2008年07月13日

そのまま死んでしまう? 



その彼だか彼女は、
門扉の横、とある植物の茎に、
↓のようにぶら下がっていた。
昨日、
朝、学校へでかける子供たちが発見した。


幼虫


多分、アゲハかなにかの蝶の幼虫。
その状況を見たときは、
「蛹(さなぎ)になる途中なのだろう」
と思い、子供たちとは、
「できるだけそっとしておこう」
という話になった。
で、その「成長」を観察することにした。

ところが、きょう。
娘をともなって蝶の幼虫のところに行ってみると、
これがまったく変化なし。
蛹に姿をかえていく気配すらない。
そこで幾分不安になった。
「生体反応はあるのか?」
きのう見たときには微かに動いていたような気がしたが、
現状からして、そんな記憶もあやしい。

しかしながら、
今更あれこれちょっかいをだすというのも気が引ける。
緑の色はどう?
ということは、これから…?
まあ、どちらに転ぶにせよ、遅かれ早かれ答えはでる。

娘はといえば、
どんな根拠をもってのことだかは知らないが、一言。
「これ、まだ死んでないよ」
兎も角、「変化」を待つだけだ。
風雨や日照りに負けず、
ずっと茎にぶら下がっているだけでも、
大したものだし。


(飯村和彦)


newyork01double at 00:04|PermalinkComments(0)

2006年10月19日

忙しい時に読む本は…「博物誌」



やらなければならないことが多い時ほど、
ちょっとした一休みは必要不可欠。
そんな、
時間に追われているときに最適な本が、
↓の「博物誌」

例えば、
10分間、休憩時間にこの本を手にとったとすると、
最初の5分で、楽しめて、
残りの5分で、“納得”できる。


ルナール博物誌


せっかくだから、
ほんの少しだけ、短いものを抜粋すると…。


…………………

[蜻蛉(トンボ)]

彼女は眼病の養生をしている。
川べりを、あっちの岸へ行ったり、
こっちの岸へ来たり、
そして、
腫れ上がった眼を水で冷やしてばかりいる。

じいじい音を立てて、
まるで電気仕掛けで飛んでいるようだ。


[蝶]

二つ折りの恋文が、
花の番地を捜している。


[猫]

私のは鼠を食わない。
そんなことをするのがいやなのだ。
つかまえても、
それを玩具にするだけである。

遊び飽きると、
命だけは助けてやる。
それからどこかへいって、
尻尾で輪を作ってその中に座り、
拳固のように格好良く引き締まった頭で、
余念なく夢想にふける。

しかし、
爪傷がもとで、
鼠は死んでしまう。

…………(以上、“博物誌”より抜粋)………


この本は、
ひょいと、鞄の中に投げ入れておけばそれでいい。
で、
忙しい時ほど役に立つ。
自分にとっては、
ある種の、“精神安定剤”のようなもの。

何度でも使えるし、
“効き目”も抜群!
是非一度、お試しあれ…。


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(飯村和彦)


newyork01double at 18:23|PermalinkComments(4)