気になる映画

2010年02月14日

偉大なる恐竜たちに乾杯! 

   
 

大人にも分かる恐竜の話、“Flying Dinosaurs!”

人類とは比較にならない、
約1億6000万年という長期に渡り、
この地球を支配していた恐竜たち。
恐竜研究の第一人者、ホーナー博士はかつてこう言った。

「みんなはよく、“どうして恐竜たちがこの世から姿を消したのか?”
とその理由を知りたがるようだが、
私は“どうして恐竜たちが約 1.6億万年もの間、この地球上に存在し得たのか、
彼らはどんな風に生きていたのか”、そこに興味があるのだ」

人類の歴史、それは恐竜たちが生きた歴史に比べれば、
ほんの瞬き程度の時間にしか過ぎない。
恐竜たちは、どんな地球に、どんな社会を持って、
どんな風に生きていたのか? 
そして、どうして歴史となっていったのか。

「恐竜? 子供じゃあるまいし、そんな事に興味ないね」

大人たちには目先の現実しか見えない。
さらには、その“現実”さえきちんと見えているのかどうかも疑わしい。
きっと、子供たちはこう叫ぶだろう。

「お父さんたちは、“本当の事”を知らないからさ」

さて、どちらに目を向けたらいいのか。
時には、子供たちの言葉に耳を貸してみようじゃないか。
きっと、新しい何かが見つかる筈だ。

どうして子供たちはあーまでも恐竜に夢中になれるのか。
また、どうして大人になると、夢を抱かなくなるのか。
恐竜と聞いて馬鹿にするのではなく、
彼らが持っていた生きる事に対する逞しさを見つめ、
変わりつつある地球の姿を太古に遡って眺める事が、今、大切な気がする。

大人が子供から学ぶもの。
恐竜はその格好のテーマになる筈だ。
“偉大なる恐竜たちに乾杯!”


(参)ホーナー博士:Jack Horner、古生物学者
映画『ジュラシック・パーク 』では、科学アドバイザーとして、
より正確な恐竜像を再現する大きな力となった人物であり、
映画に登場する古生物学者グラント博士のモデルは、
ホーナー博士だと言われている。
また、1978年に彼が発見した恐竜の集団営巣地は、
恐竜が鳥の様に集団で子育てをしていたという科学的な証拠になっている。



恐竜
(コロラド州 /photo: noa iimura)




 〔世蕕になりつつある恐竜たちの本当の姿

1822年、
イギリスの開業医によってたまたま発見された小さな歯の化石。
絶滅した巨大生物“恐竜”の物語は、その瞬間から始まった。
1億万年以上の歴史を越えて、
地中から現代に顔を覗かせる恐竜たち。

“恐竜の故郷”をめぐる米国の旅は、
Deadlandと呼ばれる壮大な地形でも有名なカナダのアルバータ州から始まる。
ここには世界最高の恐竜博物館もある。
次に、
ホーナー博士が「恐竜たちの巣」を発見したアメリカ・モンタナ州ボーズマン、
さらにユタ州ジェンセン、コロラド州デンバーに下る。
そして1986年、
全長約40〜50メートルはあったと推定される世界最大の恐竜化石が見つかった
ニューメキシコ州が最終地となる。

これらロッキー山脈沿いにある“恐竜たちの故郷”には、
数多くの恐竜博物館があるのは当然として、
コロラド、ユタ、ニューメキシコ、アリゾナの4州にまたがる赤いコロラド高原は、
それ自体が、地球の歴史の生きた博物館。
恐竜の歴史のみならず、
地球の歴史の1/3 にあたる15億年分が目の前に広がる。



レッドロック地帯
(コロラド州“レッド・ロック”/photo:kazuhiko iimura)




恐竜地層
(恐竜の足跡、骨の化石が表出している地層説明/ photo:kazuhiko iimura)




 ◆…擦亘榲に恐竜の子孫なのか!
 
   (a)恐竜はどんなものを食べていたのか?
   (b)恐竜の知能はどれぐらいだったのか?
   (c)恐竜は本当に温血だったのか?
   (d)恐竜は子育てをしていたのか?
   (e)最強の肉食恐竜ティラノサウルスとは?
   (f)驚くほど首が長かったマメンチサウスはどうして呼吸をしていのか?
   (g)恐竜はどうやって歩いていたのか?
   (h)恐竜時代にいた哺乳類はどんな生活をしていたのか?
   (i)恐竜時代に茂っていた植物は?
   (j)白亜紀後期にはどうして奇妙な形の恐竜が数多く現れたのか?

   そして・・

   (k)恐竜は、なぜ、絶滅したのか?
   (l)本当に“鳥は恐竜の子孫なのか?”


  恐竜と科学〜現代に甦る恐竜たち

映画「ジュラシック・パーク(JURASSC PARK)」に於いて、スピルバーグは、
その時点で考えられる全ての知識と科学を用いて、
極めて本物に近いとされる恐竜たちをスクリーン上で踊らせた。

「JURASSC PARK」の著者、マイケル・クライトン( Michael Crichton )は、
琥珀(Amber) の中に化石として状態よく残っている恐竜時代の昆虫、
それも恐竜の血を吸っていたと思われる昆虫などから遺伝子DNAを抽出して、
現代に恐竜たちを再生させるという発想を提示した。
現代科学を用いて出来る事と出来ない事。
また、出来るとすればどのレベルまで可能なのか?


───DNAによる恐竜再生の可能性について

昆虫学の権威であるGeorge O. Poinar Jr.博士は、
かつて「現実的には非常に難しい」といっていた。
瑚珀の中に恐竜時代の血を吸った昆虫を発見する事は可能だが、
その中から完全な形のDNAを含んだ細胞核を見つけるのは非常に困難であり、
また、たとえそれが出来たとしても、
さらにそれを微分して胚を識別、抽出しなくてはならない。
これは非常に!困難なことなのだそうだ。


───恐竜たちが闊歩している風景とは?

およそ7800万年前の肌寒い夜明け時、
一頭のトリケラトプスが所在なくあたりを見回しながらシダの葉や枝を食んでいた。
11トンの体重の割りには脳味噌が軽い彼。
そんな彼が身に危険が迫っている事をなんとなく感じたその時、
一頭のティラノサウルスが彼の後ろの林の中から突然姿を現した。

史上最強で最大の肉食恐竜。
まだ青年期であるにも係わらずこのティラノサウスの体長は約5m、
短剣のような鋭い歯を持っていた。
必死になって逃げようとするトリケラトプスだが、
冷血性の生き物がそうであるように彼は素早く動けなかった。

ましてはまだ夜が明けきらない時刻の事、
太陽の熱を吸収して身体を活性させる時間も無かった。
のっそりとしか動けない彼。
簡単にティラノサウルスの餌食になってしまうのかと思いきや、
ティラノサウルスの方もその長い足を素早く動かせない様子だった。
そう、ティラノサウルスも同じく冷血性の生き物だったからだ。

すると…

Wait! Wait! Wait! ・・・・・!!!!

30年前ならこんな話でも良かったかもしれないが、今は違う。
恐竜の骨の化石や巣、卵や足跡などを、
CATスキャンやコンピューターなどのハイテク機器で分析できるようになった現在、
恐竜についての考え方はかなり変わっている。

トリケラトプスやその他の草食恐竜が間抜けである必要はないし、
彼らが森の中をふらふらと一頭で彷徨っていたとも言えない。
おそらく彼らは群れをなして動いていたろうし、
毎年“渡り”をしていたと思われる。
また親は子を育て、
それぞれ協力し合って凶暴な敵から自分たちの身を守っていた。

この事は凶暴な肉食恐竜にも言え、彼らもある社会を持っていたと考えられる。
歳をとり一番巨大になったティラノサウルスは別として、
彼らもまとまって行動し、小型の肉食恐竜がするのと同じように、
彼らもオオカミの様にチームを組んで獲物を捕らえていたと思われる。

また、恐竜は冷血性の生き物でもなかった。
彼らは、寒い気候の中にあっても活発に動く事が出来たし、
ある恐竜は夏でも太陽が顔を出さない北極圏でも生きていた。



恐竜の足跡
(恐竜の足跡・コロラド州にて/ photo:kazuhiko iimura)



更に、多くの専門家はこう信じている。
「今日でも恐竜と同じライン(系統)にある生き物が一つ栄えている。それが鳥だ」

15年ほど前、 Mark Norell博士ほかアメリカとモンゴルの科学者チームが発表した
モンゴルで発見された新しい恐竜の種、Mononychus( 一つの爪、という意味 )。
七面鳥ほどの大きさで、現代の飛べない鳥のようなものだそうだ。
身体は羽根で覆われていたと思われるが、
骨格の構造は鳥と恐竜、両方の特徴を持ってた。
この発見は、恐竜と鳥の関係をより強固なものにした。


 Q、恐竜はどんなものを食べていたのか?

まず、草食性の恐竜の場合。
ジュラ紀と白亜紀初期までの植物界は、まだシダ植物と裸子植物ばかり。
ソテツシダ類の種子や多汁質で年中実のなるベネチテス類などは、
当時繁栄していた竜脚類や剣竜たちの好物であったと思われる。
イチョウ類は一般に有害物質を含んでいた為食べられなかった。

白亜紀の終わり頃になると被子植物が進化し植物界を一変させた。
この栄養価の高い植物を食べて進化してきたのが、
カモノハシ竜や角竜、曲竜たちで、
剣竜はこの恩恵を授かる前に絶滅した。

草食恐竜の歯は、円錐形の単純な構造をしていたので、
馬や牛のように食べ物を歯で咀嚼する事が出来なかった。
そこで、石などを飲み込んで胃の中で食べ物と石をぶつけ合わせ、
咀嚼の変わりをさせていた。

肉食性の恐竜はというと、
彼らは相手の肉を食べるのであるからタンパク質そのものを食糧にしていた。
栄養価は極めて高く消化も良かった筈。
歯は鋭く、食べ物を切り裂き易いようになっていたが咀嚼する歯が無かった為、
まるごと飲み込んでいたと思われる。
ただ、殺したての新鮮な肉ばかりを食べたのか、
死んでから何日もたった肉を食べていたのかはハッキリしない。


 Q、恐竜の知能はどれぐらいだったのか? 

一般的に恐竜の知能はワニやトカゲ(下等脊椎動物)と同じ程度で、
それよりも良くもなければ悪くもなった。
しかし、恐竜の中でもその種類によってばらつきがある事には注意が必要だ。
肉食恐竜のティラノサウルスやアロサウルスは同じ恐竜でも体重の割に脳が大きく、
その知能は鳥類と同程度であったと考えられる。

肉食性の恐竜の場合、
草食性の恐竜が身に付けている防御用の角やトゲなどをかい潜り、
相手の動きに合わせて効果的な攻撃を仕掛けなければならなかった。
そのため、運動を脳によって統御する必要があった。
だから知能も発達したものと思われる。


 Q、恐竜は本当に温血だったのか?

〈参〉恐竜が温血性であったという場合、彼らが内温性(体内で発熱できる事)で、
 恒温性(体温が常に一定)であったという意味で使われれいる。

恐竜温血説を唱える科学者の一人 Robert Bakkerは、
その理由を次のように述ている。
恐竜は大きな心臓を持つのに充分な大きさの胸腔(鳥と似たもの)を持っていた。

「渡り」をしていたとされる恐竜は、
大陸の北から南まで幅広いレンジの気侯帯で生きていた事になるから、
温血性でなければとてもそんな事は出来ない。

この他、Bakkerは草食恐竜と肉食恐竜の割合が、
現在のサバンナでの草食動物と肉食動物との割合に近い事を指摘し、
恐竜が冷血なら食事量が少なくて済むので、
もっと多くの肉食恐竜がいた筈だとも理由づけた。

勿論、この他にも恐竜温血説を支える数々の理由がある訳だが、
一番の根拠はJohn Ostrom博士が1964年に、
小型肉食恐竜デイノニクスを発見した事にある。
高速で走り、
後足のカギ爪を振り回して獲物の飛び掛かるというデイノニクスの生態は、
高い活動レベルを維持できる温血性によらなければ説明がつかないとされた。

しかし、温血説に反対する研究者も多い。
現在生きている動物でさえ、温血とも冷血とも区別できないものが、
事実、5〜6種類はいるという。

特に、体重が200kgを越えるような生き物については、
いったん温まった体温はそう簡単には下がらなくなる。
つまり、外温性でありながら恒温性で温血性になる訳だ。
これを慣性恒温性と呼ぶが、
恐竜の体が巨大になった理由をこの現象に求める研究者もいる。

よって現在では、恐竜すべてが温血性であったとするのではなく、
デイノニクスのような小型の肉食恐竜たちは温血性だった、とする研究者が多い。


 Q、恐竜は子育てをしていたのか?

1978年、Jack Horner 博士が、
モンタナ州で恐竜の集団営巣地を発見した事に始まる。
巣の中からは、卵や孵化する直前の胎児をはじめ、
体長1m程の子供の恐竜が何頭も見つかった。
子供の歯はすり減っており、すでに食物をとっていたにも係わらず、
足の発育が不完全でまだ良く歩く事が出来なかった事を物語っていた。
このことは、
子供が巣の中で親から餌を与えられて成長していた事を示すとされた。

また、発見された巣は全部で14個あった訳だが、
それらの巣はみんな7m程の間隔で並んでいた。
これは丁度、成体のマイアサウラ(優しい母トカゲの意。Horner博士が名をつけた)の体長と同じであり、
鳥類の営巣と大変よく似た点を持っていた。

鳥が巣を作る場合、親が行き来できる最低限のスペースはとるが、
卵を保護する意味で巣を出来るだけ近付けて作る事が知られている。
この事から、
恐竜は爬虫類よりむしろ鳥類に近かったのではないかという説が出てきた。
最近では、ペンギンのように集団で、
ある社会を作って生活していたのではないかとも考えられている。



恐竜の骨
(茶色い部分が恐竜の骨・コロラド州にて/ photo:kazuhiko iimura)



さて、ではどうして、
巨大恐竜たちは約6500万年前に姿を消してしまったのだろうか。
約2億年にも渡って繁栄してきた恐竜に、一体なにが起こったのか。

恐竜はこれまでに約600種類以上知られているが、
これらが全て白亜紀末に一斉に滅んだ訳ではない。
発見されている化石の記録を調べると、
7300万年前から最後の6500万年前までの間に、
約70%の種類の恐竜が姿を消している。

これを恐竜化石の主要な産地である北アメリカ西部のデータで細かく見てみると、
7500万年前の地層から30属、7000万年前の地層から23属、
6900万年の地層から22属、
最上部の6500万年前の地層から13属となっており、
恐竜たちが最後の1000万年を通じて徐々に滅んでいった事が分かる。

このような事実にも係わらず、
恐竜の一斉絶滅として科学者の注目を集めてきたのは、
この時期、海洋動物の66%も同時に絶滅しているからである。

このように多数の動物種が同時に絶滅した場合、
それが異なる理由で偶然同時に絶滅したとは考えにくい。

では、なにが彼らを絶滅に追いやったのか。
以前までは、地球全体の天候変化説が主流であったが、現在では隕石衝突説である。
これはイタリアを皮きりに世界各地で、
白亜紀と第三紀の境界層から通常より1〜2桁高い濃度のイリジウムなどの隕石物質が発見されたからだ。

隕石の大きさは直径約10kmと推定され、
約6500万年前に落下したと考えられている。
また、その落下地点もメキシコのユカタン半島付近であると確認された。

隕石衝突説による絶滅のメカニズムは、
隕石の衝突により多量のちりが大気圏に舞い上がり、
長期に渡って太陽の光を遮ったというもの。
その為、地上の温度が低下して核の冬のような状態となり、
植物は光合性が出来なくなったと考えられた。

しかし、この説にも問題はある。
隕石の落下の前に恐竜たちはすでに衰退傾向にあったし、
アンモナイト類も白亜紀後期を通じて徐々に衰退しているからだ。


───ダーウィンが「種の起源」を発表してから核爆弾が炸裂するまで約80年。
もしかすると、我々人類は運が良かったのかもしれない。
なぜなら、
生きている間に人類がどこから来て、
どんな風に滅んで行くのかを知り得たのだから。


改めて、偉大なる恐竜たちに乾杯!


[追記(3/6)]

きのうの新聞には、下記のような記事がのっていた。
一歩一歩、地球の歴史が明らかになる。
以下、毎日新聞・記事の一部を…。

「恐竜絶滅 1回の小惑星衝突が原因 直径10〜15キロ」

恐竜など白亜紀末期の生物大量絶滅は、
現在のメキシコ付近への1回の小惑星衝突が原因とする論文を、
日本など12カ国の国際チームが5日の米科学誌「サイエンス」に発表した。
約6550万年前に、
地球環境を一変させた破壊的衝突の全容も明らかにした。

大量絶滅をめぐっては、
複数の地球外天体衝突説、火山噴火説も出されているが、
研究チームは「否定された」と結論付けた。

チームには専門家41人が結集。
メキシコ・ユカタン半島の巨大クレーター、
「チチュルブ・クレーター」(直径約180キロ)が形成された時期の
世界各地の地層などの最新データを解析し直した。

その結果、チチュルブ・クレーター形成と大量絶滅の時期は一致。
他の天体が前後に衝突した痕跡はない。
6550万年前ごろは火山活動が活発ではなかった、と判明。
クレーター形成による環境変化は大量絶滅に十分だったとした。

衝突した天体は直径10〜15キロの小惑星。
衝突速度は秒速約20キロ。
衝突時のエネルギーは広島型原爆の約10億倍。
衝突地点付近の地震の規模はマグニチュード11以上。
津波は高さ約300メートルと推定された。

衝突による放出物は世界約350地点で確認された。
放出物は大量のちりとなり、太陽光がさえぎられて地球上が寒冷化。
5〜30度の気温低下が約10年続き、
海のプランクトンや植物が死滅、
食物連鎖の上位にいた恐竜などが絶滅したと考えられるという。


(飯村和彦)

newyork01double at 22:26|PermalinkComments(0)

2006年05月21日

翼が消えたエンジェル



舞台は魅惑の街、フランス・パリ。
陰影の効いた白黒映像が美しい。
さすが、
リュック・ベッソン監督である。


アンジェラ


「娼婦の天使」
そんな天使が見せた、
翼が消えたときの笑顔がいい。
“人間も捨てたもんじゃない”…のだ!

愛された経験がないと、
人を愛することはできない。
そして、自分も…愛せない。

「ダ・ヴィンチ・コード」も悪くないが、
この、「アンジェラ」もいい!


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(飯村和彦)


newyork01double at 10:29|PermalinkComments(6)

2006年02月24日

祝!金メダル クールビューティ




クールビューティ、良くやった!
今朝のトリノオリンピック、
女子フィギュアスケートで、優勝した荒川さんは見事だった。
大舞台で、
自分の力を「120%」発揮できる選手はそうはいない。
「日の丸」だとか、「日本代表」だとか、
そんなことではなく、
彼女自身のための滑り切ったことが意義深い。

久しぶりの我が休日。
天気は思わしくないが、上々の滑り出し。

ところで、
話はガラリと変わって、
映画「ミュンヘン」


ミュンヘン


長編でヘビーな作品だが、
この映画が描いている「事実」は、ことのほか重い。
このブログでもかつて、
テロと「憎しみの連鎖」について言及した。

この悲しくて辛い連鎖を、
誰かが、いづれかの時点で断ち切らなければ、
テロはなくならないだろうし、
いわれのない戦争を止めることもできない。

けれども、
理不尽に家族や仲間を殺された人間の心にあっては、
憎しみは「尊び」であり、「正義」にもなる。
さらにそこへ、深い宗教心が重なると、
テロ行為さえも正当化されてしまう。

制御不全に陥った感情。
祖国に身を捧げることの意味。

戦争反対! テロ撲滅!
と政治的に叫ぶことは簡単だが、
これに人間独特の「感情」が絡まると、
現実は理想通りには進行してくれない。

これが人間の人間たる所以なのだろうが、
人間の[弱点」でもあるような気がする。


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(飯村和彦)


newyork01double at 11:29|PermalinkComments(17)

2006年02月15日

無冠の帝王の「帝王」とは?




「タブロイド」という映画。
それなりの前評判だったが、
やはり、「映画」でしかなかった。


タブロイド



内容は、
センセーショナルなニュースがウリの「番組リポーター」が、
「スクープ」を求めて、
一人の収監者と取引を行い、
結果、重大な過ちを犯すというもの。

「幼児連続殺害事件」に関する情報に己を失った、
主人公の「番組リポーター」は、
情報と引き換えに、
メディアの存在理由である「正義」を放棄してしまう。

「なるほど、“映画”だとこんな展開にするのか…」

というのが、観ての率直な感想だった。
なぜなら、
現実に報道現場に身を置いている「真っ当なジャーナリスト」であれば、
映画の中で「番組リポーター」が下したような判断は、まずしない。

もちろん、この映画が、
「まともではない番組リポーター」を描いて、
センセーショナリズムに走るテレビ報道を、
痛烈に批判しているのは正しいし、理解できる。

けれども、
テレビ報道のあり方に警鐘を鳴らすのであれば、
少なくとも、
「まともなジャーナリスト」を主人公にして、
そんな人物でさえも、
センセーショナリズムの渦に巻き込まれると己を失う…、
という描き方をして欲しかった。

役者の演技が素晴らしかった分…、残念。

余談だが、
「無冠の帝王」
という言葉。
その帝王とは元来、ジャーナリストを指したものである。

それだけ、ジャーナリストの果たす役割は重いのに、
現状を見ると、「?」が付きまとう。
自分も含め、
改めて、その存在理由を確認する必要があるのは明白。


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(飯村和彦)


newyork01double at 12:06|PermalinkComments(10)

2006年02月09日

数学も、これなら楽しい!




小川洋子さんの本、「博士の愛した数式」
その映画版。


博士の愛した数式


本も売れたし、
寺尾聡さんが、
あちこちのテレビに出演してPRしているので、
ご存知の方も多いはず。

悪くない。

けれども、
映画を観たら、必ず本の方も読んで欲しい。


さて、「博士の愛した数式」には登場していないが、
私が大好きな数式がある。
それは、下記の「5=7の証明」である。

『5=7の証明』

5+2=7
(7ー5)(5+2)=(7ー5)・7
35+14ー25ー10=49ー35
35ー25ー10=49ー35ー14
5(7ー5ー2)=7(7ー5ー2)
5=7

さて、どうだろう?
「数学のルール」(ここでは0のルール)からいえば、
間違いである。
けれども、とっても面白い!

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(飯村和彦)



newyork01double at 12:08|PermalinkComments(17)