimura)


ヤンキースタジムには、
地下鉄に乗って、
何度も足を運んだ。

あの伊良部投手が、
初めてこのマウンドに上がり、
勝利を収めた試合は、
スコアボードの真下に立ち、
その一球一球を眺めた。

そういえば、
伊良部投手も、
かつて、
月間MVPに輝いている。
………
今は、
どうしているのか。



Twinカッコイイ・NEWYORK 【Tシャツ】!




(飯村和彦)


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2007年05月16日

マンハッタンの猫



「なに? 私、売り物じゃないわよ!」
マンハッタンで見かけた猫だ。
暖かな陽の差し込むショーウィンドウの中。
「プスプスプス!」
と呼ぶと、
彼女(…勝手にそう決めた)は、
面倒臭そうに視線を投げてきた。


ショーウィンドウの猫


まったりとした午後だった。
「タマ」
ありふれた名前が頭に浮かぶ。
“ニューヨーク在住”の猫に、
タマはないだろうが、まあいいじゃない。
それとも、キャッシー?

違うな。
やっぱり君は、「タマ」だよ。
少なくとも、
僕と君の間では…。

もっとも君は、
「タマ」と呼ばれようが、
「キャッシー」と呼ばれようが、
はたまた、「ジョージ」なんて呼ばれても、
同じような視線を向けるんだろうなあ。

けれども、
物事にとらわれない、
泰然としたその態度、
悪くない。
羨ましくもある。
穏やかだ。


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(飯村和彦)


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2007年04月26日

安売り競争は時代遅れ〜値段ではなく「安全」を競え!〜



いい加減、止めて欲しい。
ビジネスの優先順位を完全に間違えている。

米国の新興航空会社、スカイバスが、
片道10ドル(約1200円)の航空券を目玉商品に、
米国内路線に就航するという。


翼の影


スカイバスでは、
「10ドル航空券を各便10枚は提供する。
数週間だけの販売促進策ではない」
と強調している。
そんなことより、
きちんと「空の安全」は担保されているのか?

「激安航空チケット」
そんなものが最大の「売り」の飛行機には、
乗りたくないし、乗らない。
 

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(飯村和彦)


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2007年04月18日

銃乱射事件・犠牲者32人の方々の冥福を…

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2007年03月22日

ロックンローラーだ!



マンハッタンの街角で、
「自己表現」しているロックンローラー。
好きな写真の一枚である。


路上ミュージシャン


で、ふと思った。
「ロックンローラー」という表現。
これって、
もう化石化した言葉かな?

最近、
「俺、ロックンローラーなんだ」
なんて自己紹介する人、
あまりいないから。

みんな、「ミュージシャン」という言葉に、
含有されてしまう。
同じように、
「フォークシンガー」
という表現も、ついぞ聞かなくなった。
このところ、
フォークブームなのに、である。

話は違うが、
数日前の新聞に、
「歌声喫茶が、人気!」
という記事が載っていた。

この「歌声喫茶」についえは、
まったく体験がない。
よりて、
論評しようがないのだが、
その言葉の持っている響きは、
悪くない。
なぜか、吉永小百合さんが、
朗らかに歌っている風景が目に浮かぶ。


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(飯村和彦)


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2007年03月18日

白人夫婦から黒人の赤ちゃんが…



No.37
Go to pieces
精神的にズタズタになる

Ex: She must have gone to pieces.
精神的にズタズタだったに違いない

家族や友人の死、病気、
また、
仕事や人間関係の悩み、悲しみ…などが原因で、
精神的に参る、弱る…という意味の表現。



セカンドアベニュー



白人夫婦から黒人の赤ちゃんが!


アメリカに住んでいたときの話である。
ニューヨーク在住のある白人女性が、
黒人の赤ちゃんを産んだ。
ところが、
彼女の夫は白人。
普通に考えれば、
黒人の子が産まれるはずはない。

ことの次第はこうなる。
その白人女性の夫はガンを宣告され、
死と闘っていた。
しかし、ふたりはどうしても子供が欲しかった。

抗がん剤治療をした後だと、
生まれてくる子供に、
何らかの悪影響がでる恐れがあると考えた夫は、
抗がん剤治療の前に、
自分の精子を“精子銀行(sperm bank)”に預けた。

一方、妻の方は、
夫の生きている間に、
どうしても子供が欲しかった。

そこで妻は、夫と相談して、
体外受精の道を選択。
見事に、ひとりの赤ちゃんを産み落とした。
ところが、
その子が、白人夫婦の間に産まれるはずのない、
黒人の赤ちゃんだったのだ。

自分が産み落とした子を見た瞬間の、
その女性の心中はどんなものだったろう。

She must have gone to pieces.
(精神的にズタズタだったに違いない)

しかし、この夫婦は、
すぐに、生まれてきた赤ちゃんに寄り添った。
ふたりは、その子を、
“自分たちの赤ちゃん”として育てはじめた。

その数ヵ月後、
夫は、治療の甲斐なくこの世を去った。
「人生の最後に、
自分の子供と生活できて幸せだった」
それが、亡くなる前の夫の言葉だった。



自転車



では、その一方、
精子銀行側は、なんと主張していたのか?

「私たち、精子銀行側に落ち度はなかった。
多分、その白人女性が、
夫の闘病中に、
黒人男性と関係をもったに違いない」

これが企業の理屈というものだ。
可能性がある限り、
最後の最後まで、
自分たちの方から非を認めることはしない。
酷い話だ。
生まれてきた命に寄り添えないなら、
生命誕生に係わる仕事をすべきではないのに。



(飯村和彦)


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2006年09月28日

通販で防毒、ガスマスクが…



スクラップを整理していたら、
嫌なものが出てきた。
↓は、ニューヨーク・ポストの新聞広告。


マスク訂正


こんなものが、
当然のように売られている国って、
やっぱり、
正常じゃない。

…といういより、
「不幸」だ。

日本を、
そんな国にしないように、
しっかりしないと…いけない。


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(飯村和彦)


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2006年07月07日

「ムーンダンス」Newyork



七夕の夜。
………
子供の頃、
短冊に、好き勝手なことを自由に書いた。
大人になると、
どうしてか、
好き勝手な願いを書けなくなる。


ムーンダンス


ニューヨークの“ムーンダンス”
とっても好きだったダイナ。
味云々よりも、雰囲気が良かった。
“Moondance”
…洒落た名前だなあ、と思う。

「月で踊ってみたい!」
童心にかえって、
そう短冊に書く?
スペースシャトルを使えば、OKじゃない?

でも、
スペースシャトルじゃ夢がないか…。

ついさっき、
妻から電話があり、
なんとかニューヨークに辿り着いたという。
子供たちも、元気らしい。


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(飯村和彦)


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2006年05月08日

ロックなNY街角



おととい、
クイーンのロックを聴いて、
懐かしい記憶を“見たく”なったので…。

16年前、
ニューヨークで撮られた写真。



ロックの街角



…とある女性ミュージシャンのビデオクリップを、
マンハッタンで制作していたときの一コマ。
みんな若く、
そして、
ロック(…だったか?)していたなあ…。

さて、

ゴールデンウィーク、終了。
みなさん!
「日常モード」へ切り替えですね。


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(飯村和彦)


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2006年05月05日

宇宙人の赤ちゃんだって?



ニューヨーク・コレクションから。
ジョークと分かっていても、
ついつい読んでしまう新聞だ。

これは、
墜落したUFOから、
「宇宙人の赤ちゃん」が発見された!
…というニュース。



宇宙人の赤ちゃん



その宇宙人の赤ちゃんは、
「生きていた!」
というオチ(?)までついている。
馬鹿馬鹿しいけど、
可笑しいよね。


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(飯村和彦)


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2006年05月01日

懐かしいNYのトークン



社会が便利になるのは悪いことじゃない。
けれども、
同時に全てが「薄っぺら」になっていく気がする。
現金よりも、カードが主流になった。
携帯電話機で、ジュースが買える。
質感のあった、
「ブリキのおもちゃ」が姿を消したのは随分前のことだった。
身の回りには、安っぽいプラスティックが溢れている。

↓の写真は、
ニューヨークの地下鉄で使用されていた「トークン」



トークン大




五円玉ほどの大きさと重さがあった。
改札を抜けるときに、
この「トークン」が切符代わりに使われていた。
それも、
今では、磁器入りカード(テレホンカード様のもの)になっている。
「トークン」が消えて、かれこれ5年以上になるのか…。

こと全てが、
「薄っぺら」な質感のものに取って代わられてしまうと、
私のような、
手に持ったときの、
ちょっとした「重さ」や「質感」に愛着を感じる人間は、
言い知れぬ寂寞感を覚えてしまう。

さらに、
ものだけではなく、
社会自体も「薄っぺら」になっていると感じるのは、
私だけじゃないのでは?

きのう、
ちょっとした用があってホームセンターへ行ったところ、
洗濯グッツコーナーに、
40〜50年前に活躍していた、
「ブリキ製のたらい」や「洗濯板」が、
当時を再現した形で売っていた。

懐古趣味なのか?
それとも、
私と同じように、
「便利だが薄っぺらな世の中」に、
物足りなさを感じている人が多いということ?

ちなみに、
「ブリキ製のたらい」はひとつ、3000円以上の値が付いていた。
高い…のか?

そんなことを考えていると、
ふと、
小川で捕まえたドジョウや小鮒(フナ)を、
「ブリキ製のたらい」に入れては、
動きや色を観察していた幼少時代を思い出した。

ドジョウや小鮒(フナ)なども、
今では、
なかなか見つからないんだろうなあ。
ショップにいけば、
簡単に手に入るのだろけれど…。


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(飯村和彦)


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2006年04月16日

エンパイヤ・ピルの夜景



きょうは、マンハッタンの夕景。
当然、
街のシンボルの一つ、
エンパイアステイト・ビルを入れ込んだ。

きのう、
アップした「真下から姿」と、
この「夕方の姿」を、
頭の中で合成すると、
ビルそのものが、
立体的、且つカラフルなイメージとなって、
網膜の内側に立ち上がってこない?



エンパイア夜景



さて、
今日の東京は小雨模様。

明日、月曜日からは、
しばらくの間、
また沖縄・石垣島。
ちょっとタフな取材である。


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(飯村和彦)


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2006年04月15日

エンパイア・ビルを真下から!



何事も、
視点を変えて吟味することが肝心。
とはいっても、
自分の視点を「自在に」変えるのは、
容易なことじゃない。

そんなときは、
物理的に「視点」を変えて、
周りを見渡すといい。
訓練になる。



エンパイア下から



上の写真は、「エンパイアステイトビル」を、
真下から眺めたもの。
さて、
写真やテレビで知っている「姿」と違ってる?
それとも、
そんなに変わらない?
どう?


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(飯村和彦)



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2006年04月10日

ローリングストーンズじゃないが…



こちらは、
「ローリングロック」の看板。
大好きなビールである。



ローリングロック



とはいっても、
最近、ノンアルコールビールに凝っている。
酔わなくていい場合が多いので…。
つまり、
自分なりに、
納得のいく日々を送れているということ?



あなたは?



この写真は、当然自分じゃない。
あなたは、誰だっけ?
そうだ、コメディアンだったね。
あまりひょうきんんは見えないけれど…。
やはり、
カメラに向かって舌をだしちゃダメだよ。
印象が悪い。


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(飯村和彦)


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2006年04月07日

セントラルパークの桜!



そろそろ、
セントラルパークも、こんな感じに違いない。
「桜」…である。

4月中旬になると、
サササーッと気温があがる。
すると、ニューヨーカーは、
直ぐに、ゴロリ…。



NY桜1




勿論、ここでも桜は美しい。
公園の緑に、
花の色が、よく映える。




NY桜2




桜の木だけだと、
セントラルパークなのか駒沢公園なのか分からない?
…かもね。




NY桜3




花びらのアップ。
こうなると、桜以外のなにものでもない。
ニューヨークでも、どこでも、
美しいのは一緒だ。


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(飯村和彦)


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2006年03月30日

訳もなく、そこはマンハッタン



ふと、
幼い頃の息子が見たくなり、
写真を眺めていたら、
どういう訳か、↓の写真をアップしていた。


息子と地下鉄


地下鉄駅構内の椅子で、
たそがれている。
いったい、何を見て、何を考えているのか。
大人びた表情が、
親の心をざわつかせる。

どうしたんだい?

今度帰るのは8月。
同じ椅子に、
少し大きくなった息子に座ってもらおう。
新しい何かを発見できるかもしれないから。


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(飯村和彦)



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2006年03月28日

「手抜き」は禁物!



No.34
half-assed
手抜き。
一生懸命やっていない。


仕事などをいい加減にやることを、
日本語では「手を抜く」というが、
それと同じ意味で、
“half-assed”(…きれいな表現ではないが、“ケツ半分”)


手抜きは禁物!

何をするにも「手抜き」は禁物。
そのツケ(…ケツではない!)は、
必ず!
自分に回ってくるから。

下の写真は、
(多分)「手抜き」なく、
ニューヨークの街を守っていた、
51丁目にある消防署所属のファイヤーファイター。
ちなみに、その署には、
ダルメシアンが1頭、飼われていた。


消防士たち


さて。
きょうの朝、ある本を読んでいると、
やおら、
宮沢賢治の詩の一部が目に飛び込んできた。

………
新たな詩人よ
嵐から雲から光から
新たな透明なエネルギーを得て
人と地球にとるべき形を暗示せよ

諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないか
………

とってもいい。
なんというか、
シャンとした気持ちになる。

昨晩、ここ数日行っていた、
第一段階の編集作業が終了。
きょうは、ナレーション録りである。
ハレルヤ!


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(飯村和彦)



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2006年03月26日

幼き息子と「女神壁」


仕事の合間に…、またマンハッタン。
下の写真は、
息子が、まだ3歳(…?)の頃。
二人で、
ヴィレッジ周辺を散歩しているときに撮ったもの。



息子と女神壁



甚平と「女神」の取り合わせがいいでしょ?
でも、彼の表情…、
真剣過ぎる?
まあ、それが彼らしいところではあるのだが…。

さて、仕事に戻ろう!


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(飯村和彦)


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2006年03月24日

マンハッタンのロープウェイ



ここ数日、
構成原稿書きに追われている。
いつものこととはいえ、
時間もなく、
おまけに疲れる。

こんなときは、
やはり、
何気ないミューヨークの風景に限る!

ということで、
マンハッタンとルーズベルト島を結ぶ、
「ロープウェイ」の写真。



ロープウェイ



正確には、「ロープウェイ」とは呼ばれていない。
違う呼び名があったが、
失念。
あああ…、なんたること。
頭の回転が鈍っている。


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(飯村和彦)


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2006年03月10日

マンハッタンの音楽家(1)




ニューヨークでは、
いかした音楽が、いたるところで聴ける。




格好いいなあ…

ミュージシャン1



彼が、
自分で作った「楽器」である。
楽しい音の集合体…




懐かしいメロディー

アコーディオン奏者




「古いメロディ」…、
地下鉄駅の構内に響く音楽がいい。


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(飯村和彦)


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2006年03月09日

NY・盲目の老人と犬



No.33
What's up?
なになに?
どうかした?
(あいさつ代わりに)どう?


ごく一般的な表現なので、
既にご存知の方も多いはず。
事あるごとに「What’s up?」
軽い挨拶代わりにも使えるし、
タクシーに乗っているときに事故を目撃しても、
「What’s up?」
顔色の悪い友人にも「What’s up?」

この表現は、ニューヨークにある、
Hunter Collegeが使っていた、
Idiom(慣用句)教科書のタイトルにもなっていた。



NY・盲目の老人と犬

マンハッタンの家の近所で、
日常的に言葉を交わしていた人(ときに犬)。
散歩の途中で出会った人。
そして、
いつも笑顔を向けてくれた人。

そんなみんなとのコミュニケーションは、
いつだって、
「What’s up?」
大好きな言葉だ。



盲目の老人と犬

盲人と犬



大抵、彼らは5番街の54丁目付近にいた。
犬の頭を撫でて、
おじさんに、「Hi!」
すると彼も、「What's up?」
ただ、それだけの関係ではあったが、
いい思い出の一つ。




新聞スタンドのインド人

インド人の新聞や



毎朝、
彼の新聞スタンドに寄って、
「ニューヨークタイムス」と「ポスト」を買う。
それが日課だった。



妙な乗り物

伝道乗り物



道を歩いていて、
たまたま、彼の「乗り物」に目が留まった。
で、思わず呼び止めた。
そのときの彼の第一声が、
確か、「What's up?」




優しい仕事師

靴屋のおじさん



ニューヨークでは、ともかく歩く。
だから、すぐに靴の踵(かかと)が減った。
そのたびに、
踵のゴムを取り替えてくれたのがこの人だった。
年に数回。
いつも、柔らかな目で迎えてくれた。



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(飯村和彦)



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2006年03月08日

ニューヨーク大学の英語講座



No.32
Wrap it up! (=Give it up!)
そろそろお仕舞いね。
早めに切り上げてよ。
うるさい、もう止めろ!


例えばオフィスでのミーティング。
プレゼンの持ち時間は5分なのに、
だらだらと、
10分近くも話し続けている人物がいたとする。
そんなときに、「wrap it up!」(早めにまとめて!)
にもかかわらず、
同じような調子で延々と話し続けるようだと、
「Give it up!」(もう止めろ!)


ニューヨーク大学の英語講座

ニューヨークに住み始めた頃、
ワシントンスクエアパークの傍にある、
NYU(ニューヨーク大学)のAmerican English講座に通っていた。
日本で教えられた“英語に似た言葉”が頭に入っていた分、
“使える言葉”としての英語へのアプローチには苦労した。
多分、
それまでまったく英語教育を受けていない他国人より、
上達が遅かったのではないだろうか。

「10年にも及んだ、日本での英語学習はなんだったのか!?」

悔しいというより、
情けない気分で、“使える英語”の習得に励んだ。


ワシントンスクエア


とはいっても、
久しぶりの“学生生活”は楽しいもの。
仕事の合間を見ての“ながら学生”ではあったが、
充実していた。

なかでも、夜のコースは結構面白かった。

教室に集うのは、
ほとんどが、「おっさん、おばさん学生」。
その多くは、日中、
なんらかの仕事についている方々だ。

当時、チャウシェスク大統領の処刑で、
一躍有名になっていたルーマニアからは、
暢気で酒好きなエンジニアのおじさん。

フィリップ・モリス(たばこ会社)で、
事務の仕事をしていた陽気なプエルトリコ人女性もいたし、
マンハッタンでLaundry store(洗濯屋)を経営していた、
韓国人移民の女性もいた。

雑多な人たちが、
雑多な国から集まってきているという感があり、
彼らを見ているだけでも充分楽しめた。

私のクラスでは、毎回、
一人の“学生”が20分間スピーチを行い、
その内容についてみんなで話し合う…
というスタイルがとられていた。


マンハッタン人々


ある日のこと。
目がクリクリと大きく、
いつも頭の上に白いキャップ(ヤマカと呼ばれる)をのせている、
ユダヤ人のおじさんがスピーチを行なった。
彼のテーマは、「ユダヤ教」。

ユダヤ教がいかに完成された宗教であるかを、
とくとくと説いていた。
無論左手には、彼がいつも持ち歩いている“神の本”。
しかし、
その分厚い本を振りかざしての大熱弁は、
とどまるところを知らず、
放っておけば、一晩中でも話していそうな勢い。
おまけに、
粘着質とでもいうのか、聞いていて疲れるほどだった。

これには女性教師もまいったらしく、
うんざりした様子で口を挟んだ。

「Please try to wrap it up!」
(そろそろまとめて下さい)

ところが、そのユダヤ人のおじさんはどこ吹く風…。
スピーチは、
ユダヤ教における男女の権利に突入していった。

夫婦が離婚する場合、
「夫の方からは妻に離婚の申し出ができるが、
妻からはできない」という、
我々にしてみれば「不平等」に思えることを、
「男女平等」だとして、
その理由を“神の本”に基づいて延々と説き始めた。

勿論、
それぞれの宗教には、きちんとした考え方がある。
それは否定すべきことではない。
けれども、
そのおじさんは、話が長過ぎたのだ。

元来、ユダヤ人の場合、
話が長くなる人が多いのだが、
やはり、程度というものがある。

結局、
教師の「Wrap it up!」の忠告をよそに、
おじさんのスピーチは40分にも及んだ。

「Give it up!」(うるさい、やめてよ!)

とでも言いたげな教師の表情が可笑しかった。

その女性教師は、
家にドブネズミが現われるたびに捕まえては、
まるでリスでも飼うようにカゴで育てるという、
妙な趣味の持ち主。
しかし、そんな彼女でも、
こと宗教に関しては、
うまく議論の器に収めることはできなかった訳だ。

色々な人が集い合うニューヨーク。
それはそれで愉快だが、
ときに、思わぬところで立ち往生。
まあ、
それら全てを受け入れないと、
やっていけない所なのだろう。

rankingひと押し、ご協力を!

(飯村和彦)


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2006年01月22日

マンハッタンの雪…世界風景:[アメリカ]




きのう東京は「TOKYOなりの大雪」
…で、
「NEWYORKの雪」を思い出した。





マンハッタン雪







標識








ニューヨーク雪の朝





マンハッタンの雪。
…嫌いじゃない。
風の強い日に比べれば、
120倍いい。
もちろん、
滑って歩きにくかったり…難儀はする。

けれども、
キリキリ肌を刺しながら、
ビルの谷間を吹き抜ける、
あの容赦ない風よりは、よっぽどいい。

(飯村和彦)

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2006年01月20日

ニューヨークの風景




これといった理由はないけれど、
きょうは、
ニューヨークの街角の風景を少々。
まあ、「ライブドア問題」に多少、うんざりしてもいるので…。



よくある落書き

落書き


ニューヨークのあちこちで見かける「落書き」
街に溶け込んじゃっているので、
これを消したところで、
「何が、変わったの?」
という感じの代物だ。

1月17日。
日本では、最高裁第三小法廷が、
「トイレの落書き=建造物破損」
の判断を示した。
実はこの判断、同罪について、
最高裁の始めての判断なのだという。

これで、
杉並区の公衆トイレに、
「反戦」などの落書きをした男性の、
「懲役1年2ヶ月執行猶予3年」の刑が確定した。

…この判断には頷ける。
確かにあちこちで見るトイレの落書きは酷すぎる。

さて、
この最高裁の判断をニューヨークに置き換えてみると?
…難しいなあ。
下品極まりないものもあるけど、
役所が「アート」と認めるような落書きもあるし…。



壁アートだ


↑私が気に入っている写真。よりて、このブログへは2度目の登場!




洗濯の人

洗濯だ



East 51丁目にある洗濯屋さんのおじさん。
韓国人。
真面目で働き者…であって融通もきく。

マンハッタンには、
このおじさんのように、
「洗濯の人」で、
一定の成功を収める韓国人が少なくない。
生活力の固まり、なのだ。




「反戦」ライダーたち

バイクだ



でっかいバイクにまたがった中年ライダー。
ときどき、集団で、
ニューヨークの街中を疾走している。
もちろん、あの音はやかましい。
ところが、
よく見ると腕に「黄色いリボン」なんかを付けている。

で、話してみると、
極めてインテリなおじさんだったりするのだ。
「信念」をもった中年ライダー。
結構、格好いい。
なかなか日本では見かけないタイプの中年なのだ。

(飯村和彦)

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newyork01double at 11:39|PermalinkComments(18)

2006年01月11日

NYの騒音…Boom car:NY'90



No.28
Get lost!
消え失せろ!
行っちまえ。



ともかく、
うっとおしくて、邪魔な奴に対して、
「(どっかに)行っちまえ!」
「(目の前から)消え失せろ!」
というときに、“get lost! ”
例えば、こちらが忙しく仕事をしているときに、
耳元で、
ゴチャゴチャとくだらないことを喋っている奴。
そんなときに、Get lost!
アメリカ映画などでも、頻繁に耳にする表現。



キャブ口論



NYの騒音:Boom car

東京も騒々しい街だが、
ミューヨークはその比じゃないような気がする。

ネズミのようにあちこちを走り回るパトカー、
そんなに病人がいるのかと、
つい首をかしげたくなるほどの救急車の行き来。
気の短いタクシードライバーたちは、
ウィンカーを出すのと同じタイミングでクラクションを鳴らす。
極め付けが、
誤報やイタズラと知りつつも、
ともかく出動していく消防車…。

さらには車の盗難が後を絶たないニューヨーク。
その防衛のためだが、
ちょっとしたことで、いきなり、
車がとんでもないデカイ音をだす。

なかには、
“Step back!(後ろに下がれ)”と警告したあと、
「5,4,3,2,1」と秒読みまでして、
ピーピー叫びまくる“喋る車”まである。
その言葉も、英語、スペイン語、フランス語と選り取りみどり…。
まったく、車にまで自己主張させてどうなるの?
といった感じ。

ところが、
もっとでっかい音を撒き散らしながら、
街を走り回る車がある。

「Boom car」
と呼ばれる車で、
12インチだの20インチだの、
ともかく、どでかいスピーカーを積み込んだ車だ。

使用可能な車内スペースは、全てオーディオ機器。
トランクはもとより、
ダッシュボードから後部座席まで、
スピーカーとアンプで埋め尽くされているのだ。

なかには、
$10.000以上(…百万円以上)もかけて、
Boom carをつくりあげる輩までいる。



プエルトリコ系



この連中、
当然のように窓は全開、音量も全開。
「ドデスカドン、ドデスカドン」
祭り太鼓さながらに、
車体だけではなく、
地面までバリバリ震わせながら街中を走り回る。

いい加減、頭にくる!

そのほとんどが、
スパニッシュやプエルトリコ系の連中。
金だの銀だの、
むやみに“光モノ”を体中につけている方々だ。

Get lost!(消え失せろ!)

声を大にして叫んだところで、
ドンスカ、ドカドカ…、
当然ながら連中には聞こえない。
これってかなりのストレスになるのだ。

ここ数年、
夏になると日本各地にも出没しているので、
その被害にあった方もいるのでは?

(飯村和彦)







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2006年01月09日

人面馬か?





人面ウマ?




ここまでやるかなあ…。
「その子は、お父さんにそっくりだった!」
…とまで書いている。

この手のアイディア、
どんなところから沸いてくるんだろう。
でも、
この新聞の編集者、
毎日が、楽しいだろうなあ。

ちょっとだけ、
羨ましい。

(飯村和彦)

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newyork01double at 13:18|PermalinkComments(12)

2006年01月08日

人喰いザメ?:週末だから!





人食いザメだ




マンハッタンでは、
こんな新聞が、売れていた。
発行して売る新聞社も凄いが、
買う方も偉い。

この記事の内容…
「人喰いザメに、
体の半分を食いちぎられたにも係わらず、
命をとりとめた男」
ご丁寧にも、
その男性の写真まで掲載されている。

10人中9人は、
「よくぞ、ここまで馬鹿げた話を…」
と、この手の新聞をジョークの一種として
“楽しんで”いるはず。

ところが、
10人のうち一人ぐらいは、
「ほんとに!?」
とばかりに、信じてしまいかねない。
そんな冗談のような「気配」が、ニューヨークというか、
アメリカにはある。

まあ、
信仰上の理由とはいえ、
ブッシュ大統領自身が、
「ダーウィンの進化論」を、“戯けた作り話”として、
まったく信用していない訳だからなあ。
面白いというか、懐が深すぎるというか、
なんというか…。

(飯村和彦)

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newyork01double at 15:25|PermalinkComments(4)

2005年12月26日

ツインタワーをつまめた時代…



写真を整理していたら、
なんとも…、こんな写真がでてきた。




ツインタワーをつまんだ日




10数年も前なので、
私自身が、若く、
「痩身」
なのは、まあ、そんなもの。

それより、
ツインタワーを被写体にして、
こんな戯けたことができていたことが、
…懐かしい。

と同時に、

まだ、
世界が荒み切っていない時代だったのだなあ…
と思う。


「テロ、テロ、テロ、テロ…」


一体、どうなっちゃったんだ?!
憎しみ、報復…、そしてその「連鎖」。

例えば、こう考えよう。
テロへの報復という大義だろうが、なんだろうが、
一人の人間が殺された。
当然、その人には「家族」がいて、
「親友」も沢山いる。

家族や親友を殺されて、
「まあ、仕方ない」
…なんて、平然としていられる人間は絶対に!…いない。

憎しみが増幅され、
それが「報復」に姿を変えていくのは「自然」なことだ。

だから、
「強い立場にいる人間」
「力のあるもの」
「政治」
「ブッシュ」
「コイズミ」
「 … 」
などなどは、率先して、
「報復の連鎖」を断ち切らないといけない。

なぜなら、
目の前で家族や親友を失った人、
…ほとんどの場合が弱い立場にいる人…の多くは、
その憎しみや憤怒を堪えて、
なんとか、
明日に向かって歩みだそうとしているのだから。

それは、例えば…、
イラクの人だけじゃない。
国の決定で出兵させられ、
戦地で命を落とした人の家族も一緒だ。

そんなときに、
どうして、

「大量破壊兵器はなかった」
「約3万人のイラク人が死んだ」

けれども、

「イラクへの先制攻撃(=イラク戦争)は正しかった」

などと言えるのだろう?

そして、

「アメリカの先制攻撃を支持したのは、
正しい判断だった」

などと、スラリと言ってのけられるのだろうか?
信じられない。
信じられる?

でも、本当にそう言っている。
「報復の連鎖」
断ち切れる訳がない。


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(飯村和彦)


newyork01double at 13:02|PermalinkComments(21)

2005年12月22日

NY’90:韓国財閥、御曹司の苦悩



No.26
Hang loose.(=Take it easy.)
楽にしろよ。
気楽にな!


主に男性が使う表現。
例えば、自宅に知人や友人を招いたとしよう。
初めて招かれた方にしてみれば、
やはり、気を使うというもの。
どど〜ん!とソファーなどが置いてあったりすると、
さて、どこに座ったらいいのやら…と落ち着かない。
そんなときに、
「Hang loose.(気楽にな…)」



メト・ライフ



韓国財閥、御曹司の苦悩

ある年の夏のこと。
ニューヨーク大学(NYU)にいっていた知人とふたり、
韓国人の友人、Dong Ming(ドン・ミン)君の家を訪ねた。
彼は、
14代続く韓国財閥の御曹司で19歳。
フィラデルフィアにある大学へ留学するための準備として、
NYUで語学を学んでいた。

正確には、「彼の家」というよりも、
「彼が住んでいた家」とした方がいい。
韓国で貿易商を営む彼の父親が、
ドン・ミン君を、
ニューヨークに住むアメリカ人の知人の家に預けていたのだ。

その家がもの凄かった。
まさに「豪邸」で、
広さ、たたずまい、周囲の環境…、
その全ては、
一見、パーフェクトだった。

場所は、マンハッタン34丁目にあるPenn Stationから、
電車で約40分。
高級住宅が立ち並ぶ、
Great Neckの「Kings Point」なるところ。



メトロ電車



あたりには緑が多く、
舗装されていない土の私道を流れる空気は、
日本でいう奥軽井沢の、
静かでしっとりとしたあの空気に似ていた。

きちんと刈り込まれた豪邸の芝生の庭には、
「8コース、25メートル」のプールがあり、
行儀良く植え込まれた季節の花が、
そのプールの水の青によく映えていた。

茶色で統一された家の中には、
羊皮でできた、ゆったりとしたソファーが並べられ、
50インチほどのテレビが置かれた書斎は、
そのテレビの大きさがまったく感じられない広さ。

ありとあらゆるものが、
家人の希望通りに全て整っているという感じで、
3階のプレールームには、
正規の大きさのビリヤード台、ピンポン、
おまけに、ゲームセンターなどでよく見かける、
「ホッケーゲーム」まで並んでいた。

こんな素晴らしい家で勉学にいそしんでいる、
韓国からの御曹司、ドン・ミン君。
さぞや心地よい日々を送っているのだろうと思いきや、
いささか様子が変…。

あれほど、「遊びに来て下さいよ!」と、
我々を誘っていたにも係わらず、
家の主が帰宅するや否や、
途端にそわそわし始めた。

我々を紹介する言葉にも窮するほどで、
見ていて、こちらが心配するほどだった。

「なんでも好きに使って、気楽にやってよ」

と、その御主人様に言われた我々も、
まったく気楽になれない。
別に、その人が悪いという訳ではないのだが、
どこか、品定めをされているようで、
居心地が悪いのだ。

「夕食をしていってネ」

という奥様の誘いもこの上なく重く苦しく感じられ、
そそくさと退散したい気分に駆られたほど。

しかし、それではあまりにも失礼。
ということで、
1時間ほど「外」で時間を潰し、
改めて、“お誘い”を受けた夕食のテーブルについた。

ところが、この夕食に驚かされた。
重厚なダイニングテーブルの上に載っていたのは、
「出前ピザ」と、粉ミルクならぬ「粉紅茶」
おまけにその「出前ピザ」は、
トッピングなしのプレーンピザときた。
大抵の場合、ご愛嬌でも、
サラミのひとつぐらいはのっているものじゃないか?

これが、「夕食をしてらっしゃい」と誘った大富豪が、
人に差し出す食事なのか…
と思いつつも、
そこは慎み深い日本人、
ドン・ミン君の立場を考えて“おいしそう”に食べては見せた。

さらにこのご夫婦、
自分たちは、「外で夕食をとるから」との言葉を残して、
さっさと外出していった。

預かっている猫とその猫の友達に「エサ」を与える…

人を悪く表現するのは好きではないが、
そんな気分になったのは間違いない。
ドン・ミン君もとんだ家に預けられたものだ。

「Hung loose.(気楽にな!)」

といわれても、
気楽な気分になれるとは限らない。
豪邸がなんだ?
ビリヤード台がなんだ?
プールの青い水がどうした?

(飯村和彦)






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2005年12月12日

NY’90:マリファナ(葉っぱ)の一般性



No.24
Let’s party. (≒Live it up)
パッとやろうぜ!
もりあがろうよ。
(葉っぱやろうゼ。)


ちょっとした“掛け声”のようなもの。
例えば、友人のクリスマス・パーティに招待されたとする。
行ってみると既に、みんなワイングラス片手にガンガン踊っていた。
となると、“Let’s party”と一声。自分も勇んでダンスに参加だ。
また、ワルの間では、「葉っぱ(マリファナ)やろうゼ」
という意味でも使われる。
いづれにしても、
ちょっとワイルドになってパーッと楽しいもう!
というニュアンスの表現。



舗道にペイント



マリファナ(葉っぱ)の一般性

ワシントン・スクエア・パーク。
ニューヨーク大学のそば、ビレッジの中心にあるこの公園は、
Stand-up comedyの連中、バンド系の方々、
夢見る詩人、むやみに走り回るジョガー、ホームレス…などなど、
雑多な人たちが好き勝手に時間を使っている、
ニューヨークらしい公園の一つ。

ところが、この公園、
1600年代後半から1700年代初頭までは無縁墓地だったという。
当時、コレラや黄熱病で亡くなった人、約2万人が埋葬された。

さらに、1800年から1929年までの間は、
死刑囚の首吊り場だったのだ。
今でも北西の角に、首吊り用に使われていた木が一本、
不気味に(?)残っている。

さて、そんな歴史のあるワシントン・スクエア・パークだが、
歩いていると必ず!といえるぐらい、
ドラッグの「売人」が“声をかけて行く”。
この“声をかけて行く”というのが重要で、
彼らは、日本人らしき人物を見かけると、
すれ違いざまに「葉っぱ、葉っぱ」と、
日本語を発しては、そのまま通り過ぎていくのだ。

決して、
立ち止まって「葉っぱあるけど、どう?」なんてことはしない。
“一応”警官の目が光っているから…。
売人たちが、「葉っぱ、葉っぱ」と、
日本語を口にしているのも凄い。
日本人が、彼らのいいお客さんになっているという証でもある。



騎馬警察



ある日のこと。
アパートの一階ロビーで、闖入者を発見したことがあった。
黒のショルダーバックをぶら下げた30歳前後の男。
聞けばフランス人とのことで、
驚くことに、彼は“葉っぱの宅配サービス”をしていた。

顧客から電話が入ると、ショルダーバッグを肩に、
各々の家にマリファナを届ける。
なんでも宅配する街だとは理解していたが、
葉っぱの宅配サービスまであるのか…、と若干驚いた。
マリファナも一般的な商品に過ぎないということなのだろう。

ちなみにそのフランス人の顧客の中心は、
金融街で働く連中だといい、
曰く、ハイソ(high society)の方々だという。
麻薬やっていて、ハイソもなにもないだろうが、
まあ、公園の“声かけ葉っぱ”じゃ、
彼らのプライドが許さないのだろう。

アメリカ政府の「麻薬撲滅!」の掛け声は、
街の連中には“Let’s party!”と聞こえているのかも知れない。

(飯村和彦)





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2005年12月11日

週末だから!:「通販カタログ」(2)



さて、きのうに引き続き、
「機内の友」=通販カタログから。
なんじゃこれ! 
というものばかりではノースウェスト航空に失礼にあたるので、
ちょっといいかも…、
というアイテムも一個、入れた。



庭先にお相撲さん…だ!

力士



なんというか、
この「力士」を庭先に置くかね。
…ライジング・サンの国の伝統。芭蕉の趣…
「重量級チャンピオン(…横綱の意味か?)は、
お宅の庭にぴったりよ!」
ときた。

常々不思議に思うのは、
多くの(…決して全てではない)アメリカ人の日本観。
一言で、どことはいえないが、やっぱり少し歪んでいる。

前評判の高い映画「SAYURI」にしても、
どうして設定が日本人同士の会話が「英語」なんだ?
いくらハリウッド映画だからとはいえ、
もう少し、デリカシーというか、
「尊敬の念」というか…、他国の文化に敬意を払ってもいいだろう。

…話が横道にそれた。
ところで力士の置物は、なんと$98.95だ!



リモコン・ネズミ…だ!

猫用ねずみ?



さて、これは見ての通り猫のオモチャ。
リモコンで走り回るネズミだ。
いつでも目が「赤く」光っているのだそうで、
転んでも、尻尾を「トリッキー」に使ってすぐに立ち上がるらしい。

「疲れた(…この表現だけは上手い!)」ら、
簡単に「チーズをイメージした」コントローラーで、
ネズミに直接、充電できるのが売りだ。

とはいっても、猫が、
このオモチャを「ネズミ」だと認識するとは思えないので、
やっぱり、猫のオモチャというよりは、
猫を飼っている「人間のオモチャ」なんだろうなあ。
値段は……、残念!破ってしまって不明。
いづれにせよ、値が張るものではない。



ちっちゃな「耳あて」だ!

耳あて



この耳あては、まんざら悪くない。
何より、ちっちゃいところがいい。
デザインもあれこれあるようだし。
冬、チビッコが外で遊ぶときに…、いいなあ。
いくらだ? 一組、$7.99だ。



まっかな舌だ!

犬の舌



やるなあ…の一言。
毒性のない自然のゴムを原料に作ってあるらしい。
舌の根元に「ボール」がついているのは、
ポーン!と投げて、
犬が拾ってくるときに威力を発揮するそうだ。

しかし、だ。
骨を噛むように、舌のところをくわえるってことはないのか?
「色を赤くしてあるから大丈夫?」
そうかなあ。几帳面な犬なら分からないでもないが…。
これ、$9.00だ。


最後はオマケ。
下の新聞記事写真は、通販カタログとはまったく関係ない。
13年ほど前、
私が面白がって集めていたタブロイド紙。



相撲、タブロイド



こんな新聞(…と読んで良いのかどうか)が、
毎日、スーパーマーケットに並ぶのだ。
「なんだかなあ…」以外の言葉ないよなあ。
信じられないけれど、
この新聞(?)、
いたって真面目(…ゴメン、この言葉も違うかも)に、
真っ直ぐな筆致で、記事を書いている。

つまり、「真面目に“馬鹿やってる”」ってこと。
正直いうと、私自身、毎日かなり楽しんでいた。
よって、他にも数点、新聞の一面を写真に撮って残してある。

となると私自身も、
「なんだかなあ…」ということになってしまうのか?

(飯村和彦)





newyork01double at 09:57|PermalinkComments(18)

2005年12月10日

週末だから!:機内「通販カタログ」(1)



時間潰し(kill time.…覚えてますか?)にはもってこいだ!
と、あれこれ眺めた。
頭がボーッとして、ややこしいことが出来ない機内にあっては、
このカタログの存在は貴重だ。
「欲しいなあ…」と3秒ぐらい、思うものもないではないが、
大抵は、「よくもまあ…」
ということで、ひとりニヤニヤ笑っている。

カタログは、「消費大国、アメリカの象徴」なのだ!
そんな中から…



ブッシュ・フィギュアだ!

ブッシュ



これ、ブッシュ大統領のフィギュア。
アメリカでは、これにお金をだす人がいるんだなあ。
おまけにこれらの人形、
プチッ!とボタンを押すと、本人の声で喋るらしい。
「…サダム・フセインは悪魔だ! 
俺は神だ! だからイラク戦争は正当だったのだ!…」
と、喋るわけではないのだろうが、
参るよねえ…。$29.95だ。



でかい盗聴器だ!

盗聴か?

100ヤード(…というと約92メートル)
離れたところの会話が聞けるのだという。
いったい何に使うんだ?
盗聴器にしちゃ、でっかすぎるだろうに…。
あっ、バードウォッチングのときにはいいかなあ。
いくらだ? $59.95だそうな…。



犬嫌い?…だ!

犬嫌い



この機械をスイッチON!にしておくと、
50フィート(…つまり約150メートル)先の犬が、
「戦意喪失」するらしい。
簡単にいえば、吠えたり、飛びかかってこないのだ。
そこで疑問。
ならば、どうして写真の犬は、
あんな形相で牙をむいているんだ?
$49.95だ! 



テーブル金魚鉢だ!

水槽テーブル



アクア・テーブルときた。
実はこれが、「3秒間…」欲しいなあ…と思ったアイテム。
熱帯魚を飼っている人間は、まあだいたいそんなもの。
しかし、
掃除やら、水かえやら、
テーブルの角の鋭角さ(…子供がガツンと頭をぶつけると死ぬゾ!)
などなど、ネガティブな面も多い気がする。
おまけに$529.95ときた。

ともかく一回戦、ここでブログにアップしよう。

(飯村和彦)





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2005年12月07日

NY story:舞台「くるみ割り人形」




くるみ割りパンフ



この時期、
舞台といえばやはり「くるみ割り人形」である。
特に、ニューヨークシティ・バレイ団の舞台は、
歴史と伝統、
さらには、比類なき「壮麗で大掛かりな」舞台装置で、
他の追随を許さない。

はっきり言おう。
控えめに表現しても、
東京で公演されている「くるみ割り人形」の100倍(以上!)、
優れている。
芸術的に、物理的に…、違い過ぎる



リンカーンセンター



さて、
妻(…一応、ニューヨーカー)は、
子どもの頃、両親と共に毎年、その舞台を観ていたらしい。
で、今は妻と妻の母親が、
毎年、子どもたちをリンカーンセンターへ連れて行く。

面白いのは、
舞台から子どもたちが受ける印象が、
年毎に違ってくることだ。
基準(=毎年同じ完成度の舞台)が一定なだけに、
彼らの受ける印象の差異は、
そのまま子どもたち自身の「成長」を意味する。



くるみ割り舞台



例えば、
前の年には、
巨大で煌びやかなツリーのセットに魅せられていた彼らが、
翌年になると、華麗なダンスに目を見張るようになる。

妻の母親が、毎年毎年、
子どもたちを「くるみ割り人形」に連れて行く理由は、
きっと、そんなところにあるのだろう。
もちろん、
なんど観ても、そのたびに新しい発見がある、
舞台そのものの「奥深さ」があってこそ…、ではあるのだが。

(飯村和彦)







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2005年12月06日

NY story:未来への荷物




地下1



信じられない光景だった。
放って置いた自分がいけないのは確かだが、
放って置かれた荷物も、
その存在価値をアピールできなかった意味では、
同罪だ。

…などと戯れている暇はなかった。

地下室にあった荷物は、
ダンボール箱だけで約60個。
それをいちいち(当然なのだが…)開封して、
内容物の未来を決めていく。



地下2



つまり、ちょっと大袈裟な言い方をすれば、
それらのものたちが、
「自分の未来」に必要かどうか…、
という判断を下す訳である。

よりて、それなりに気合も入る。
15年前に書いた膨大な量のテレビ「構成原稿」に未来はあるのか?
メキシコの砂漠で拾われた「牛の頭蓋骨」に未来はあるのか?
革命期のハイチで買った動物画はどうか?
サラトガ競馬場(NY州北部にある)で買った1991年版ポスターが、
果たして、自分の未来に必要なのか?

自分の持ち物を整理するという行為は、
自分自身を削る行為に他ならない。
やっぱり、大変なのだ。



倉庫前



子犬



結局、
3日かけて、荷物を約5分の1の量にした。
生き残った荷物、
つまり、「自分の未来にまだ必要だ」と判断したものは、
近くの貸し倉庫へ移した。



倉庫のロビー



ロッカー並び



4階建てのビル。
24時間セキュリティの近代的な倉庫である。
果たして、
砂漠で拾った牛の頭蓋骨に、
「24時間監視」する価値があるかどうかは不明だが、
まあ、いいだろう。
人それぞれ、価値観は違う。



青年たち



運送業者の青年ふたりが、
全ての荷物を倉庫に運び入れ終えたのは、
作業開始から約5時間後。
一応ではあるが…、
未来を保障された「自分自身」が、うずたかく積まれた。
再評価されるまで、あと何年ここで眠ることになるのやら…。

(飯村和彦)






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NY story:雪と乗馬




森の中ブルースター



やっぱり、この時期のニューヨークは、それなりに寒い。
マンハッタンから北へ車で約1時間半、ブルースターという街にいった。
特になにかで有名…という街ではない。
ただ、親戚の家の一つがあり、私たちの「荷物の山」があり、
そして、雪景色があるだけである。

まあ、付近には小さな牧場が多く、
そこでは、馬主から預かった馬の世話や、
近所に住む子どもたちを対象にした乗馬スクールなどが行なわれている。



馬と姪



ということで、乗馬訓練をしている姪(9歳)の様子を覗きにいった。
馬の名前は「ドラゴン」、なぜだは知らぬ。
まだポニーだったが、
それでも、どんな人間が鞍上にいるのかは分かるらしい。

小さな姪の指示に唯々諾々と従う様子など…ない。
ドラゴンは、
自分の方が上の立場にいると確信しているのだ。



 馬上の姪



馬の場合、「ビシッ!」と指示・命令を与え、
主従関係を明確にするのが何よりも肝要である。
もっとも、
それがすんなり出来れば乗馬スクールなどいらない。

馬と人間の駆け引き、
歴史は古く、かつ「深い」のだ。
9歳の姪がその深遠に気づくまで、
ドラゴンは、
決まって、パドック周回途中に道草を食うだろう。
前途多難だ!

(飯村和彦)




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2005年12月04日

NYからアーカンサー州「山篭り」



メンフィスから車でアーカンサー州へ。
ミシシッピー川を渡って約3時間。
目的地は、メルバーンという人口1200人ほどの小さな街。



ミシシッピ川



山小屋(風…住宅)
ここが創作活動の場所であり、
家族が「ワイルド」になれる(=慣れる)場所。



山小屋



マシュマロを焼いて…。
最近、東京でもこの光景は見る。



マシュマロ



一日中、焚き火の火は絶やさない。
これは、息子が決めたこと。
朝一番、墨をチェックするのも彼の仕事だ。



焚き火



山小屋の前を流れる(…筈)のクリーク。
だが、水枯れの時期。
よりて、娘は「バランス」の練習。



ブリッジ



知人宅の窓辺。
青のボトルが美しい。



青のグラス



12月6日には、帰郷。
みなさんへのコメントバック、この日から再開できると思います。
申し訳ありません。

(飯村和彦)





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2005年12月02日

ご無沙汰です。NYからです!




マンハッタン空撮



ネット環境が、
はなはだしく悪いところにいます。
よりて、
みなさんからのコメントに、
まったく、お答えできない状況が続いています。
申し訳ありません!

「風が止んだ日」の方も、
残すところ、あと2回。
これまでに、
頂いている数々のコメントにも、
きちんとお答えしていきます。



51丁目



このところ、
ニューヨークは、とっても暖かく、
ジャンバーが不要な日々もありました。

街は、すでにクリマスモード。
「いい感じ」になってます。
大切な人にも会いました。(笑)。



冷蔵庫



また、可能な限り状況をアップします。
私は、ミューヨークからアーカンサー州へと向かっていきます。
ほんの数日、山篭り…です。

(飯村和彦)



ツリー





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2005年11月23日

NY’90:マディソン・スクエア・ガーデンのダフ屋



No.23
Check it out.
ちょっと見てみろよ(軽いニュアンス)
ほらほら、こっちこっち(道端での商売)
スッゲーあれ、ほら(強いニュアンス)
{映画など}見た方がいいぜ。


cf. You should check it out.

春風をなびかせて、颯爽と歩いている女性をみて、
「おいおい、あの娘いかしてるゾ!」というニュアンスから、
新聞のアパートアパート探し欄で気に入った物件を見つけて、
「これ見てよ」というニュアンス。
さらには、ダフ屋がチケットを売るときの、
心なし後ろめたさを含意したような、
「ほらほら、こっちこっち。ちょっとちょっと、いいのあるよ」
等々…。
当然、祭りの出店の、
「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい」も、
Hi, check it out, check it out!



帰還兵



マディソン・スクエア・ガーデンのダフ屋
私が住んでいたアパートは、
マディソン・スクエア・ガーデンまで徒歩3分ほどのところに位置していた。
ちなみに、ホームレスの方々の最大の溜り場の一つになっているペン・ステーション(Penn Station)は、マディソン・スクエア・ガーデンの地下にどどーんと広がっている。

昼といわず夜といわず、
床に寝転がって人生を考えている人や、
大きなバッグを抱えてキョロキョロしている観光客を目ざとく見つけては、
タクシーを捕まえてきて強引に1ドル紙幣を「獲得」していく連中まで、
その種類は豊富だ。

すこしでもボーッと隙を見せようものなら、すぐさま、
左右の肩を前後にゆすりながら、
一歩一歩伸びをするような独特の歩調で近づいてくる。
「よう、タクシーいるの?」
…大きなお世話だ!
行き成り背後から、ヌーッと現れる奴もいる。
何はどうあれ、キビキビと、
それでいて注意深く歩くことが肝要である。

人がたくさん出入りするところには、必ず彼らのような「俺のやりたいようにやるさ」的な連中が、影のように集まっている。
さらに、
マディソン・スクエア・ガーデンで、
アイスホッケーやバスケットボールなどの試合があるときには、
ダフ屋がこれに加わってくるのだから、
自然、歩調も速くなる。

年末のある日、ニューヨークに宝石の勉強に来ている友人のヨシ君に、
「アイスホッケーを観にいきませんか」
と誘われた。
彼は大学時代にアイスホッケー部にいて、主将までつとめた男だ。



MSGとキャブ4




マディソン・スクエア・ガーデンまで徒歩3分のところに住んでいるにもかかわらず、
それまで一度も中に足を踏み入れたことがなかったので、
ホッケー云々というよりも、
「なかは、どーなっているのだろう?」的な、
子どもの好奇心そのもので出かけてみた。

だが、窓口にいってみると当然のようにチケットは売り切れ。
シーズン開幕から絶好調のニューヨーク・レンジャース(Rengers)のカードは、一ヶ月で売り切れたという。
すると、
「大丈夫、ダフ屋がいますから」とヨシ君。
彼の後についてマディソン・スクエア・ガーデン沿いの34th St.にいってみた。

いるいる!
東京でいうなら武道館の周りに集まっているダフ屋のようなものだ。
口々に、
Check it out. Check it out! (ほらほら、みてみて)
と元気のよくない、呟くような声で道行く人たちに声を掛けている。
警察官があちこちにいるので、彼らも堂々と声をあげられないようだ。

ヨシ君とふたりで、その中のひとりに声を掛けてみた。
するとどうだろう、
あっという間に4、5人のダフ屋が我々のまわりに寄ってきた。それぞれの手には何枚ものチケットが握られている。
「どんな席がいいんだ」、「二人だな」
と、それぞれが先を急ぐかのように、自分の持っているチケットを差し出してくる。

我々はその中から、一番よさそうな席のチケットを選んだ。
一枚25ドル…。果たして高いのか、安いのか。

そう思い、窓口にいって実際の値段を見て驚いた。
「A席、25ドル」
正規の料金と一緒だった。
「奴ら、いったい何で儲けてるんだ?」
と思ったが、考えるのをよした。
You should check it up.
ダフ屋も要チェックだ。

(飯村和彦)




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2005年11月21日

NY’90:空きビン落としの当り屋



No.22
scam (=con)
あざとい行為・手口。セコイ金儲けをする輩らの汚い行為。
詐欺師の手口


Ex. What’s a scam! I hate them.

42nd St.あたりで故意にぶつかってきては、
手に持っていた「空きビン」を落とし、
その弁償代として観光客から、$20を脅しとっていくような奴。
さらには、株の情報を顧客にリークして金を儲けるような奴のことまで、ともかく、人を騙してセコイ金を儲ける奴の手口。
日本でいえば、かつてのリクルート事件の江副社長や、
彼から未公開株を譲渡されて金を儲けたとされる大勲位・中曽根元総理をはじめ、
株を受け取った一連の国会議員たちの汚い行為もscam。



街角



空きビン落としの当り屋
雨上がりの夕方、
といってもまだ完全に明るく、通りをいく人の数も多い時間のこと。
34th St.から、我がアパートのあった30th St.に向かって8th Ave.を歩いていた。

どデカイ、ロマネスク調のアメリカ中央郵便局を右手に見ながら、
マディソン・スクエア・ガーデンの前を通り、30th St.の角にきたとき、
行き成り私の肩にぶつかってくる黒人がいた。

「アッ」と思った瞬間、
「ガシャッ!」という鈍い音が背後から聞こえた。

当り屋の存在については、ニューヨークに住む知人からすでに聞いていたので、その対処法として教えられた通り、
完全に無視して歩き続けた。
立ち止まって言葉を交わしたら泥沼にはまっていくという。

が、そのときは勝手が違った。
「Excuse me, excuse me, Sir!」(ちょっとちょっと、ダンナ!)
と執拗にくいさがってきて、あきらめる気配がない。
あげく、私の前に立ちふさがり、
割れたウォッカのビンを差し出してきた。

「You broke my stuff, please give me $20.」
(俺のもの壊したんだか、ら20ドルよこせ)
と白目をむいて主張していた。
人を脅しては金を巻き上げていく、典型的なタイプの男。
こんな野郎のいいなりになってたまるか!
と、私の心に「小さな」敵対心が沸いた。

「どうせ空きビンだったんだろ。もしウォッカが入っていたとしても、お前がワザトぶつかってきたのを俺は知ってる。俺に責任はない」
と言葉を並べた。
ところが、男はそれでも堂々とウソをまくしたて、
ついには、折りたたんだ傘で私の胸を突いてきた。

怖い。正直、そう思った。
すると、男が道路の反対側に視線を投げた。
なんと、仲間らしき男が2人、こちらを見ていた。
これまた見るからにいい加減そうな奴らである。
正直、まいったなあと思ったのだが、
ここで「ハイ、そうですか」と、
金を差し出すのもしゃくなので、一つ提案をしてみた。

「わかった、弁償しよう。でも20ドルは払えない。ぶつかったのにはお前にも責任がある。だから半分のい10ドルだけ弁償してやる。近くに酒屋があるから、そこでウォッカのハーフボトルを買ってやるよ」



パーキングメーター2



その黒人が欲しいのは現金で酒ではない。
最後の意地悪だ。
と、男の顔に野卑な笑いが浮かび、その途端、強力な力で私の首根っこを掴んできた。
さすがにそこまでくると先が怖い。
仕方なく、
ポケットから、くちゃくちゃの5ドル紙幣を2枚だして男に渡した。

その後、アパートに戻った私が、強烈な腹痛に襲われたのはいうまでもない。かなり緊張して男とやりあっていたために、胃が痙攣(けいれん)したのだ。
ベッドでのた打ち回りながら、
私はふたつの感情を味わうことになる。

「10ドル値切ってやった」という微かな満足感に近いものと、
「それでも10ドル取られた」という悔しさと。
いづれにしても、
What’s a scam! I hate them. (ったく、汚ったねーな! ふざけんなよ)

(飯村和彦)





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2005年11月19日

NY’90:La Mama のママと抱き合って



No.21
Give me five! (=Slap me five!)
やったぜ!

“心の中でシンバルがなった”ときのよう。
何かを一生懸命やり、それが達成できたとき。
または、スロットマシンでジャックポットなんて具合に、
ラッキーな出来事が自分に起こった。
そんな時、友人と手をパチン、“Give me five!”



east village2



La Mama のママと抱き合って!
ロケでダウンタウンはイースト・ヴィレッジ、
「La Mama Theater」にいった時のこと。
一般的には、off-off-Broadwayと呼ばれるこの舞台、
ギンギンぎらぎらのBroadwayミュージカルとはかなり趣を異にする、
ちっちゃな舞台だ。

「俺たちはこーだぜ!」的に、
何をやってもいいこのla Mamaには、
世界中から若い舞台人が集まってくる。
1970年には寺山修二が、
1972年には東京キッドブラザースがここで舞台を行っているので、
ちょっと芝居を齧ったことのある方々ならご存知のはず。
残念ながら、私は知らなかったのだが…。

6階建ての古いビル。
ありがちなネオンの看板などない。
La Mamaとマジックで書かれた紙が、1階の赤い鉄の扉に貼ってあるだけ。
「知っている奴だけが来てくれればいい」
という、少々人を突き放したようなポリシーが感じられる。

この劇場は1961年にオープンしてから、
今のイースト・ヴィレッジに移るまで、5回も場所を変えている。
ニューヨークにも当然、日本でいう建築基準法のようなものがあり、防火対策などの面から消防署が目を光らせている。

ところが、
ニューヨークにある多くのディスコや劇場が、
不法なものだったりする。
火事にでもなったらひとたまりもないような建物の地下がディスコであったり、劇場だったり。
事実、ブロンクスにあったナイトクラブは、火事で87人もの犠牲者をだしている。この火事では、クラブが不法だった上に、クレージーな客が店内に火をつけたというからたまらない。

La Mama 劇場も、消防署の摘発を受けては場所を変え、やっと現在の場所に落ち着いたという訳だ。

オーナーのEllen Stuartさんに会った。
人懐こい目をした、小柄な黒人女性。
丁寧に結った銀色の髪が、とっても印象的な彼女は、
“演劇界の母”として、みんなに慕われている。
70歳(1990年当時)。
「腰が痛い」とぼやいてはいたが、なんの、準備中の舞台に上がってきては、若い連中とわいわいやっている。

デザイナーを夢見て、60ドル片手にシカゴからニューヨークにやってきたという彼女。
その手は信じられないほど柔らかく、
成功した今でも時々、その手で舞台衣装のデザインをしている。

さて、
次は役者に挨拶をすべく5階の事務室へ。
机が10つほどの部屋で、5、6人のスタッフが作業をしていた。
カメラがそれらしい男を捉える。
今回の芝居は、
60年代の黒人運動家、Frederic Douglasを扱った一人芝居だと聞いていた。
「彼が役者のRoger Smithか…」
と思ってみていると、突然、別の男がこちらを向いた。

ペンキで汚れたつなぎの服を着たひげ面の男。
今の今まで、必死で電話をかけまくっていた男だった。
Hi, how’re you?!
と彼。
舞台にひとりでも多くの客を集めるために、知り合いみんなに電話をしていたところだといった。
背が高く、よく見ると役者らしい風貌(?)をしている。



war stop



午後9時。
Ellenさんが振り鳴らすベルで幕が開く。
Smithさんの電話攻撃が功を奏したのか、客席は一杯。
TVモニターやスライドを駆使した、彼の一人芝居が始まった。
ところが、この舞台はほとんどが彼の一人喋り。
セリフだらけの舞台は、まだまだ自分には荷が重すぎた。
だが、彼の表情を見ているだけでも興味深く、まさにあっという間に舞台は終了。
そして大喝采。

舞台を降りて小さな楽屋に引き上げてきたSmithさん。
顔中、一杯の汗。
Ellenさんが顔をだす。
そして、
Give me five!
手をパチンと合わせて、ふたり抱き合った。

残念ながら私には彼の舞台は理解できなかった。
「どうだった?」
とカメラマンの海野くんに聞いてみた。
「よく分かりませんけど、Smithさんの満足そうな表情をみていたら、それだけで良かったんだなあ、と思ってしまいました」
う〜む。
で、改めてSmithさんの顔を覗き込んだ。
“間違いなく”ひげ面の役者の顔があった。

(飯村和彦)






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2005年11月17日

NY’90:詩の朗読会〜Dead Poets Society〜



No.20
Keep in touch.
また連絡してネ
連絡を取り合おう


仕事上でも、週末のパーティででも、
それまで知らなかった人に出会い、
気が合ったとか、価値観が一致したとか、
そんなとき、別れ際に、
We should keep in touch.(連絡を取り合いましょう)
また、軽い感じの別れ際の挨拶に、
「また、電話でもしてネ」
という意味合いで使われる。



映画誌



詩の朗読会〜Dead Poets Society〜
ロビン・ウィリアムスが主演した、
「Dead Poets Society」という映画があった。
日本では、「今を生きる」なんていう、
戦前の“終身”教育用フィルムのようなタイトルになっていたが、
素敵な映画だった。

生きた「詩」、
形にとらわれない自由な自己表現・感情表現としての「詩」を通して、
教師(ロビン・ウィリアムス)が生徒に、
本来的な人間の生き方とは何か、と教えてはじめる。
そんな中、芝居に心惹かれていた一人の生徒が、
“夢の実現”と、
社会的地位のある人間になって欲しいという、
“親の期待と圧力”に悩み、自殺……。

地味ながら、訴える内容だった。
主演したロビン・ウィリアムスは、映画専門誌PREMIEREのインタビューで、
「ファーストフードを毎日食べ過ぎているような人たちに見てほしい映画だ」
と答えていた。
迂遠した表現だったが、分かるような気がしたものである。

ところで、
ニューヨークには数多くの「詩」のグループがある。
それぞれ、夜の教会や劇場などで、
毎週、詩の朗読会を行なっていて、これがなかなかの人気。

“詩の朗読”などと聞くと、
どこか暗い人たちの、退屈な自己満足の発表会と思われがちだが、
それがそうでもないのだ。
詩を聞きにくる人も、詩を読む“詩人”たちも、
明るく、闊達な人が多く、
大抵の場合、それなりに人も集まる。

東京などでは想像しにくい現象だが、
ニューヨークでは、ひとつの文化として認知されているようだ。
…とここまで書いて、
今の日本での「ブログ」人気を考えると、
日本にも似たような土壌があったのかも知れない。
…訂正。



ゲート



さて、話をニューヨークに戻す。
あるとき、そんな詩の朗読会の一つを取材した。
会場は、ダウンタウンにあるSt. Mark’s という教会。
十数人の詩人の朗読、訪れた人たちのコメントなどを撮り終えて、
さて、そろそろ帰ろうか…というとき、
一人の少女が私たちのもとに駆け寄ってきた。

「私、日本で生まれたんです。
父が空軍のパイロットだったので、2歳まで所沢に住んでいました」

キラキラした目が印象的な、18歳ぐらいの金髪の少女。
朗読会では、「Bed」というタイトルの短い詩を朗読していた彼女は、
会を主催していたグループのスタッフでもあるらしく、
胸にパンフレットを抱えていた。

「どうでした?」と彼女。
「良かったよ」と私たち。
本当のことを言えば、難解な詩も多く、
理解できないものも少なくなかったのだが、そこは調子のいい日本人である。

We should keep in touch.
彼女は別れ際にそういった。
Sure!(もちろん!)…これまた調子がいい。
以降、しばららくの間、
“毎週月曜日の教会通い”が続いたのは言うまでもない。

(飯村和彦)






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2005年11月15日

NY’90:サンドウィッチとバングラディシュ人



No.19
Keep your chin up!
まだ頑張ってね!
へこたれちゃダメだぞ!


訳あって悲しみに打ちひしがれているとか、
あることに何度も何度もトライしても、なかなか上手くいかない。
そんな人に対して、
「(大変だろうけど)まだ、頑張って!」
「へこたれちゃダメだぞ!」
と、励ましたり、元気づけたりする場合の表現。



エンパイアビル



サンドウィッチとバングラディシュ人
34丁目のMacy’sデパートの近くに、
「Blimpie」という名前のサンドウィッチ店があった。
安くて、ボリュームのあるサンドを売っているチェーン店で、
24時間営業。
酒を飲んだ後の、あのなんとも表現しにくい空腹感を満たすために、
頻繁に利用していた。

さて、
ニューヨークに住み始めて、
まだひと月も経っていなかったある日の夕方。
そのBlimpieで、ペッパーステーキサンドを買っていた時のこと。
店員のアジア系の男性に、突然話しかけられた。

「きみは中国人?それとも日本人か?」
と。それで、
「俺は日本人だよ」
と答えると、彼は、
非常に癖のある英語で、私になにか頼みごとをはじめた。

注意深く聞いていると、彼の言葉の中に、
「もしもし」
という日本語がはいっていて、
一所懸命電話をかける真似をしているのが分かった。

「親友が今、日本で働いているんだ。
それで、今晩、電話をすることになっているんだが、
俺は全然、日本語ができない。
だから、俺の代わりに電話をかけて、
友達を電話口まで呼び出してくれないか」

それが彼の頼みごとだった。
さらに、
「今晩11時に、あの電話のところに来てくれ」
といって、道端にあった公衆電話の方を指差した。

今にして思えば、難しい頼みごとでもないのだが、
まだニューヨーク生活の日も浅く、
色々なタイプの人たちと接する機会も、そう多くなかった時期のこと、
一瞬、考えてしまった。
「変なヤツだったらどうしよう」と。

その公衆電話があったのは、自分のアパートから、
歩いて5分とかからないところなのだが、
治安はといえば、決して良くない。
一応、「いいよ」とは答えたものの、いざ、アパートに戻ってしまうと、
夜、改めて外に出て行くのには少し抵抗があった。



ブリンピー



数時間後、しばし逡巡したあと、
意を決して(…大袈裟だが真実)待ち合わせの場所にいったのが、
夜11時04分。
この4分遅れというのが、そのときの私の心境をすべて物語っている。

するとどうだろう、
彼は、既に公衆電話の受話器を手にして立っている。
驚いた。
と同時に、「あー、きて良かった」
と心底思った。

もし、ぐずぐずしたまま、「えーい、止めておこう」などと思い、
その場に来ていなかったらどんなことになったのか。
バングラディシュ人の青年は、
「日本人はウソつきた!」
と心に刻み込むであろうし、
その後、
酔っ払って夜中にサンドを買いにいくこともできなくなったかもしれない。

運よく、日本で働く彼の親友、デージーにも電話が繋がった。
そのときの彼の表情の嬉しそうだったこと…。
デージーは、埼玉の鋳物工場で働いていた。
あとで聞いてみると、彼が真面目に仕事をするので、
その“御褒美”に、
店のオーナーが日本に電話させてくれたのだという。

バングラディッシュ人の青年は、
アメリカで、“グリンカード(永住権)”を取得することが夢だといった。
そのために彼は、
毎日、夕方5時から翌朝5時まで働いていた。
カンバレ!
Keep your chin up!!!!

(飯村和彦)





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2005年11月14日

NY’90:House Pest(家に付いた“害虫”)



No.18
Pain in the neck
厄介もの。邪魔者。
悩みの種。
わずらわしいもの(人)


Ex:He is such a pain in the nech.

例えばある男性が、会社でピカイチの女性を一方的に好きになったとする。
そんな彼のことだから、
たった一度でも彼女にやさしい言葉なんかをかけられようものなら、
すっかりその気になり、
彼女にまとわり付いては親切の押し売りの数々。
人間ができている彼女は、
「もう、いい加減にして欲しい」
と思いながらも、顔には出さない。
傍で見ていて可愛そうなほど…。
彼女にとっては、そんな男性が“pain in the neck”。
無論、行動がエスカレートしてストーカーになると、
もう、これは立派な犯罪。



レターマン



House Pest(家に付いた“害虫”)
David Letterman(デビット・レターマン)という男がいる。
米国CBSテレビの夜の人気番組「Late Show」のホスト。
もともとは売れないコメディアンだった彼なのだが、
今や超がつく有名人。
彼がNBCテレビからCBSテレビに番組ごと移籍したときには、
CBSの株価がポン!と上がったほどだ。

彼の番組スタイルは、角界の人気者から街のお調子者までを、
ゲストに呼んではトークを進める“トークショー”なのだが、
あるときは、
全米No.1のプロボーラーに、テレビ局の廊下で金魚鉢を割らせたり、
スタジオセットのテーブルの上に横になって、
献血をしながら番組を行ったり…。

その型破りの番組企画に、
彼自身のギャグのセンスもあいまって、人気はいまだに衰えない。

彼がまだNBCで番組をやっている頃のことだった。
三菱地所によるロックフェラー・センターの買収が発表された晩の、
レターマンの番組オープニングコメントは忘れられない。

Live from New York, a subsidiary of Mitsubishi Corporation.
(三菱の子会社になってしまった“ニューヨーク市”からの生放送)

機を見るに敏というか、
当時、彼の番組は、
ロックフェラー・センターにあったNBCのスタジオを使用していた。
ティファニーをはじめ、
ニューヨークのシンボルを買い漁っていた、
日本企業への痛烈な皮肉だった。

あるとき、そんなレターマンが、
法廷に座っている姿がテレビニュースに映し出された。
なんだろう、と思いきや、
彼の家に不法侵入した熱狂的な女性ファンとの裁判だった。

有名人が、
訳の分からぬファンに悩まされるのは何処の国も一緒だが、
この女性ファンの場合、常軌を逸していた。
名前は、マーガレット。
レターマンの家のベッドルームに忍び込んで勝手にベッドで眠ったり、
家の中をうろついたりしたかどで逮捕されていた。

ところがこの女性は、
逮捕される2日前に7ヶ月の刑期を終えて出所してきたばかり。
いわばレターマン宅への不法侵入の“常連”で、
2年間に6回も、刑務所とレターマンの家を行ったりきたり。
文字通りのストーカーだったのだ。

レターマンにとっては、
自分の家に取り付いたpest(ペスト)のような存在だ。
…ちなみにここでの「pest」は、「害を及ぼす人間」の意味。

で…、
裁判所がこの“House Pest”に言い渡した判決は、
1年間の刑務所暮らし。
住居不法侵入等の軽犯罪にたいする量刑としては最も重いものだというが、
1年後、
彼女がまた、レターマン宅に忍び込んでくるのは容易に想像できる。

判決の日、
レターマンは裁判官に、女性との関係を以下のように説明していた。
「彼女が地球上に存在していたことを初めて発見したのは、彼女が我が家に侵入したときだった」
その口調と表現は、
自宅でとんでもない病原菌を発見してしまった科学者のようであり、
ニュースでその場面を見ていて思わず苦笑してしまった。

She is such a pain in the neck.



7th Av.



翻って日本。
桶川ストーカー事件以降、いわゆる「ストーカー法」ができたが、
いまだに、「警察に助けを求めたが、なにもしてくれなかった」
という事例があとを絶たない。
“事件後”の警察側の言い分は、いつも同じだ。
「訴えに事件性が認められなかった」
けれども、そこには確かに「事件」が存在していたのだ。
でなければ、結果的に、
どうして多くの犠牲者が生まれてくるのか?!

捜査関連書類の“改ざん”はできても、
改ざんする理由は、「分からない」らしい。

(飯村和彦)





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2005年11月11日

NY’90:Motherという名の男



No.17
passed out
なーんにも覚えていない!
(飲みすぎて)完全にダウンした


ex: I passed out.

きのうの晩のことは、「なーんにも覚えていない」
という位、ブンブン酒を飲んでしまったときの表現。
朝、目覚めたとき、
頭がグルングルン回っているような時も、
I passed out yesterday. (=I hung over yesterday.)



仮設?2



Motherという名の男
“飲んベぇは、やっこ豆腐にさも似たり。はじめ四角で、あとはぐじゅぐじゅ”
“酒は飲むもの飲まれちゃならぬ。何はなくとも気で酔える”
正確かどうか定ではないけれど、よく口にしている愛すべき言葉。

ともかく、飲む。
アルコールであれば種類は問わない。

ジャック・ダニエル(Jack Daniels)というバーボンがある。
六本木のBARでこれをロックでオーダーすると、
グラスの下の方をかすかに色づける程度の量で、800円とか1000円。
ところが、
私が住んでいたアパート(マディソン・スクエア・ガーデンのそば)の近所にあった“Morry Mee Pub”だと、
グラスになみなみと注がれたバーボンの中に氷が収まっている、
という状態で3ドル50セント(日本円にして約500円)。

日本より安いのは当たり前なのだが、
グラスを手にしたときに“氷の重さ”ではなく、
“バーボンの重さ”を感じるというのは感動もの。
思わず嬉しくなってブンブン煽った。

で、たまにふと気づく。
「まるで麦茶を飲むようにバーボンを飲んでるなあ」
と。
こうなるとジャック・ダニエルも形無しだが、
まあ、所詮その程度の酒だと思い出し、また煽る。

Hudson River沿い、
West 21St.に「Ball」という名前の古めかしいBarがあった。
夏の、自転車に乗っているときだけ“風”を感じる、無闇に蒸し暑い日のこと。

Pier(桟橋)の特設ステージで毎年開かれる、
“Summer Rock Festival”を見た帰り、
誘われるように一軒のBarに入った。それが「Ball」。
夜7時過ぎ、まだ陽は高く、客はまばらだった。

自転車に乗っていた私は、
まず、それを置いて置ける安全な場所を見つける必要があった。
あっという間に、自転車が盗まれる街だから…。
すると、
一人の男が店の前の現れ、
「俺が見ていてやるよ」
と声をかけてきた。

「俺が見ていてやる」といわれても、
見ていてもらうような自転車でもないし、
また、大の大人が、
たかが自転車の見張り番をするというのも変な話なので、
最初は「大丈夫だから…」と断った。
だが、その男は、
「放っておくとなくなるぞ。大丈夫、俺が見てるから安心して飲んでこい」
と、あくまで自分が善意でいっているのだという様子。
そこまでいうのなら…と思い、
その男に“自転車の見張り”を任せ、
私は冷えたビールのあるバーのカウンターへと足を運んだ。



ペプシ2



「30年ぐらい前は、ハドソン川での船荷の積み下ろしも盛んで、
この店も繁盛していたんだが…」
などという店のオヤジさんの話を聞きながら、
かれこれ1時間、
“自転車の見張り番”の男が、カウンターに入ってきた。

「自転車は大丈夫だ」と男。

冷たいビールが喉に心地よく、気分も最高だったので、
とりあえず、その男にビールを1本、ご馳走した。
話を聞くと、店のオヤジさんの弟で、
“売れない!”コメディアンだという。

店に飾ってあった一枚のポスターを彼が指差した。
“星条旗を着た”彼が、おどけた表情で写っていた。古き良き時代の想い出だという。
すると今度は、「いいもの見せてやるよ」といいながら、
着ているシャツの袖を肩まで捲り上げた。

青い文字の刺青があり、
“Mother”
と記されていた。
「俺のことはmotherと呼びな」と彼。
もう、とうに50(歳)は回っていそうなその男は、子どもっぽい笑顔で握手を求めてきた。
ゴツゴツだが暖かい手だった。
改めて、Nice to meet you.

その晩、どうやって自分のアパートまで帰りついたのか覚えていない。
オヤジさんとMotherと3人ですこぶる旨い酒を飲み、
元気に、See you again!
と手を振り、Barを出たところまでは覚えているのだが…。
心地よい夜風の中、道端に転がっていたのかもしれぬ。
I passed out.

(飯村和彦)





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2005年11月09日

NY’90: Abuse(虐待)と猫



No.16
chicken
臆病もの。弱虫。
nuts (=crazy)
気違い。
damn
(超)馬鹿

Ex:
a) Are you chicken?
b) Nobody has ever called me chicken.
(映画:「バック・トゥー・ザ・フューチャー」より)

綺麗な表現ではないが、
アメリカ映画を観ているとしばしば耳にする表現なので…。
Chickenは、あのMichael J. Fox主演の、
「Back to the future」シリーズの中で、
上記のように、象徴的に使用されていたのでご存知の方も多いはず。
Nutsは、気違いで、crazyと同じ意味。
馬鹿はdamn.



トークン地図



Abuse(虐待)と猫
日本で大問題になっている“幼児・幼女虐待(child abuse)。
当然、アメリカでも深刻な問題である。

かつてロサンゼルス市警の取材をしていたとき、
1日に何人もの子どもたちが、
警察によって保護されてくるのを目撃した。
手足にあざをつくり、
恐怖のあまり、ほとんど口がきけなくなっている4歳の少女もいた。

それらのほとんどが、
母親、父親、兄弟などによる虐待だった。
子どもが泣けば殴るし、
ドラッグで錯乱状態に陥っては子どもを蹴り飛ばす。

父親から性的虐待を受けた経験のある少女も、
かなりの数に上っていた。

Abused Child Unit(幼児・幼女虐待担当)の刑事によれば、
虐待される子どもの年齢は低く、
まだ柔らかい子どもの頭を殴ったり蹴ったり…、
それは酷いものだという。
さらに、
虐待そのものが家庭内では発生している場合が多いため、
事件として警察に報告されてこない。
この点も日本の場合と同じである。

幼女の虐待シーンを、
写真やビデオに収めて売買するケースが激増しているのも日本と同じ。
刑事が参考として見せてくれたそれらの写真集は、
残忍きわまりないものだった。

そんな殺伐とした事件の多い状況にあって、
一時、ニューヨークで多発していたのが、ペット泥棒。
ある女性は、スーパーマーケットで買い物をしている隙に、
愛犬が何者かに連れ去られた。

いったいどんな連中が、何の目的でペットをさらっていくのか。
他人の犬や猫を見て、
「かわいい」から連れ去ってしまうなどというのは、
まだ、いい方らしい。
ほとんどが金のためだという。

ペットショップや動物実験を行なっている研究室にもっていくと、
一頭、10ドル程度で買い取ってくれるのだという。
いまでこそ、動物実験については厳しい監視の目があるが、
荒んだ時期にあっては、
ペットは手っ取り早く“現金化”できる“もの”の一つになっていた訳だ。

なかには、人間の子どもの誘拐事件さながらに、
飼い主を脅迫して多額の現金を要求するものまでいた。
10ドルで買い取っていた方も買い取っていた方で、
ろくなもんじゃない。
その10ドルが、
すぐにアルコールやドラッグに変わっていくことを承知の上で、
犬や猫を引き取っていた。



虐待と猫3



私の手元に、
当時、動物実験のあり方について特集記事を組んだ、
「The Village Voice」(新聞)がある。
そこには、動物を“もの”としてしか扱っていない、
証拠写真が掲載されていた。

頭に実験機器を組み込まれている猫の写真。
その目は、絶望と悲しみに満ちている。

盗む方も買い上げる方も、
“damn! (馬鹿)”、“nuts!(気違い)”
このようなことが、もう行なわれていないことを祈るばかりである。

(飯村和彦)





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