原爆病

2006年07月19日

被爆のマリア…素晴らしい!



田口ランディさんらしい作品。
戦争をまったく知らない次の世代(子供たち)に、
原爆の悲劇を、
どう語り継いでいくのか。

重いテーマを、
見事に小説にしてしまった。


田口ランディ 被爆のマリア


本分から、一部を抜粋させて頂く。
中学生が、
広島平和記念公園を訪れた際の心理描写(“時の川”より)。

……………

「…わかってしまったら、どうするのか。
そのあとのことがわからなかった。
いっしょに泣くのか、嘆くのか、怒るのか。
感情を沿わせてしまった後のことを教師は教えてくれない。

広島に落ちた原爆は、
子供が共感するにはあまりにも規模の大きな暴力なので、
子供たちは仕方なく事なかれ主義を取った。
タカオもそうだった。

感情は中学生には厄介な怪物だった。
そう簡単に野放しにはできないのだ…」

……………

子供たちが、
原爆の悲劇を知り、理解していくのは難しい。
分かったようで(=分からせたようで)、
本当のところは“分かれない”。
その心理を、
上記抜粋の箇所は見事に表現している。

去年の夏、
ある報道番組(「ザ・スクープスペシャル」2005.8.7放送) で、
アメリカの核開発について取材をし放送した。
事実をひとつひとつ積み上げ、
丁寧な番組にしたつもりだったが、
その内容が、
次の世代を担う子供たちにどう伝わるのかについては、
正直、見当がつかなっかった。

その意味では、
間違いなく、
「被爆のマリア」は成功していると思う。
多くの人に読んで頂きたい小説である。


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(飯村和彦)


newyork01double at 21:59|PermalinkComments(6)

2005年10月31日

東京story:原爆の子「サダコ」ちゃんの甥



昨晩は、素晴らしいコンサートを見てきました。
「事前にブログに記しておくべきだった」
と思ったのは会場に入った時、ごめんなさい。

広島平和記念公園にある、
「原爆の子の像」はみんな知っていると思います。
モデルは佐々木禎子(さだこ)ちゃん。享年12。
被爆10年後に白血病で亡くなった少女であり、
「折鶴」
の物語でも有名です。



サダコ像



けれども、
その禎子ちゃんの甥(おい)が、
ロックグループのボーカルを担当し、
無念だった禎子ちゃんの思いや「平和」について、
熱く歌っていることはご存知ないと思います。

バンドの名前は「GOD BREATH」
彼の名前は佐々木祐滋(ゆうじ)。
60年前、
禎子ちゃんと共に被爆した兄、佐々木雅弘さんの息子さんです。

私が彼と知り合ったのは、今年5月。
8月7日に「終戦60年特別番組」として放送した、

 「ザ・スクープスペシャル」
〜検証・核兵器の真実・それは人体実験だった〜!〜

…での取材を通してでした。
佐々木祐滋、まっすぐな性格のいい男です。

代表曲は「INORI」
闘病中の禎子ちゃんの思いを歌にした、
バラード風の楽曲で、
8月の放送の際には、ロックバージョンではなく、
ギター一本で歌ってもらい、
番組エンディングで紹介しました。
素晴らしい曲です。

しかし、残念ながらまだマイナー。
活動が地道な分、メジャーへの道は険しいようです。
このブログを読んで下さっている皆さん、
騙されたと思って、一度「INORI」を聴いて下さい。
きっと、何かが見えてくるはずです。

「GOD BREATH」
のホームページを参考にしてください。

尚、今回の記事は多くの人にTBさせていただきました。
コメントを送れなかった方々、申し訳ございません。
宜しくお願いします。

(飯村和彦)





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